私の失恋
「先輩、ずっと前から好きでしたっ、付き合ってください」
「ごめんね、京子ちゃん」
「うわーん」
「京子いい加減泣きやめなさいよ」
「だってだって」
「たかが振られただけじゃない」
「たかがっていうな~」
「い~や、たかがね」
「むぅ」
「あなた、そのなんちゃら先輩に告白して、好きな人がいるって振られて、はぁ乙女かよ」
「乙女で何が悪いんですかぁ」
「こりゃ、しばらく調子取り戻そうにないねぇ」
「そもそも、あんたなんで今私と一緒にいるのよ」
「励ますため」
「励ますんだったらなにか慰めの言葉をちょうだいよ~」
「……わかった」
咲ちゃんはなにか、大きな決断をしたようだ。
「いまから、あなたができることはたったの一つよ」
「一つ?」
一つってそんなに簡単にこのこころが落ち着くわけないじゃない。
「そう、しかもとっても簡単」
咲ちゃん……
「あきらめるか、あきらめないかよ」
「いや、あきらめないって」
私だって、あきらめたくないよっ。こころがずっと、ずっとっ
「一回振られただけであきらめるとかあなたの恋は随分と浅いものだったんだねw」
「そんなわけないじゃない!私は三年前からずっと」
咲ちゃんは何もわかっていない。
「じゃあなんで、あきらめるのはっはーわかったビビってるんでしょ」
「いや、そんなわけ」
図星だった。でも認めたく……
「賭けをしようか」
「なんの」
「京子のこころが折れるか折れないか」
「もう、知らないっ」
絶対に、咲ちゃんを見返してやるっ。
私はふと思う。タイムマシンでここに帰ってくるの、そして
一言告げるんだ。ありがとうって。
なんちゃって。
「……わかった」
ほんとうは、やりたくないんだけどなぁ。
「いまから、あなたができることはたったの一つよ」
さっきから、言いたくないって頭の中がうるさい。
「一つ?」
「そう、しかもとっても簡単」
私、今なら引き返せ
「あきらめるか、あきらめないかよ」
あーあ、言ってしまった。もう引き返せなくなってしまった。
「いや、あきらめないって」
その答えは想定済み。
「一回振られただけであきらめるとかあなたの恋は随分と浅いものだったんだねw」
私涙とか出ていないよね?
「そんなわけないじゃない!私は三年前からずっと」
知ってる。だれよりも。
「じゃあなんで、あきらめるのはっはーわかったビビってるんでしょ」
「いや、そんなわけ」
さよなら。
「賭けをしようか」
「なんの」
「京子のこころが折れるか折れないか」
「もう、知らないっ」
さよなら、私の初恋。もう、帰ってこないでね。
私は思う。タイムマシンでここに帰ってくるの、そして……
ダメだな私、同じことする未来しかみえないや。
なんちゃって。
お題『ハッピーエンド』『純情』『1000文字以内』
「クロウ先輩これ1000文字超えてませんか」
「あっ」