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第六十一話 救う召喚者と、救わない召喚者 Ⅱ

 この砦にも後3名いる、こちらは喋った事も、ちょっとだけある女の子1人と男の子2人の組だ。


 浮遊でそ~っと近付き、近くに着地すると話し声も聞こえてきました。


「夜警は眠くて嫌ですわよね~」


「ぼ、僕は君と居られればどこでも構いません!」


「ぼ、僕だって姫と何処でも何時でも構いません!」


「おほほほほほ♪ よろしくてよ。ここを抜け出し、異世界の冒険に(おもむ)こうと思っておりますの、貴殿方は付いてきて下さるのね」


(えっと、ああいった子なの? お嬢様なの? 未来、凛花)


(あはは······いたって普通の子だったのですが)


(異世界の空気に(おか)されたのでしょうか、あはは······で、でも良い子の様ですよ)


「「はい! 何処までも付いて行きます!」」


(見ると、そこそこ良いスキル持っているし、称号も良いよね、奴隷の腕輪も付いてないから)


(ユウマ、砦の上から飛び降りそうですわよ、この人達)


(男の子2人が身体強化してますよ、あっ!)


 両サイドから、お姫様()を抱え込み、砦の上から飛び降りました。


 綺麗に着地し、素早く森に消えて行きました······あはは、なにかする前に脱出しちゃったよ。


(そうだ、おまけで、さっきの悪い奴らの、スキルだけをあの子達に寄生で移してあげるか)


((賛成))


 飛翔で追いかけ、ちょっとだけシェアして他にも役立ちそうなスキルと、ステータスもルキとシェアする前くらいの俺達と同じレベルまで上げておいた。


(あの3人、私達以外の最強パーティーになりますよ)


(良いだろ? 凛花達だってその辺でやられてしまったりするのは嫌だろ、まとも? ちょっとだけ変わっているが、良い子だし)


(そうですね、では東の砦は完了ですね、南はオシリス様が居たので放っておいて、北と西に行きましょうか)


(了解。北に向かおう、飛翔!)


 思いっきり飛ばして、1時間ほどかかった、その間皆にはルームに入っていてもらって良かったよ。


 砦はここもデカくて、上部で隣国側を監視している、ここは夜勤者は居ないようで、内部に潜入することになった、ルームから出てきたのは忍君と未来、凛花の3人で他の皆には寝てもらったそうだ。


 砦全体を鑑定して、ここには3人いることが分かり、そこに向かっているのだが、どんどん階下に進み、地下に入り、さらに階段を下りて行くと、牢やがありました。


 中には、日本人の男の子3人が鎖に繋がれ、奴隷の腕輪まで付けられています。


(特に悪い称号も無いよな?)


 そう、犯罪系の称号が無い。


(そうですね、この3人は別クラスの学級委員長達ですね)


(凄く真面目な人達だったと思いますよ)


 そうなのか、なら奴隷は取れるかな。


 寄生して、搾取で奴隷を取ると同時に奴隷の腕輪を収納。


 そして、念話のスキルをシェアしておく。


(念話が出来るから話を聞いてみよう)


 見張りが1人いたが、うつらうつらと船をこぎ少々の事では起きないし、牢は小さな小窓があるだけなので、覗き込まない限り見られる事は無いだろう。


 俺達4人で牢の中に転移し、寝ている3人をゆすって起こす。


「ふぁぁ、え?」「あふっ」「誰?」


「静かに、助けに来たよ、私達の事知っているでしょ」


「「う、うん」」


(念話が出来るから、頭で答えて欲しい、声を出して見付かりたくないからね)


 なぜ捕まっているのか、他には居ないのかを聞くことにした。


(僕達3人は働く事を拒否したのですが、無理矢理ここに連れてこられ、脅されながら昼間も見張りがある日もあるのにさらに夜警ばかりをさせられていました)


 そんなの寝る間が無いじゃん、とんだブラック企業だな。


(そして先日、もう3人が居たのですが、夜警の時に脱走し、隣国に亡命したそうです)


 そりゃ逃げるよな。


(その日ですが、夜警の時に僕達居眠りをしてしまって、その間に逃げ出した事で僕達にとばっちりが来て牢屋です)


(あれ、奴隷の腕輪を嵌めてたんだよね、それで良く逃げられたな)


(それが、命令の魔道具を持っていた兵士のミスですね。一緒に見張りをしていたそうですが、砦の外に落としてしまって、3人に取りに行かせたそうです、ゴブリンがポツポツと外の森から出て来ますから、嫌だったのでしょうね)


(まんまと外に出て、その魔道具を拾い、壊して逃げたそうです)


(その人が、今の牢番ですね)


 居眠りしてますよ! それで今度は牢屋から居なくなったら、下働きにでもなるのかな。


 小窓から覗くと、よだれを垂らして寝てました。


(じゃあ、脱獄しようか、ルーム!)


 3人には新しいルームに入ってもらった忍君達と一緒に。


 外に転移し、隣国の砦に飛ぶと何やら武装した3人がいました。


 鑑定の結果、召喚者の3人がヘキサグラムの砦に向かって歩いているところだったので、鑑定はクリア、ルームに招待しましょう。


(忍君、先に脱走した3名様をご案内するからよろしくね)


(は~い、任せて下さい、ユウマさん西まで飛ぶのお願いしますね)


(了解)


 下を歩く3人をルーム拉致、もとい、招待して、西の砦に向かい飛び立った。


 遠かった、2時間はかかったぞマジで。


 砦の上で男女3人ずつの組に分かれ、6名が夜警をしています。この子達は奴隷の腕輪をしていないので、ヤバいのかなと鑑定をかけると見事に男性は強姦、殺人が付いていました。


 女の子は2人が殺人未遂、1人は殺人の称号が付いていました。


 搾取エクスプロイテイション


 全て搾取し奴隷の腕輪を嵌め、見張りを続け、良い事だけをするように命令し、最後一つ、チェルノーゼム王国との国境砦を見に行くため、アポローン侯爵が見張りをしていた所に転移し、平原で繋がっているところではなく、街道の国境砦に飛翔できる向かう。


 数分で到着し、ここは夜警はしておらず中に6人の男の子が同じ部屋に居ることが分かり、そこに向かうことに。



 部屋前に到着すると何をやっているのか分かる声が、聞こえてきた。


 嫌がる声をあげる女性の声だ。


 ここも小窓があり6人から全てを搾取し、裸で鎖に繋がれた女性は回復を全開で掛けようとしたが一応鑑定すると、暗殺ギルドだったのでそのまま放置。男達は奴隷にもなっておらず、称号がこいつらも強姦、殺人がまた付いていた。


 腕輪を嵌め、同じく命令をして、全ての召喚者がこれで確認できた。


 その後学院都市に向かう街道に転移し、忍君達が待つルーム入りました。


 読んでくれて本当にありがとうございます。


これからも読んでもらえるように頑張ります。









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