表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ハズレJob【英雄】で異世界無双〜ゲームでは初心者向けのJobが、異世界ではチートでした〜  作者: INGing
1章 VR→R、ゲームの中によく似た世界
17/22

ボクっ娘が手入れ、ヒデオの剣

ブックマークありがとうございます。


そこそこ面白い・もっと頑張れ・設定厨乙など思いましたら、評価&感想をお願いします。

 AWOによく似た世界――元となった世界に来て3日目、ヒデオは脳内に響き渡るけたたましい音で目を覚ます。



「おわっ! なんだ?!」



 すわ、敵襲か?! などと、慌てて跳ね起きるが――よくよく考えて見ると、原因を思い出す。



「あー……目覚ましか、そういや6時に合わせてたんだったか」



 昨日思い出したおかげで開放された【時計】の機能、その中のアラームを朝に合わせて設定していたのだ。

 AWOは常昼の設定なので、現実の時間が何時なのかを忘れやすい。

 それを防ぐため、アラームやタイマー等の機能が【時計】には含まれていた。



「ふぁ……昨日は遅くなったし、流石にちょっと眠いな」



 調子に乗って、深夜までスキルレベルを上げ続けていたのだ。

 流石に肉体年齢が若返り疲れが取れやすくなったとはいえ、眠気が残る事はまた別の問題だ。


 未だ完全に開ききっていない目を擦りながら、ベットから降りて【装備】を整える。



「そういや……鉄の剣と皮の盾、昨日でだいぶ酷使しちゃったな」



 身に着けた剣と盾を眺めながら、そんな事を呟くヒデオ。

 正確な損耗値は、未だ【武器:鑑定】や【防具:鑑定】を覚えていないので分からない。

 だが――長年のAWOでの経験から、大体どれくらいの損耗値が溜まっているか推測は出来る。


 今日明日で”ロスト”する程では無いだろうが、そこそこの数値は溜まっていそうだ。

 年の為に【修復】を掛けて貰いに、武器屋と防具屋へ行った方が良いかもしれない――ヒデオは早朝の予定をそのように決め、顔を洗う為に井戸へと移動した。



「お、おはようございます……!」



 顔を洗って食堂に向かうと、昨日の女性店員が顔を真っ赤にして声を掛けてきた。

 


