設備の練習
昨日のPVが600を超えました!これまでの最多PVでございます。
ありがてえありがてえ。
一応、1章のプロットは出来ておりまして、まずはそこまでしっかり書き切りたいと考えていますので、どうかお付き合い下さいませ。
「この部屋が管制室でして、先にご案内した寝室は艦長室です。反対の右手には生活スペースが御座います。」
あれ艦長室だったのか。ベッドと机だけであっさりしてたなあ。
「生活スペースっていうのは?」
「はい、さして広くは御座いませんが、食堂、資料室、乗務員個室、浴場、庭園を兼ねた運動場、遊戯室等ご用意しております。」
「思ったより充実してんだ・・・」
ロヴィが笑いながら答える。
「ハハハ、宇宙での生活は退屈ですからな。初代様のご趣味でいろいろ追加したのですよ。後ほどご案内しましょう。」
「維持できてるの?」
「ええ、反転炉は生きておりますので。」
はんてんろ?
・・・そういえば、寝て起きたけどリンクがおきない。
「えっと、話し変えてごめん。チル、リンクってどうなったの。」
「あれ!話してなかったね!リンクは前言ったけどセーブがいるの。でも、今その腕輪が接続妨害してるからリスクあるの!」
それはいかん・・・脳をバックアップなしでいじるのは嫌だ。リンクはまあ、今必須ではないしな。
「わかった、ならしょうがないね。えっと、話戻して、反転炉ってどんなものなの?」
「む、詳細をご希望でございますか。」
ちょっとした好奇心なだけで、詳細は専門知識無しじゃわからないよなあ。
「興味本位で知りたいだけなんだ、大まかにどんな感じなのか教えてもらっていい?」
「畏まりました。端的に申し上げれば、エネルギーが完全に無い空間を作る事でほんの少し次元に穴が空き、そこにエネルギーが発生致します。それを汲み上げ、再度エネルギーの無い状態を作る事を繰り返しております。」
とんでもないな・・・
「永久機関じゃないそれ?じゃあ魔力よりそっちのほうがいいんじゃ。」
「そう便利でもないのよ!稼働させるのに時間がかかっちゃうし、一度稼働させたら簡単に止めれないの。たまぁーに事故っちゃったりもするしね!自分の稼働にエネルギーがいるから、実際に利用できるエネルギーは、トーヤの10万分の1くらいね!今はあんまり使われてないかなあ。」
「メンテナンスも週に頻繁に行う必要がありますしなあ。」
メリット・デメリットある感じか。
「うん、だいたいわかったよ。後はどんな設備があるの?」
「ビーム砲台を機体上部に1門、下部に2門用意してございます。」
びいむほうだい。古代遺跡の兵器もビームか。実弾はダメなんだろうか。
「こちらの管制は私が行っておりますが、緊急時に備えて手動操作について後ほどご説明させて頂きたく存じます。さあ、まずは艦内をご案内しましょう。」
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艦内は、ちょっとしたショッピングモールくらいの広さがあったように感じる。
浴室はスーパー銭湯みたいになってたし、遊技場はアナログゲームやテレビゲームっぽいのから、シアタールームまであった。
初代の趣味なのだという。
ビーム砲の練習も遊技場で出来るらしく、いかにも宇宙海賊ですといった体の、ドクロの描かれた宇宙船をビームで撃ち落とす練習をした。ある程度補正がかかるので楽に当たる。これなら実践も大丈夫だろうか。
「トシヤ様は筋がよろしいですなあ。9割的中はなかなか出来るものではございませんぞ。」
前世のゲーム経験が生きたなあ。
・・・素直に誇りづらいけど。
「ああー、まあ有難う。とりあえず、緊急時は撃てるように心構えはしておくよ。」
「ええ、お願いいたします。」
遊戯室から出ると、艦内の明かりが少し暗くなっている事に気づく。
「トーヤ!夜になったよ!そろそろねておく?」
そんな時間なのか。寝るのはいいんだけど。
「わかった、ええと、また艦長室で寝れば良いのかな。」
「はい、寝具の類は清掃済みで御座います。ごゆっくりお休み下さい。」
ずっと俺に付いてるのに掃除できるのか。
寝室に移動し、チルに話しかける。
「なあ、チルちょっと聞きたいんだけど。」
「なあに?」
ずっと抱いていた疑問をぶつける。
「俺の心に何をしたんだ?」
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