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ハズレJob【英雄】で異世界無双〜ゲームでは初心者向けのJobが、異世界ではチートでした〜  作者: INGing
1章 VR→R、ゲームの中によく似た世界
6/22

ステータス確認、二つ名からは逃げられない

ブックマークありがとうございます。

「ステータスオープン」



 冒険者ギルドの隅の方、近くに誰も居ないのを確認して【ステータス】画面を開く。

 半透明なウインドウが目の前に現れ、それを見たヒデオは軽く溜息をついた。



――――――――――


Name:原田 英雄

Age:18

Job:英雄

Level:1


HP:770/70(+700)

MP:770/70(+700)

Str:7(+70)

Vit:7(+70)

Int:7(+70)

Min:7(+70)

Dex:7(+70)

Agi:7(+70)

Luk:7(+70)


Skill:


Title:

 英雄の中の英雄

 転生神の加護

――――――――――



「……なんだ、この【Title】ってのは?」



 AWOで二つ名となっている【英雄の中の英雄】が、見覚えの無い【Title】欄にそのまま記載されていた。

 ここに現れているものは、和訳での”称号”という意味なのだろう。



「これもアップデートの結果、なのか?」



 ヒデオにとって、あまり好ましく無い二つ名が称号として現れてしまった。

 そのせいで【Name】の欄が【Hide】では無く【原田 英雄】となっている事に気が付くのが遅れた、ショックをようやく振り払ってからそれに注視する。



「これもアップデートの結果、なわけ無いよな流石に……」



 AWOを含む、VR関連のアバターは全て【Hide】で登録してある。

 本名である”原田”の文字は、一度たりとも使用したことが無い。

 バグやアップデートでの不具合、そういった事で現れる異常ではあり得ない。


 この時ようやく、ヒデオは自身の置かれている状況に疑問を抱き始めた。


  とにかくログアウトをして、どういう事か原因を究明しなければ。

 そう思ったヒデオは【Menu】画面を開き、そこに目を通して絶句した。



「メニュー、ログアウト……が、無い!! いったいどう言う事だ?!」



 見慣れた【Menu】画面の筈なのに、そこには【ログアウト】の項目が見当たらなかった。

 堪らず大声を上げてしまい、はっと周囲を見渡すと数人からの視線が突き刺さる。

 せっかく隅の方へと移動したのに、どうやら悪目立ちしてしまったようだ。

 軽く「すいません」と頭を下げると、すぐに視線が散ったのは幸いだったが。


 再度迷惑が掛からない様、今度は気をつけて【Menu】を操作する。

 いったいどういう事なのかと色々見てみるが、結局答えになる物は見つから無かった。

 変わった事と言えば【アイテム】の中に、銀貨が10枚程あった事だろうか。

 AWOのチュートリアルの時には無かった筈なので、差異といったらこれくらいか。



「取り敢えず、今考えても何も分からないか……しょうがない、とにかくチュートリアルの流れに戻るか」



 心の中はかなりパニックになっているが、考えても分からない事は取り敢えず後回しにする。

 取り敢えず”先”に進めば何か変化もあるかも知れないと、気を取り直して受付カウンターへと足を向けた。


 次のチュートリアルは”クエストの受注”だ、それでは【スキル】の項目が開放される。

 ヒデオは、さっき登録を担当してくれた受付嬢へと話しかける事にした。

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