「おはよう。どうしたの? なんか、今日はあまり元気無い?」



 女性店員の顔はただ赤くなっているだけではなく、よく見ると目の下あたりに隈ができている。

 おそらく……昨日のヒデオの裸体が目に焼き付いてしまい、悶々と眠れぬ夜を過ごしてしまったのだろう。


 だが、ヒデオにとっては特に気にしていなかった事もあり……一晩寝れば些細な事は忘れる性格も相まり、昨夜の事で女性店員が不調になっている事など気がつけない。



「べ、別に大丈夫です! 直ぐに朝食を用意しますから、席に座って待っててください!」

「?? ああ、分かった」



 ヒデオが差し出した木札を、ひったくるようようにして奪い受付の奥へと消えていく女性店員。

 ヒデオは軽く首を傾げ、頷くと食堂の空いているテーブルへと向かう。


 しばらくして並べられた朝食を全て食べ終え、宿から出た。



「い、行ってらっしゃい……」



 宿から出る時、昨日の様に声を掛けられたのだが。

 顔を赤らめ、両手を胸の前で組んで上目使いの女性――ヒデオの胸中で湧き上がる”なにか”があった。



「あ、ああ。行ってくる、よ」



 武器屋へと向かう道中、ヒデオの頭に浮かぶのは――。



「あ、変な戦士」

「ぐぅ……」



 武器屋へと入店するなり、またもや辛辣な言葉を投げかけてくる店員。



「何で”変な”戦士……」



 ツッコミを入れようかと思ったヒデオだが、よくよく考えると【剣】と【魔具】をセットで買っていく奴など確かに”変な戦士”だ。

 途中でヒデオが気付いたからか、店員も特に追言するような事は無かった。



「今日は手入れを頼みたいんだが……」

「へぇ、新人冒険者にしちゃぁ珍しいね。昨日買ったばかりなのに、もう手入れだなんて」



 相変わらず、カウンターに肘をつき、無表情のまま感心した声をだす。



「武器の手入れはこまめに、だろ? 自分の命を預ける物なんだ、大事に扱わないと」

「なかなか分かってるね、ここの店に来て初めてだよ”ちゃんとした”冒険者は」



 ヒデオの返事に満足したのか、店員は崩した姿勢を起こし真っ直ぐに座ってヒデオを見る。

 歳の頃は14〜15程か、地球で言うと中学生くらいだろう。

 黒髪に蒼い目、長い髪をツインテールにしている。


 顔もよく見ると美少女だ、スタイルの方は……かなりスレンダーだ。

 端的に言うと――ぜっぺ……細身だ。



「お兄さん、何か言いたいことでもあるのかい

?」

「いえ、とんでもない!」



 無表情のまま変わらないと言うのに、ギルドの受付嬢と同じく半端ない威圧感を出す店員。



「まったく、少し見直したと思ったらすぐこれだ」

「……申し訳ない」



 女性店員は再度、カウンターに肘をついて姿勢を崩した。



「今の冒険者はなってない、いくら危険度が少ない魔物ばかりとは言え――武器を軽んじ過ぎだ」



 確かにここ【草原エリア】は適正レベル1〜9までと、AWO内でも一番魔物の弱い場所だ。

 ぶっちゃけ”武器は素手より強い”程度の認識でも、ここらで苦戦する事は無いだろう。


 ただ、その認識のまま次のステージ――他の【エリア】に行ってしまえば、待っているのは”死”だ。

 強敵との戦いで、頼りになるのは自分の腕――以上に武器や防具だ。


 身を守ってくれる防具は自分の恋人、敵を切り開く為の武器は自分の親友。


 それくらいの気持ちで大事に扱わないと、とてもじゃ無いが戦ってはいけない。

 女性店員はその辺りの事を、最近の冒険者は分かっていないと嘆いた。



「ところで店員さん、オレの武器の手入れ――」

「シンシア。ボクの事は、シンシアと呼んでくれて良いよ」



 姿勢は崩したままだが、しっかりとヒデオの方を向いて自己紹介するシンシア。



「――そうか。オレはヒデオだ、よろしくシンシア」



 ふっ、と笑って自己紹介を返すヒデオ。

 常に無表情のシンシアも、少し微笑んでくれた――様に思う、多分。



「ってか、ボクっ娘かよ。でも、昨日は”私”って言って無かったか?」

「……あれは他所いきだよ」

「ちょっと何言ってるかわかんねぇな」



 ヒデオのツッコミに視線を逸して、少し頬を赤くするシンシア。

 その後、手入れするからさっさと剣を出せと催促された。

 鉄の剣に手をかざした数10秒後、損耗値が0になった剣をヒデオに返す。



「……なかなか良い腕だな」

「当たり前だろう? これでもボクはドワーフなんだ、10年以上武器屋をやっていればこれくらい訳ないさ」



 どうやらシンシアは見た目通りの年齢では無いらしい、ドワーフと言えばAWOに出てくるNPCでも【職人:武器】のスキルクエストに出てくる人種だ。

 そう言えば、男は髭もじゃの女はロリ体型だったか――等と思い出し、ヒデオは納得した。



「……なんか、今”腕”以外のところで納得された気がするよ」

「……ソンナコトハナイ」



 この世界の女性は、どうやら色々と鋭いようだ。

アリエル>朝の受付嬢>クリス>宿屋の娘>笑顔の受付嬢>>>>>越えられない壁>シンシア

何がとは言いません、言えません。


上昇した数値は、横に↑○○と記入しておきます。

――――――――――


Name:原田 英雄


Age:18


Rank:3


Job:英雄


Level:1


Exp:348/1000


HP:770/70(+700)

MP:770/70(+700)↑12

Str:7(+70)+38

Vit:7(+70)+77

Int:7(+70)+38

Min:7(+70)

Dex:7(+70)

Agi:7(+70)−7

Luk:7(+70)



Skill:


【剣術】

強撃Ⅰ:0/100

連撃0:11/50

飛斬Ⅰ:0/100

【投擲】

武器0:0/50

防具0:0/50

道具0:0/50

【鎧術】

鉄壁Ⅶ:Complete/350

重化Ⅶ:Complete/350

行軍Ⅳ:75/250↑30

【盾術】

城壁0:0/50

挑発Ⅶ:Complete/350

盾撃Ⅶ:Complete/350

【弓術】

鷹眼0:0/50

強弓0:0/50

矢雨0:0/50

【歩行】

隠密Ⅲ:140/200

縮地Ⅲ:140/200

空歩Ⅲ:140/200

【魔法】

単体0:0/50

範囲0:0/50

異常0:0/50

【魔力】

変換Ⅶ:Complete/350

譲渡0:0/50

減少0:0/50

【回復】

単体Ⅶ:Complete/350

範囲0:0/50

異常0:0/50

【結界】

物理0:0/50

魔法0:0/50

治癒0:0/50

【強化】

攻撃0:0/50

魔法0:0/50

付与0:0/50

【弱化】

防御0:0/50

耐性0:0/50

速度0:0/50

【武器】

精製0:0/50

制作0:0/50

強化0:0/50

鑑定0:0/50

解体0:0/50

修復0:0/50

【防具】

精製0:0/50

制作0:0/50

強化0:0/50

鑑定0:0/50

解体0:0/50

修復0:0/50

【道具】

精製0:0/50

制作0:0/50

強化0:0/50

鑑定0:0/50

解体0:0/50

修復0:0/50

【地図】

把握Ⅴ:252/300↑30

拠点0:3/50

転移0:0/50

【索敵】

鑑定Ⅲ:110/200

体力Ⅲ:110/200

魔力Ⅲ:110/200



Equip:


【Weapon】

Main:鉄の剣(Str+50%)

Sab:銅の指輪(Int+50%)


【Armor】

Body:鉄の半鎧(Vit+50%、重量5)

Shield:皮の小盾(Vit+50%、重量5)



Title:


 英雄の中の英雄

(成長速度倍化)


 転生神の加護

(ステータス+1000%)



Money:1,051,300w

――――――――――

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