弓&矢、AWOは弾幕ゲーではありません
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鉄の剣の修復をしてもらった後、レア度1の弓【木の弓】を購入した。
値段は修復の費用と合わせて13,000w、【アイテム】から硬貨を取り出してシンシアへと手渡す。
「毎度あり、また明日ね」
「……ああ、また明日」
お金を受け取ったシンシアは、ぶっきらぼうにそんな挨拶をした。
確かに手入れは毎日した方が良いのだから、明日も来る事になるだろうが――シンシアからそんな風に言われると、少し驚いてしまうヒデオ。
何とか言葉を返して、次は防具屋へと向かう為に外へと出た。
「ふむ、どうやらお客様は中々腕のたつ方のようですね」
防具屋で手入れを頼むと、フォレンツはヒデオの防具を観察してそう告げた。
「そうですかね?」
「ええ、鎧と盾とで損耗値の溜まり方が違いますから」
鎧の方には全く無く、盾ばかりに損耗値が溜まっている。
それはつまり――敵の攻撃を全く受け無い程の身のこなしに、盾でしっかりと捌ききる技量が有ると言うことだ。
それを防具の状態だけで見抜けるフォレンツも、見抜く目をしっかりともった”良い”職人と言うことだろう。
「ありがとうございます」
「いえ、それでは修復を行わせていただきます」
皮の盾に手を翳し、その数10秒後に損耗値が0になる。
5,600wの代金を支払い、防具屋を後にした。
ヒデオが次に向ったのは”道具屋”だった。
「いらっしゃい!」
店に入ると、元気よく店員が迎えてくれた。
フォレンツ程丁寧でも無ければ、シンシア程だらけてる訳でもない。
可もなく不可も無く、と言ったところか。
「何か物足りないって思うのは、毒された証拠だよな。多分これが普通なんだろうし……」
挨拶をしたあとはカウンターの中でゴソゴソしている店員に、ヒデオは聞こえないくらいの小さな声で呟いた。
「【木の矢】と【投げナイフ】が欲しいんだけど、有る?」
「はい、もちろん有りますよ! いくつ入り用ですか?」
ヒデオが道具屋に来た理由は、道具扱いである【矢】と【ナイフ】を購入する為だった。
先程購入した【木の弓】は装備すると力では無く、器用さが上昇するという特徴がある。
そして、道具の矢は器用さに応じて威力が上がるという特徴があった。
つまり、弓と矢はセットで購入しておかないと意味が無い。
――まぁ、そんな事はわざわざ言うまでもない事だが。
ちなみに、ナイフは武器じゃないのかと言う疑問が出てくるが”消耗品”は全て道具扱いなのがAWOクオリティだ。
「そうだな……取り敢えず、矢が2000本とナイフを50本貰おうか」
「ありがとうございます! 矢が2000本で10,000w、ナイフが50本で5,000wです」
こうして矢とナイフを購入し、ギルドへと向かう。
わざわざ、弓や投げナイフを買ったのには訳がある。
「ただいまご案内出来る依頼はぁ……【害鳥駆除】【草鳥の肉の納品】の2つですぅ、こちらセットで請けられるとお得ですよぉ?」
グラスブルの肉を大量納品したおかげで、ランク3のクエスト――レベル3の魔物【グラスバード】関連のクエストが、請けられるようになったのだ。
この魔物はもしかしなくても鳥型の魔物であり、空を自由に飛び回る。
その為、遠距離への攻撃手段がない場合討伐に時間が掛かってしまうのだ。
ヒデオはそのクエストを請けて、街の外へと出た。
「すいません、【害鳥駆除】の依頼を請けて来たのですが」
「ああ、ようやく来てくれたのか。助かるよ」
ギルアスの街の外縁部、【草原エリア】内に有る畑で依頼主と会う。
依頼内容は、畑の収穫物を食い荒らすグラスバードを駆除してほしいと言うごくごく有り触れた依頼だ。
報酬は1羽あたり100wと安めだが、倒した後の素材は全て持っていって良いとの事だ。
「では、さっそく……」
そう言って、畑の周りを飛び回るグラスバードに向けヒデオは弓に矢をつがえる。
「……シッ!」
狙いを定めて矢を放つと、見事にグラスバードを撃ち落とした。
「いい腕してるね」
「ありがとうございます」
「じゃあ、その調子で頼んだよ」
畑の周りを旋回していた数羽のグラスバードを、全て一矢で撃ち落としたヒデオ。
