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第十ニ話 開拓の村とオークの村 Ⅱ

『オークが接近中、外出はお気を付け下さい』


 洞窟の入口に持ち運びハウスを設置したので、狩りにでも行っていたオークがポツポツと帰ってくる。


 それを、搾取エクスプロイテイションで弱体化させ倒していく。


 夜は一人が人寝て、二人がオークの相手をする事に。


 俺は、夜を休み無しにしてもらい、朝からお昼まで寝させてもらいました。


 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


「ふぁっ。まだ眠い気もするけど外の様子はどうだろう」


 ベットから這い出して、窓を開け様子を見ようとしたのだが横からオークが出てきた! 至近距離にビックリしたが慌てず搾取エクスプロイテイション


 窓の外を通り過ぎる前に小さなウインドアローを撃ち、倒して収納した。


「寝起きにカーテン開けたらいきなりオークはキツい物があるな(苦笑)」


 目はオークのせいで覚めたが顔を洗い、歯を磨いてリビングから外へ。


 外に出てすぐのところで、雑談をしている二人を見つけた。


「おはよう、寝過ぎたかな?」


「ユウマおはよう」


「大丈夫ですわよ。おはようございます。ユウマ」


 朝からは帰ってきたオークは82匹、洞窟からは17匹が出現し、倒したそうだ。


「俺も1匹。起きて窓を開けた所に居たから倒したよ」


「ちょうど100匹ですわね、大銀貨10枚ですわ」


「おお。結構稼げましたね、昨日の分も入れれば、金貨は余裕ですよ♪」


 おお、マジで大銀貨10枚だよ!


「あははは。だな、一度開拓の村に帰ろうか、状況をして知らせた方が良いだろうしね」


「誰か一人残りませんか、まだちらほら気配感知に引っ掛かりますよ」


「では私が残りますわ。ユウマが報告するべきでしょうから」


「それもそうだな。それじゃあ俺一人で行くよ、ナニーやセイラを一人で残すのは男としてやってはいけないと思うからな」


 そう言うと二人は嬉しそうに笑っている。


「うふふ。ではセイラと待っておきますわ」


「あははは。分かった。ナニーさん朝のサンドイッチ持たせましょう」


「おお! それは嬉しいな、走ってる途中で食べれるし出来れば夜までには帰りたいからね」


「転移はいつまで封印するつもりですか?」


 そうなのだ。転移を使えば行くのも帰ってくるのも楽なのだが。


「え? だってゲームでも転移系の魔法ってさ、中盤にならないと出てこない物だから、こんな序盤に使うなんて考えられないよ」


「ユウマ。その考えに私は同感できないわ(苦笑)」


「そうですわよね。物凄く便利な魔法ですのに(苦笑)」


 二人が俺の思いを理解してくれない、せめて二つくらい国を回ってからだよな。


 そんな俺の思いを一応だが尊重してくれているようだ。


 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


 サンドイッチを片手に森を走る、途中にオークを数組倒し、走り続けて二時間ほどで開拓の村に、到着した。


 村に入れてもらい、村長さんの家に案内をしてもらって、村の中を観察しながら歩く。


「オークの様子はどうですか?」


 案内をしてくれているおじさんが聞いてくるので正直にこたえる。


「オークの村はほぼ潰せましたね、今は、パーティーメンバーの二人が残って、村に帰ってくるオークを倒していますので、近い内に解決すると思いますよ、オークキングは既に倒しましたから」


「オークキングですか! 軍で倒す様な魔物ですよ! それを倒したのですか!」


 あはは、テンションが上がって、鼻息が荒いですよ(苦笑)。


「作戦が上手く行って倒せました」


「おおー、作戦が! 聴きたいですが、冒険者の能力などは聴くのはルール違反ですね」


「あはは、そうしてもらえると助かります。」


 村長さんの家にある応接室に通してもらい、お茶を飲みながら、村長さんの帰りを待つ。


 コンコン


「入ります」


 カチャ


「お待たせしました! 話は少し聴きましたが、オークキングまで倒し、残りのオークを現状パーティーメンバーの方が倒していると?」


「その通りですね」


「おお素晴らしい! そうだ、オークを少しお売りいただけませんか?」


「大丈夫ですよ」


「5匹ほど、お売りいただければ、皆で食べれますので」


「分かりました、どちらに出しますか?」


 流石にここに出すと、床が血だらけになるよな。


「では倉庫にお願い出来ますか、そこなら解体道具がありますので」


「分かりました」


 なるほど、倉庫なら少し多めに出そうかな、開拓の村だから、色々体力使ってお腹が空くだろうし、よし10匹出すことにしよう。


 村長さんの案内で、大きな倉庫にやって来たのだが、100匹でも入るほどの大きさだ。


 端の方で角ウサギを解体している人がいたので見てみると、手さばきは凄く速くて上手いな、俺もあれくらい出来るようにならないとな(笑)。


「この辺りにお願いします。この倉庫事態が保存の付与魔法が掛けられていますので」


「建物事態にですか、それは凄いですね」


 俺は10匹のオークを出した。


「こんなによろしいのですか? 10匹もありますが」


 驚いた表情で聞き返してくる。


「大丈夫ですよ、その百倍くらいのオークを狩りましたので」


「あははは。それでは遠慮無く。銀貨1枚で良いですか?」


「はい、問題ありません」


 銀貨を受け取り、収納しておく。


「では俺はオークの村に戻りますね、数日で終わると思います」


「はい、よろしくお願いします。」


 解体は後で、今角ウサギの毛皮を剥いでいた人がやるそうで、夕方から村人全員で食べるとの事だった。


 帰ったら俺も二人に頼んでみよう、焼肉を。


 倉庫を出て、南門に向け歩いていると、村長さんは 『私は畑に戻ります』と、俺と分かれ西門の方へと歩いていった。


 南門に着くと、大きく門が開かれ、1台の馬車と、兵士を乗せた馬が12頭が入ってきて、門が閉まり掛けるので、門が閉まる前に出ようと足を早めた。


 門番さんに手をあげ挨拶をして、閉めるのを待ってもらえたので、小走りになり門へ急ぐ、馬車や馬の進行方向を妨げないように端を通り門に到着した。


「門番さん待ってもらってありがとうございます」


「あはは。良いってことよ、今夜も森の中で過ごすのか?」


「はい、オークの村を拠点に狩りを続けてます」


「オークの村を占拠したのか! あははは。そりゃあ良い、若いのにやるじゃないか、じゃあ頼んだぞ」


「はい。数日で終わる様に頑張りますね」


「ああ、気を付けてな」


 俺は門を出て森の方に走り出した。



 読んでくれて本当にありがとうございます。


 ほんの数秒、私にお時間を下さい。


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 読んでいただき、ここまでお付き合いありがとうございました。


 これからも読んでもらえるように頑張ります。

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