日記の1ページ目
※個人の感想です
取り敢えず、まとめるにしても情報量が多いのがな。
メモとかあるのかな。
「メモ帳召喚!」
出ない。
メモ!テキスト!日記!ダイアリー!
手当たりしだいに考えていると、目の前に青く光る四角い枠が出てくる。
『手当たりしだいに考えていると、目の前に青く光る四角い枠が出てくる。』
うわあ、考えたことがそのまま転写されてるよ。ああ、これもどんどん書かれていく。
モード切り替え、モード切替、と考えると、画面左上に変化が有り、アイコンが並んでいることに気づいた。
[BCS-T7:5:8]【入力/指】【横】【特殊文字/右手】件名:無し
指?になった。
・・・キーボードどこだ?
テキストエディタらしきものに触れる。反応はない。
手で擦ってみる。文字列が消えた。
指で画面を触る。何も起きない。
『何も起きない』
現れた文字列に驚き、指を離す。
・・・文字は続かなかった。
なるほど、指で触ってる時の思考が反映されて、余計な文字は払えば消せるのか。
ふう、今度こそまとめよう。
◇俺
体に違和感はない。
以前悩まされていた、慢性的な頭痛、肩こり、腰痛が消えた。
そりゃそうか、別な体だし。
しかし、若さってだけでは説明できないくらい体が楽だ。
これが魔力の影響なんだろうか。わからん、保留。
ただ、今日はよく立ち回れていたと思う。
これぞブラック企業で鍛えられた空気読みちからだ!
・・・虚しくなる、やめよう。
◇転生前に聞こえた声
何もかも不明。ただ、悪い奴ではないんだろう。
新しい体は結構良い身分のようだし、それなりに人生を謳歌できそうだ。
感謝感謝。
◇俺が呪った神
声の主の敵?管理者?
管理者の死後出来た帝国らしいから、辻褄は合いそうだけど、決め手に欠ける。
今の所気にしなくていいだろう。保留。
◇基礎知識とリンク
どうも、基礎知識は余り役に立ってくれてない気がする。
この体は成人手前まで成長させているようだし、
それを違和感なく動かす為のものなんだろう。
俺には恩恵少なそうだ。
リンクは・・・一気に文字が来たせいか余り思い出せない。
ただ、コームの項が出たときは意識した部分は強く印象に残せた感じがあった。
ぼちぼち使い方に慣れよう。
◇コーム
父に厳しく俺に優しい。生まれたてだから甘いだけだろうか。
父の魔法が片手でかき消えてたとこを見るにかなり強そうだ。
逆らわないようにしよう。
◇父
印象あまりない。
妖精は手のひらサイズだった。
あれが一般的だと考えると、チルでかすぎじゃないか?
10倍くらいあるぞ・・・
取り敢えず、父とは仲良くして損は無いだろう。
◇チル
既に少し愛着がある。あれだけ好意的にあれこれ世話を焼いてもらえるって、前世通して初めてかもしれんなあ。いじられないように気をつけてあげよう。
でかすぎることが不便じゃないかは気になる。
今度聞いておこう。
◇魔法
領主ビーム以外覚えてない。
もっとお手軽にファンタジー感ある魔法がほしい。
魔力は強いらしいから、無双するぞー。
いや、でも無双ってビームで薙ぎ払うだけになるのか?
出来ればいろいろ覚えたいけど、まあいずれ教えてもらえるだろ。
◇生活
大変気に入った。未来世界バンザイ。
ロマンが足りなくてもなんだかんだ未知の体験、未知の美味。
貴族の義務に関してもビームぶっ放せばいいなら楽しめそうだ。
父の動画を見る感じ一方的だったし。
・・・どうしてアイツラはあれだけ一方的なのに父に歯向かったりしたんだろう。
プロパガンダでVRの映像を流してるだけだったりして。
わからん、保留。
◇これからどうしたいか
取り敢えず未来世界を楽しもう。
俺を裏切った嫁や、何かを落としてきた奴に対する恨みは少しはあるが、どうせ今はもう死んでるだろうし。
・・・地球の文献にアクセスできそうなら調べてみても面白いかもな。
ただ、今はこの生を楽しもうと思う。
身分相応の収入はあるみたいだし、宝くじがあたったらやりたいって妄想したこととかやろう。
ウヘヘ。
「よし、寝るかー。」
整理されたテキストを見て満足した俺は、ベットによこになろうとする。
しかし、横の空間がピシッピシッっと音を立ててヒビが入っていくことに気づく。
誰かの転移してくる前触れなんだろうか。
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