ブロックしていることは当然、相手に知られるものと思うべし
最近、感想欄でやりとりをした方に、トンチンカンなブロック機能の使い方をしているらしい方がいた。
『自分とAさんは合わないと思うので、合わない自分と関わってAさんが傷つかないように配慮して、Aさんのことをブロックしている』と言うのである。
トンチンカンだと思わないだろうか?
ブロックされたAさんには、そんな理由などわかりようもないのだ。
ブロックされていることを知った時点で、Aさんが思うのは、次のようなことだろう。
『拒絶されている!』
『敵意を表明されてしまった』
『悪質ユーザーとして見られているようだ』
『なぜ!?』
そしてAさんは傷つくのである。
傷つかないように配慮された結果、Aさんは傷つくのだ。
Aさんがブロックされていることに気づくとは限らないじゃないか!
そんな声が聞こえて来そうである。
しかし、結構高い確率で、Aさんはブロックされていることに気づく。
なぜか?
そもそもブロックされるユーザーとは、どんなユーザーであるか?
ひとつにはまず、それは『荒らし』である。
ブロック機能というのは元々迷惑メールやしつこい勧誘の電話等、あるいは『なろう』ならば悪質ユーザーに対して使われるものである。
私のような悪質な煽り荒らしなどは予防の意味でブロックされて当然である。まぁ、私は滅多に他人の作品に感想を書かないので、ブロックされていても知りようがないが……。
もうひとつは、荒らしではなくとも不特定多数の方の作品に感想をばらまいているユーザーであろう。
荒らしでなくとも、その人の感想のつけ方がなんか嫌いだとか、低い評価でも容赦なくつけるだとか、そんなユーザーはブロックされることがあるだろうと想像される。
いつか自分のところにも来るかもしれないから、ブロックされるのだ。
荒らしでもなく、他人の作品には感想をつけない人、あるいは仲良しさんの作品にしか感想を書かない人をブロックする理由はない。
そんな人が自分のところに何かコメントをしに来るわけがないからだ。
不特定多数の作者の元に感想をばらまいている以上、そのユーザーが自分の作品にも感想を書きにやって来ることは、充分あり得ることである。
そういうユーザーは結構底辺作者の元にもやって来る。
ゆえに、いつかはブロックしていることを知られることを覚悟しておいたほうがいい。
ブロックするということは、相手が本当に悪質ユーザーであるなら正当な行為であるが、そうでないなら相手を無用に傷つける行為である。
そういうブロックの使い方をする人は、自分が傷つきたくないから、他人を傷つけているのである。
自分にスルースキルがないため、自分を守るためにブロックを使う。
それでいて、相手が傷つくことに関しては「スルースキルを磨いてほしい」と願うのである。
なんと自己中なことか! と思うが、まぁ、仕方のないことなのであろう。
とりあえず、ブロックは相手を傷つける行為であり、それは結構な確率で相手に知られ得るということは知っていてほしい。
中には私のように傷つかない、繊細さのかけらもない人間もいるが……。
しかし繊細な人がブロックされると、見ているこちらが心配になるほど鬱になることを私は知っている。
それをよしと思うのなら、荒らしでもないユーザーに対して、自分が傷つきたくないからという理由でのブロックを使い続けるがよい。
よしと思わないのなら、ブロックではなくミュートだけすることをお勧めする。
ミュートなら、もしかしたら嫌われているかもしれないと思うことはあっても、ミュートされていると確実に知られることはないからだ。
ーーーー
ちなみにここでは『交流のないユーザー同士』の話に限っている。
交流のあるユーザーならブロックしたことが相手に知られることは当然であるし、話もまた色々と変わって来るものと思われる。