楽じゃない娯楽
話があまり進んでいませんが、どうもこういう未来日常を書くのが楽しくて書いてしまいます。
山の無い話が続いていますが、お付き合いいただけると幸いです。
「それじゃトーヤ!何して遊ぶ!?」
「ええっと、娯楽ってチルと遊ぶってことなの?」
「それもあるしいろいろあるよ!一覧出すね!」
おお、目の前の空間にリストが出てきた。
ええと、ジャンルから選ぶのかな。遊戯、映像、文学、音楽、管理、生体、疑似、、、
「いろいろあるね。」
「そうね!こないだ夢に流したのは映像に入ってるよ!」
「ビームは暫くいいかな・・・」
タッチすればいいのかなっと。遊戯のジャンルに指で触れると、そこからリストがさらに展開される。
「トーヤ!指を使わなくても思えば動くよ!」
「思えば?」
ピンとこない・・・けど、試しに展開されたリストから、【最新】を見つめる。
・・・反応は無い。最新!君に決めた!と強く念じる。
リストが展開された。見るだけじゃだめなんだな、ええと、選ぶぞーって思えばいけるか?
リストの一番上に、「4層/FD/古典F/GF24/障害/冒険者→英雄→魔王幹部死亡」とある。
略語が多すぎる。よくわからないけど・・・えらぶぞー。
選べた。詳細情報が出てくる。
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【動画説明】
4層民の銃振24フルダイブ記録動画です。
カット編集無し。圧縮or直記推奨。初見。
斥候/冒険者ルート。
【投稿者雑記】
5年前の銃振23の多数の再生有難う御座います!
なんとか次に食い繋げました。
古典ファンタジーを意識した立ち回りで進めています。
パトロン様募集中!詳細は以下・・・・
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結局略語が多すぎる。んー、遊戯って実際に遊べるコンテンツだけじゃなくてプレイ動画も混ざる感じか。
フルダイブってことは主観視点で遊んでるんだよな・・・?動画だと酔いそうだけど・・・
まあ、軽く見てだめならやめよう。えらぶぞー。
「プレイ動画ね!圧縮する?」
圧縮って画質とかの話かな?
んー、まあ軽く見たいだけだし高画質じゃなくてもいいか、推奨って書いてるし。
「ええと、じゃあそれで。」
いつっ。
・・・頭の一部に軽い痛みが走ったかと思うと、視界が「増えた」。
増えた側の視界でゲームのOPが再生される。世界観が謎だ。中世欧州っぽい街並みに、ロボットと人間が歩いている。
どうも主人公側がロボットのようだ。腰に剣の柄だけぶらさげてる。・・・ビーム剣の予感がする。
動画に集中していて気が付かなかったが、どうも現実側の感覚が鈍い。
ひどくゆっくりと時間が流れているような・・・。
(圧縮率は大丈夫?)
チルの声だが、脳内に直接きた。なんで声に出さない。
(圧縮中だからね!音を出しても変になるもの!プフフ)
・・・心を読まれた。ええ、筒抜けなの?
(オフにもできるよ!さっきの操作と同じで感覚でやってみて!)
おふ・・・おふ・・・スイッチがはいった感覚がある。できたようだ。
(でもあたしとトーヤの仲じゃない!気にしなくていいよ!)
「いーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
「いやあ、でもなあ」と声を出そうとしてこうなる。
・・・まさか。
圧縮って時間感覚を圧縮してんのか。なんて無駄使いなんだ。何を無駄使いしてるのかわからんけど。
ああ、そうこうしてるあいだにOP終わった、ロボットが人間の冒険者に絡まれてる絵面がシュールすぎる。だめだ、混乱する、止めろ止めろー!圧縮とまれー!
「やあ、でもなあ」
「あれ?止めちゃったの?面白くなかった?」
これは、なんか、だめだ。
俺の常識と今世の常識がかけ離れすぎている。ちょっとしたことでいちいち混乱することになりかねない。
きっと、こう言うことを防ぐ為にリンクってあるんじゃなかろうか。
「えっと、うん、ごめん続きは気にはなるけどそれより、ええと、リンク?ってやっぱりあったほうがいいんじゃないかな?って思って」
「そだね!でも気を付けないと白目でバターンよ!プフフフ」
「なんか怖いな、コームが言ってたけど、連鎖を切るって奴でどうにかならないの。」
「そうね!なると思うよ!」
えっとねーとつぶやき言葉を続ける。
「トーヤは魔力量が多すぎて一気にリンクしちゃうのかなって!リンクで知ったことばが次のリンクを呼ぶことや、たくさんことばをきいたときに、かんがえなくても一気に読みこんじゃうのが連鎖ね!」
あの時の大量の情報はそれでか。なんかやりづらいな未来世界。
「リンクの呼び出しは、いっぺんに出せる魔力の多さで変わるから、トーヤは一気にいっぱいよべるの!」
魔力が多いってちょいちょい言われているけど、なんか損してる事のほうが多い気がする。お茶の直撃を受けたし。
「リンクは今日トーヤが寝てからね!起きてるときにいじるとたまーにおかしくなるから!」
おかしくなるって・・・脳が?
いじるって言葉、いちいちこわい。
「寝てたら絶対に大丈夫なんだよね・・・?」
「うん!寝るときにセーブして、セーブしたのをコピーして、いじってみて、大丈夫だ!ってなってからやるの!だから大丈夫よ!」
「ええと、脳のバックアップを取って、それを使ってテストする?ってことで合ってる?」
そういうことならまあ、安心できるかな。
「そうよ!」
にっこり笑ってサムズアップしてきた。親指立てるて文化って未来にも残ってるんだなあ。
「わかった、じゃあ寝たら頼むよ。」
「まかせて!」
さて、まだ眠気はないな。
さっきの実況が気になるし、脳内に直接!じゃなくて動画で見るか。
「チル、脳内じゃなくてディスプレイとかスクリーンに投影・・・あ、それか空間に出す感じで今の流して。」
「え?空間に出すの・・・?なんで?」
何でときたか。
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