依頼主はヒデオの腕に満足げに頷き、踵を返してその場を離れようとする。
「……あの、依頼の達成条件は【駆除】とだけあったんですけど。まだ、いるんですか?」
「ああ……そう言えば数については書いて無かったね」
そんな話をしていると、新たなグラスバードが数羽飛んできて畑の周りを旋回しだした。
「数羽くらいなら追い払って終いなんだが、最近は日に日に数が増えてきて困ってるんだよ」
すかさずその数羽を撃ち落とした後、さらに数羽がやってきた。
「昨日の時点で約1000羽、1羽あたりの被害は知れてるけど……流石にこの量はね」
「マジか……」
依頼主の説明の間にも、次々とグラスバードが飛んできてはヒデオが撃ち落とす。
どう考えてもランク3のクエストでは無いだろう、ヒデオはひたすら矢を放ちながらそんな事を考えた。
「じゃあ、よろしくね」
「は、はい……」
こうして次々に現れるグラスバードを撃ち落とし続け、ようやく出なくなった頃にはとうとう日が暮れてしまっていた。
上昇した数値は、横に↑○○と記入しておきます。
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Name:原田 英雄
Age:18
Rank:3
Job:英雄
Level:4↑3
Exp:0/1000↑2652
HP:3080/280(+2800)↑2310
MP:0/280(+2800)↓770
Str:28(+280)↑193
Vit:28(+280)+308↑462
Int:28(+280)+154↑347
Min:28(+280)↑231
Dex:28(+280)+154↑385
Agi:28(+280)↑238
Luk:28(+280)↑231
Skill:
【剣術】
強撃Ⅰ:0/100
連撃0:11/50
飛斬Ⅰ:0/100
【投擲】
武器0:0/50
防具0:0/50
道具0:0/50
【鎧術】
鉄壁Ⅶ:Complete/350
重化Ⅶ:Complete/350
行軍Ⅵ:125/350↑600
【盾術】
城壁0:0/50
挑発Ⅶ:Complete/350
盾撃Ⅶ:Complete/350
【弓術】
鷹眼Ⅶ:Complete/350↑1400
強弓Ⅶ:Complete/350↑1400
矢雨Ⅶ:Complete/350↑1400
【歩行】
隠密Ⅴ:290/300↑600
縮地Ⅴ:290/300↑600
空歩Ⅴ:290/300↑600
【魔法】
単体0:0/50
範囲0:0/50
異常0:0/50
【魔力】
変換Ⅶ:Complete/350
譲渡0:0/50
減少0:0/50
【回復】
単体Ⅶ:Complete/350
範囲0:0/50
異常0:0/50
【結界】
物理0:0/50
魔法0:0/50
治癒0:0/50
【強化】
攻撃0:0/50
魔法0:0/50
付与0:0/50
【弱化】
防御0:0/50
耐性0:0/50
速度0:0/50
【武器】
精製0:0/50
制作0:0/50
強化0:0/50
鑑定0:0/50
解体0:0/50
修復0:0/50
【防具】
精製0:0/50
制作0:0/50
強化0:0/50
鑑定0:0/50
解体0:0/50
修復0:0/50
【道具】
精製0:0/50
制作0:0/50
強化0:0/50
鑑定0:0/50
解体0:0/50
修復0:0/50
【地図】
把握Ⅶ:Complete/350↑398
拠点0:3/50
転移0:0/50
【索敵】
鑑定Ⅴ:260/300↑600
体力Ⅴ:260/300↑600
魔力Ⅴ:260/300↑600
Equip:
【Weapon】
Main:木の弓(Dex+50%)
Sab:銅の指輪(Int+50%)
【Armor】
Body:鉄の半鎧(Vit+50%、重量5)
Shield:皮の小盾(Vit+50%、重量5)
Title:
英雄の中の英雄
(成長速度倍化)
転生神の加護
(ステータス+1000%)
Money:1,017,700w↓33,600
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