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ハズレJob【英雄】で異世界無双〜ゲームでは初心者向けのJobが、異世界ではチートでした〜  作者: INGing
1章 VR→R、ゲームの中によく似た世界
15/22

2日目の終わり、グラスブルとの激戦

 防具屋を後にしたのち、再びギルドに戻って来たヒデオ。

 時刻はまだ13時になったくらいなので、もうひとつ位クエストをこなそうと思ったのだ。


 ――ちなみに、時刻については「そう言えば【Menu】に、時刻って表示されてた筈だよな」とヒデオが思い出した瞬間に分かる様になった。


 請けたクエストは【グラスブル肉の納品】で、ギルドランクが2になった事で請けられる様になった物だ。



「普通、半日足らずでランクが上がるなんて事は無いんですけどね」



 とは、受付嬢の談。

 どうやら高品質の薬草を大量に納品したことによる、言わば特例のような形だそうだ。

 ヒデオにとっては好都合なので、すぐさまグラスブルを狩りにギルアスの外へと出た。



「さて、どの辺りに居るのかな……」



 ヒデオは【草原エリア】にでて、直ぐに辺りをキョロキョロと伺った。

 索敵スキルの【索敵:体力】【索敵:魔力】と【索敵:鑑定】が、レベルⅡになっているおかげで半径2kmまでなら何が何処にいるかが分かる。

 ヒデオは少しの時間でグラスブルを見つけ、そちらの方へと向かって行った。



「お、居た居た。1……2……3……全部で7頭か、これくらいなら大丈夫だな」



 グラスブルはレベル2の魔物だが、単体での脅威度はグラスラビットよりも低かったりする。

 強さはもちろんグラスブルの方が上だが、こちらから襲い掛からない限り何もしてこない。

 触れられる程近づいても、ただ草を食んでいるだけなのだ。

 こちらの好きなタイミングで攻撃でき、終始こちらのペースに引き込む事が出来る。


 ただし、群れでいる時は戦闘難易度が格段に跳ね上がる。

 1頭に対して攻撃を仕掛けると、近くにいるグラスブル全頭がこちらに敵意を向けてくる。

 MMO用語で言うところの”リンク”がされる、そうすると常に多対1を強いられてしまうのだ。



「先ずはこれが上手く行くか、試してみるか……【盾術:挑発Ⅶ】!!」



 ヒデオは鉄の剣を抜き、皮の盾を突き出して【盾術:挑発】を使った。

 すると、群れの中の1頭が”ピクリ”と反応しヒデオの方を向いた。


 皮の盾をふりふりとしていると、徐々に興奮してきたのか……その1頭は鼻息を荒くし、ヒデオに向かって突進してきた。


 MMO用語で言うところの”釣り”である。



「よし! 【鎧術:重化Ⅶ】! 【鎧術:鉄壁Ⅶ】!」



 ヒデオは自重が増加する【鎧術:重化】を使い踏ん張り、防御力が上昇する【鎧術:鉄壁】を使って盾を構える。

 グラスブルの突進を正面から受け止め、その勢いを殺した。



「くぅ……【盾術:盾撃Ⅶ】!」



 いくら高レベルのスキルを使ったとはいえ、ステータス的にはまだまだ低い。

 数100kgはあろうかというグラスブル、その突進を正面から受け止めて無傷とはいかないようだ。

 左手に残る痺れへ僅かに眉を潜め、動きを止めたグラスブルの横面へ【盾術:盾撃】を叩きこんだ。


 防御力を攻撃力に変換して叩き込むそのスキルは、【鎧術:鉄壁】の効果も相まってグラスブルの巨体がぐらりとよろめく。



「はぁっ!」



 虫の息となったグラスブルの、首を刎ねてトドメをさす。

 剣術のスキルはまだ覚えていないため、こうして弱らせているのだ。



「リンクは……よし、大丈夫だ」



 すぐさま他のグラスブルの動向に注意を払うが、どうやら気付かれていないようだ。

 死骸となったグラスブルを【アイテム】にしまい、体制を整えて次の個体を釣る。


 こうして群れを壊滅させて、次の群れを索敵で探す。

 延々とグラスブルを狩り続け、剣術のスキルが身についた頃――空は茜色に染まっていた。



――――――――――



 ギルドに肉の納品を行い、74,000wの報酬を貰った。

 例によって受付嬢に驚愕されるという一コマがあったが、そのあたりは予定調和と言う事で割愛する。


 日が暮れて今日の宿を探そうかと言う頃、ヒデオはギルアスの街を散策する。

 今日だけでかなりの収入があった為、宿のランクを上げても良いかと考えていた。



「あ、おかえりなさい! 今日も1泊してくよね? 部屋とって置いたよ!」



