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第五十九話 ベリアルと

 ここもだ、あれから回る商人の半数近くがビルドによる魅了がついている者や、違法取引に手を出している者達だ。


「あらはぁっ! 浮遊! っと、落ちるかと思った、そうそう、もう皆喋れるようになったよ」


 セイラがルームから出てきて、空中だったため落ちかけたが、なんとか浮遊をとっさに発動させ落下を逃れた。


「はぁ、良かったよ、流石大聖女になっただけあるよな、あの状態っていつ死んでもおかしくなかったよな」


「うんうん、私が回復掛けまくって、ナニーが具のないスープみたいな物を胃の中に転移させて、ルキが体の毒を吸い取り、ベリアルが悪い細菌や虫とかを操って、外に出したんだよ」


「そうじゃぁぁぁ~!」


 ドシャ!


「すごいでしょぉぉぉ~!」


 ドシャ!


「「ルキ!(ルキちゃん!) ベリアル!(ベリアルちゃん!)」」


 俺は急いで地上に降り、墜落した2人を抱えあげ声をかける。


「ルキ、ベリアル、大丈夫か、どこか痛くないか?」


 ゆっくり目を開ける2人。


 2人ともぎゅっと俺の服を掴んで声を出した。


「び、びっくりしたのじゃ、空に浮いているとは思わんかったぞ」


「ち、ちっとも痛くなかったけど、生まれて初めて私もここまでビビったわ」


「ごめんな、セイラが落ち掛けた時に、下に降りておけば良かったな、ってかベリアル血が出てるじゃん! 回復!」


「ん? 本当じゃな、ベリアルに傷を付けるなんぞ神業じゃ」


「そだよね、何でだろ?」


 そうだよな、生半可な物でベリアルに傷は着かない。


「鑑定!」


 俺は街壁の外側の、ベリアルが、落ちた場所を鑑定すると。


 ◇神剣 無名 作者 創造神


「なっ! ちょっと待て、神剣が埋まってるよ! 土魔法! 周囲の土よ退け!」


 土が神剣の周囲から退けられ、姿を見せた神剣は、二メートル以上の長さの刃渡りがあり、塚は八十センチほどの大きな両刃の剣だった。


 それの柄頭(つかがしら)の部分が地表にほんのちょっと顔を出していたのだ。


「へえぇ~、創造神様の剣かぁ、それは怪我もするよねぇ~、刃の方ならもっとヤバかったかもね」


「うむ、今のベリアルでは厳しかろうな、ユウマ、ベリアルにもシェアして貰えんか? これでも長い付き合いなんでな、傷付くところは見とうないのじゃ」


 そうだな、ベリアルが傷付くなんて俺も見たくない。


「分かった、ベリアル俺達とシェアしてくれるか?」


「うん、強くなれるんだよね、怪我なんてしたくないし、お願いします♪」


 一応ルームでしようか、またパァーンの可能性もあるからな。


「じゃあ、一旦ルームに戻ろう、忍君達にも連絡入れて」


「あはは、パァーンは見せたくないよね、じゃあ戻りましょう、ナニーにも教えないと」


「よし! ルーム!」


 ルームに入って先に忍君達に連絡だな。


(忍君、聞こえるか?)


(はい、どうかしましたか?)


 よしよし届いたようだ。


(今からベリアルとシェアするから一応ルームに入っていてくれるか)


(了解です、またパァーンの可能性もありますよね、あはは、服脱いでおきますね)


(そうだな、この後すぐだから頼むね)


((は~い♡(は~い♡)))


 うん、なぜかハートマークの幻覚が見えた気がするが、頑張れ忍君。


「よし、パァーンに備えて服は脱いでおこうベリアル、俺はちゃんと目を閉じるからな、まず、寄生(パラサイト)!」


 シュっと一瞬でベリアルに吸い込まれ、準備は出来た。


 俺は目を閉じ、服を持ち運びハウスの壁を向いて脱いで行く。


 脱ぎ終わったので、声を掛けてみる。


「準備は良いか?」


「「は~い♡(は~い♡)」」


 下から声が聞こえた気もするが、よし。


(行くよ)


((あ~ん♡(あ~ん♡)))


 うん、聞こえない。


「シェア!」


 今度も一気にステータスが膨れ上がっていく、流石ルキと同じレベルの悪魔なだけある。


 ぐぐっと体が膨らむ感覚に教われ、やっぱり来るのか!





 だが、膨張は止まったようだ。


「パァーンしなかったが、相当増えたよな」


「うむ、大きくなっておるな」


「そうですわね、大きいです」


「あははは~つよつよだよ」


「大きいねぇ~♡ つんつん♡」


「はう! え? ってか皆でなに見てるの!」


「「きゃ~♪(あははは~♪)」」


 まったく、俺のなんか見ても面白く無いだろ、ってかマジか! 目線が高くなってる、ぱぉぉ~んが、ぱぉぉぉぉぉ~んになってますよ創造神様······。


 そそくさと服を着込む、この服、良く考えたら脱がなくても良かったやん! 自動調整やし! 汚れても、勝手に綺麗になるし!


 はぁぁ、まぁ、身長が、生前に近くなったよな、後20センチ行けば越えるかな。


 そうだ!


(忍君達は大丈夫だった? こっちはほぼ問題なく完了したぞ)


(は、はい、だ、大丈夫です! うっ、あははは)


(いや、なんかすまん、身長とか(・・)伸びてないかなぁって思ったけど、大丈夫そうだね、じゃあ頑張ってね)


(はい、身長とか(・・)成長しましたね、あはは)


(······)


 よし放っておこう。


 念話を終え、もう着替え終わっただろうと、思い後ろを振り返ると、4人が4人共に成長はしていなかった。


「あれ? 皆の成長は?」


「私はしばらく、いえ、この事が終わるまでは、この姿でいるべきだと思い戻しましたわ」


 そうか、あいつらに姿を見せなければならないもんな。


 ······ちょっと残念な気も······やっぱり俺も戻そうかな。


「私もナニーに付き合うわ、私だけバインキュバインになっても楽しくないし」


 そうだよな、んと、内側に戻すように集中······。あれ? トラックに引かれた時見た感じは、いや、忘れておこう。


「私は生まれてからずっとこれじゃからな」


「私も~♪ ユウマが大きいおっぱいが良いなら大きくするよ、でも普段は要らないし♪」


 そうか、ルキもベリアルもずっとそれなら、その方が良いのかな。


「ってか、ラミエルとルキ、おっぱい大きくしてるじゃん!」


「ぬふふ。どうじゃ、ないすばでいじゃろ」


「くふふふ。お手々からはみ出ませんが、······重い物だったのですね、戻しておこっと······」


「うふふ、楽しいですわね、さあ皆さん、もう少し私に協力して下さいませ」


「「おう!(任せて~♪)」」


 この街を整理してしまえば、もしかしたら次の街に居るかも知れない。


 読んでくれて本当にありがとうございます。


これからも読んでもらえるように頑張ります。









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