雑貨屋売買日誌17
魔王が左手を置いて帰った後、信仰するものを失ったクレーメ達は残った鍋類を村人に返すことにしたらしい。鍋の中にはレモンの汁に漬けられた鉄の棒が入っており、iPhone7の充電に使うつもりだったらしい。
その後、私達は街に戻り店を開いた。
女性「本当に家の鍋が返ってくるなんて。ありがとう。でも、なんでなはの中からレモンの香りがするのかしら?」
ハロルド「まあ彼等にも彼等なりの事情があったようですよ。」
住人達にもいろいろ疑問があるようだがとりあえずは一件落着と言ったところだろう。
しかし、これからさらに冒険を続けるのはあまりいい考えではないだろう。
すでに私達はというよりゲルクは魔王の左手を切断した上に彼ら4人は魔王城に囚われていた者を全員解放させたというこれ以上ない危険因子。
私も魔王を侮辱したためついでに狙われるだろう。
このまま旅を続けても行く先々でトラブルを起こすだけだろう。
ハロルド「というわけで、帰りましょ。」
ゲルク「その方がいいかも。何処に行っても狙われるんだったらいっそ戦争に参加しようか。」
ハール「ええ……まだ他の所にも行きたいけどなぁ…」
ハロルド「この戦争が終わったらまた皆さんと一緒に世界を回りましょうか。」
ゲルク「店長さん!死亡フラグ!」
ハロルド「……?……しまった!これじゃ最悪この中から3人死ぬかも!」
ハール「何やってんの!?」
メル「まだ死にたくないのに!」
いろいろ言ってる間にいつのまにか船を出しリントン大陸へ帰って行った。
先日まで魔王軍の所有地だった港はすでにドランフ王国の砦になっておりかなりの激戦区になっていた。
兵士「貴様ら、何者だ!?まさか、魔王軍の兵か!?………ってお前、ゲルク……そしてその仲間の3人…!」
ゲルク「ええ……えっと…そ、そうで……す」
結局コミュ障は直せなかったのか。
兵士「もしや、魔王軍に寝返ったわけではあるまいな?」
ゲルク「い、いえいえ!け…決して…そ、そんなことは……」
兵士「いーや!明らかに挙動不審だ!」
ハロルド「コミュ障なだけです。」
兵士「何者だ貴様は!?」
ハロルド「雑貨屋のハロルドと申します。」
兵士「ゲルク一行はいいとして、貴様のような一般人はここにいるべきではない。すぐに国へ帰れ。」
そして、兵士に追い出され私はドランフの城下町に戻って来た。
ゲルク達は追加戦力として残った。彼らもかなり悩んでいたが私が砦を出る頃には戦場に出向いていた。
あんなにすぐ実践に入れるということは国としても重要な戦力らしい。
さて、新しい品物でも仕入れようかな。




