表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
絶望に慣れると  作者:
8/14

8

 初めての場所で……当然掛り付けの病院も無く、病院も知らない。午前中の内に病院を調べて、午前の内に職場に近い方の病院を選び受診しようと向かった。夜勤中は、小雨だった空は、大粒の涙を流し、雨靴をそろそろ購入しておこうかと思案しながら歩く。……運良く今日から一週間は、お休みで、よかったと胸を撫で下ろしながら。


 クリニックに到着し、受付のお姉さんに初診であることを告げ、夜勤中にめまいで立てなくなったことを伝えると、暫くして、優しそうな看護師さんがやって来られたが、こちらのクリニックでは、めまいの受診は、予約後11月になってしまうと、別のクリニック、脳神経外科を紹介されて、個人的に息を呑む。


 ……そこは、実は、今の住んでいる所に近く、一度行ってみようかと思い始めていた、脳神経外科で、……めまいが出る1日前に、職場の指導の立場の方に冗談交じりで行ってみようとしている……と、話していた場所だった。


 ……あまりのお膳立てに恐怖すら感じる。この場所に来てまだ一月経っていない。父が亡くなり、縁があり来た場所だが、これで異常が見つかれば、……私は、……この病院に来るためにこの地にきたようなものではないか

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