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雑貨屋売買日誌  作者: 毛ムチ
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雑貨屋売買日誌1

あらすじ的な何か


ニンテンド○、SE○A、バンダ○ナムコその他諸々、この世にはあらゆるゲームが存在する。そんな数多のゲームの中のとある世界。

ここにもまたあらゆる人が住んでいる。

 いわゆるシュガーラッ○のようなものだと考えてくれれば良い。


この世界では巨大な王国「トナルト・ドランフ」と、


魔王率いる「北キイーム」

との間で激しい戦争が行われた。

決着はつかぬまま冷戦状態に入りはや2年。


ここに魔王を討たんと新たなる勇者が旅立った!!


とはまったく関係なく、この不安定な世界で賢く生きようとしている男がいた。


雑貨屋ハロルド


私の名はハロルド・ケイプ。

ハロルドとは古代の言葉で賢者という意味があるらしく考古学者であった私の両親がそう名付けた。


移動式の雑貨屋を営んでいてかれこれ40年近く営業している。

生活はしばらく安定しなかったがここ2年間で魔王の首を取ろうとする勇者達が後を絶えずかなりの需要があることがわかった。

今日もまたこの「ドランフ」の城下町で勇者達のためにアイテムを提供する。



さて、今日初めてのお客さんだ。


ハロルド「いらっしゃい、ここは雑貨屋だよ。欲しいアイテムはどんどん買ってくれ。」


因みに私が営むこの雑貨屋、どんな通貨も扱っている。

円、ドル、ペソ、元、ウォン、両、銭、フラン、ゼニー、ゴールド、シルバー、ベリー、ペリカ等々。世界、時代、ゲームの枠を超えてどのような通貨も使用可能だ。


少女「おはよう!ハロルドさん」

この娘はエリー。私がこの街で店を開いた時は必ず来てくれる常連さんだ。


ハロルド「やあ、エリー。朝早くから偉いね。」


エリー「うん!小麦粉を二袋ください!」


ハロルド「はいどうぞ。それとお釣りね。」


エリー「ありがとう!またね!」


ハロルド「まいどー!」


今のところ2日ほどこの街にいるが勇者は着てない。別に勇者から金をせしめようというわけではないが魔王を相手にするとなると是非ここの商品を買っていってもらいたいものだ。

これはつい最近手に入れた「獄炎龍」の鱗で作った剣なのだが新参勇者が多いこの街で売れば勇者も大分楽だと思いここに来たのだ。


ハロルド「そろそろ移動するべきか…」


と思っていたがそうでもなかった。


勇者「ここは雑貨屋かい?」


ハロルド「はい、いらっしゃいませ!」


入ってきたのは勇者、船乗り、僧侶に格闘家だ。かなり攻撃に向いた編成だ。


ハロルド「何かおさがしでしょうか?」


勇者「あぁ、俺はフリード。つい最近国王から認められて魔王退治に出かけたんだが心細くてな。何か装備を買いたいんだ。」


ハロルド「作用でございますか。ではこちらへ。」


傷だらけなところを見るとこのフリードというもの達、モンスターに負けたな?

傷口から見て「小型のダイダラボッチ」だろう。

あいつらは魔王軍幹部が扱うゴーレムにも匹敵する力を持つくせに序盤で現れるといういわゆる負け確イベントの敵だ。もうしばらく戦うことはないだろうが、やはり軽くトラウマなのだろう。


しかし、問題がある発生。彼らの装備は強化にかなりお金をかけている。

恐らく、負けイベントだと知らずに乗り込んだんだろう。彼らの資金では到底武器は買えない。

それでも客が求めるものを提供するのが雑貨屋。なんとかして見せよう。


長年、こういう仕事をしていると勇者は見るだけで大体の力量が分かる。


小型のダイダラボッチのところまで行くために必要な戦闘力は平均で820は必要だ。

彼らの場合は


勇者 1030


船乗り 950


僧侶 815


格闘家 1000


なるほど、彼らはそれなりに経験値を貯めているのだろう。それならば、


ハロルド「この装備なんてどうでしょうか?」


フリード「服とマント?もっとこう…鎧みたいなのはないかな?」


ハロルド「実のところ。早い段階で強い装備というのはあまりお勧めしません。

強い装備となれば強化するにもそれ相応の難易度が付きます。そうなれば自分たちよりも装備の強化に偏ってしまいます。

そこでこの服とマント!これら、実は重りが入っておりモンスターを倒すたびに貰える経験値が大幅に上がるのです。」


フリード「なるほど!これでまずは修行をすればいいのか。お金が貯まったらまた来て強い装備を買おう。

これはいくら?」


ハロルド「1500ゴールドです。」


フリード「あ、今待ち合わせの通過が$しかない。」


ハロルド「ご心配なく。ドルでしたら15$20¢となります。」


フリード「ありがとう。」


ハロルド「まいどー!」


例の剣は売れなかったが満足してもらったのならよかった。

実際にはあの「ピッコロターバンandマント」はここらでは滅多に出回らないので150000ほどはする。しかし、ちょうどこの前あの装備を加工できる村を見つけたのであの値段で売ることができた。

少し赤字に近づいたのは事実だが。


今回の客は欲しいものが明確だったが次はこうもいかないかもしれない。

新たな仕入れも兼ねて移動するとしよう。


               続く?

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