 ……が、昨晩世話になった宿の前で呼び止められた。

 無意識に宿前を通ってしまったのが運の尽き、昨日は受付にいた女性店員が外の掃除をしていたのだ。

 何気無しに目があった途端、上記の通りに呼び止められた。



「そこまでするか……」



 予約をしていた訳でも無いのに、部屋も既に確保してあると言う。

 ただただ苦笑いをするしかないヒデオ、ただ……悪い気はしなかった。



「ただいま。じゃあ、今日も世話になるよ」

「あいよ! じゃあ、入って入って!」



 丁度掃除が終わるタイミングだったのか、ヒデオの手を取り宿の中へと入っていった。

 昨日と同じく宿泊費とお湯代を払い、夕食を摂ろうと食堂へと向かう。



「今日は質のいいブルが入ったからね、夕食は楽しみにしてて!」

「へぇ……」



 もしかしなくても、さっきヒデオが納品したグラスブルの事だ。

 随分と早く納入されたもんだと、ヒデオは感心した。

 それを女性店員はどう思ったのか、満足気に頷いて受付の奥へと入っていく。



「おまち!」



 程なくして、皿に盛られた肉とつけあわせのパンとサラダが出てくる。

 ――ボリュームは、かなり多い。



「大量に仕入れたとかでかなり安く手に入ったんだ、今日は奮発するってさ!」



 そう言われて、早速山盛りの肉に手を伸ばす……が、途中でギブアップ。

 全てを食べきれず、残りを【アイテム】に放り込んで部屋へと戻った。


 ちなみに、味は良かったとだけ言っておく。

上昇した数値は、横に↑○○と記入しておきます。

――――――――――


Name:原田 英雄


Age:18


Rank:3↑1


Job:英雄


Level:1


Exp:348/1000↑296


HP:740/70(+700)↓30

MP:0/70(+700)↓770

Str:7(+70)+38

Vit:7(+70)+77

Int:7(+70)+38

Min:7(+70)

Dex:7(+70)

Agi:7(+70)−7↑8

Luk:7(+70)



Skill:


【剣術】

強撃Ⅰ:0/100↑37

連撃0:11/50

飛斬Ⅰ:0/100↑37

【投擲】

武器0:0/50

防具0:0/50

道具0:0/50

【鎧術】

鉄壁Ⅶ:Complete/350

重化Ⅶ:Complete/350

行軍Ⅳ:45/250↑240

【盾術】

城壁0:0/50

挑発Ⅶ:Complete/350

盾撃Ⅶ:Complete/350

【弓術】

鷹眼0:0/50

強弓0:0/50

矢雨0:0/50

【歩行】

隠密Ⅲ:140/200↑210

縮地Ⅲ:140/200↑210

空歩Ⅲ:140/200↑210

【魔法】

単体0:0/50

範囲0:0/50

異常0:0/50

【魔力】

変換0:0/50

譲渡0:0/50

減少0:0/50

【回復】

単体0:0/50

範囲0:0/50

異常0:0/50

【結界】

物理0:0/50

魔法0:0/50

治癒0:0/50

【強化】

攻撃0:0/50

魔法0:0/50

付与0:0/50

【弱化】

防御0:0/50

耐性0:0/50

速度0:0/50

【武器】

精製0:0/50

制作0:0/50

強化0:0/50

鑑定0:0/50

解体0:0/50

修復0:0/50

【防具】

精製0:0/50

制作0:0/50

強化0:0/50

鑑定0:0/50

解体0:0/50

修復0:0/50

【道具】

精製0:0/50

制作0:0/50

強化0:0/50

鑑定0:0/50

解体0:0/50

修復0:0/50

【地図】

把握Ⅳ:172/250↑240

拠点0:3/50↑1

転移0:0/50

【索敵】

鑑定Ⅲ:110/200↑210

体力Ⅲ:110/200↑210

魔力Ⅲ:110/200↑210



Equip:


【Weapon】

Main:鉄の剣(Str+50%)

Sab:銅の指輪(Int+50%)


【Armor】

Body:鉄の半鎧(Vit+50%、重量5)

Shield:皮の小盾(Vit+50%、重量5)



Title:


 英雄の中の英雄

(成長速度倍化)


 転生神の加護

(ステータス+1000%)



Money:1,051,300w↑74,000↓5,100

――――――――――

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