昨日の話。
「あ、この曲わたしすき。」
何気なく言ったんだけどな。でも昨日見たら君のプレイリストに追加されてたね。
「その歳でセブンスターか、大人っぽいね」
初めて会った時、ふと思ったから言ったんだけどな。目をまんまるくして
「じゃあ何なら年相応?」
って聞いてくるもんだから笑っちゃった。未成年はたばこ禁止だって分かってるのかな。
「ラッキーストライク美味しいよ」
わたしが喘息だってこと知ったらどんな顔するんだろ。君が昨日吸ってたタバコはラッキーストライクだったな。
わたしが携帯見てたら、背中に顔を押し当ててくる。
「ちょっとまってね」
便利な言葉。なんで待って欲しい説明を省いて使えるからね。
ああ、拗ねないでよ。そんなとこにキスマークもつけないで。タバコの後のキスは、まあ嫌いじゃないけれど。
「最近やっとビール飲めるようになったよ」
「え、成長じゃん笑」
口移しで飲ませたハイボールの味はどう?口から溢れちゃって小声でバカって言ってたね。
それがあんまりにも可愛くて、またキスしたくなる。
先週、君の家で食べたピザーラのピザ、テレビで特集されてたよ。たしかに美味しかったもんね。
あの日君の家に忘れてったわたしのメイク落とし、ちゃんと隠したかな?女の子に見つかったら大変だよ。
って、そんなこと気にもしないな。君は。
「好きでもない男につけられたキスマをつけて、好きな男に会いに行くの?」
私がシャワーから上がって帰る準備してたらそう言われた。
「うん。何か問題ある?」
別に誰も気にしないじゃん。小さく付け足したんだけど、聞こえてたみたいでまた抱きしめられる。
152cmのわたしは、君の胸にすっぽり収まっちゃうね。
そして君はまたわたしの首元を噛んで、わたしを離した。
次はわたしの番だ。
「……ばか。」
同じシャンプーの匂いと、ちょっとのタバコの匂い。