表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ハズレJob【英雄】で異世界無双〜ゲームでは初心者向けのJobが、異世界ではチートでした〜  作者: INGing
1章 VR→R、ゲームの中によく似た世界
10/22

2日目、武器や防具は装備しないと意味がない

ブックマークありがとうございます。

PVが日に日に伸びて行っているのが、見ていてとても励みになります。


今作見てくださっている方、全ての人に感謝します。


今話から、あとがきにヒデオのステータスを載せて行きます。

 パチっと、自分でも驚く程スッキリと目覚める。

 いくら夢の中での会話だとはいえ、意識があったのだから”寝た気分にならない”と思ったのだが。



「……身体の調子は、かなり良いな」



 身体が若返った事も影響しているのか、今までに無いほど身体が軽い。

 軽く伸びを行い、ベットから降りる。



「顔を洗って、朝飯食って……先ずは何をしようか」



 いつもならAWOにログインするか、ネットでAWO関連の情報を調べたりするところだが。

 ここは地球では無い、ネットもゲームも無いのだ。


 今日の予定を考えながら、部屋から出た。

 井戸で水を汲み顔を洗い、1階の食堂で飯を食べる。



「行ってらっしゃい!」



 宿から出る時に、元気よく挨拶してくれる女性店員。

 こうして”行ってらっしゃい”と言われると、今日もここに来なければ……帰って来なければいけない様な気になる。

 なかなかに商売上手だな、などとヒデオはくすりと笑った。



「先ずは、クエスト……の前に、装備を整えるか」



 昨日受けそこねたクエストにリベンジしようかとも思ったが、どうせ戦闘になるならば先に装備品を整えようと思ったのだ。

 幸い、アリエルから貰ったお金は994,900wほど残っている。

 草原エリア程度では、今のままでも充分なのだが……ある目的の為もある。


 ヒデオは、昨日も行った武器屋へと向かった。



「あ、女泣かせ」

「ぐっ……!!」



 入店早々、そんな辛辣な言葉が降り注ぐ。

 昨日と変わらず、受付に肘をついたままの無表情な女性店員だ。



「いや、あれはオレが泣かせた訳じゃ……」



 言い訳をしようかと思ったが、よく考えたらクリスが涙目になったのは自分の一言が原因だ。

 そう思い返し、途中で口を噤んだ。



「ま、どうでも良いけど。で? 今日は一人って事は、武器でも買いに来た?」



 それとも私を泣かせに来た? 等と、変わらぬ表情で宣う女性。

 ヒデオは、ただ苦笑いだ。



「武器を買いに来たんだ、そうだなぁ【ソード】と【魔具マナ・デバイス】が欲しい」



 AWOにおける”武器種”は、全部で8つ。


 戦士系Jobが装備出来る【ランス】【ソード】【ボウ】の3種に、魔法使い系が装備出来る【戦槌メイス】【長杖ロッド】【短杖ワンド】の3種。

 それに汎用装備として【短剣ダガー】と【魔具マナ・デバイス】の、2種がある。


 これらの中から、Jobに応じた武器を選ばなければならない。

 ヒデオのJobである【英雄】の場合、槍と戦槌を除いた6種が装備出来る。



「ふぅん? 何か変な組み合わせね、短剣ダガーは良いの?」



 AWOで一度に装備出来る武器の数は2つ、メインウェポンとサブウェポンだ。

 基本的に、サブウェポンはそのJobにあった汎用武器を装備することが多い。


 何故ならば……短剣ならば力に、魔具ならば魔力に補正がかかるからだ。

 メインウェポンが剣で少しでも攻撃力を上げるならば、サブウェポンは短剣にするのが一般的だ。


 ヒデオのフレンドである、十傑の【戦士:軽業】などはメインにも短剣を装備し”短剣二刀流”などしていたが。

 このように、扱いは難しくなるが同じ物を装備する事も可能だ。


 しかし、ヒデオの様に戦士系と魔法使い系を同時に装備する人はなかなか居ない。

 結局、直接攻撃か魔法攻撃か”どっちつかず”な威力の攻撃しか出来なくなるのだから。



「いいんだ、オレは魔法も使うから」

「ふぅん? まぁ、貴方がいいのならそれで良いけど」



 変わらず無表情な女性店員は、別に興味も無いのか言われた通りの物を出す。



「どっちも1つ、20,000wよ」

「わかった」



 銀貨を取り出し、受付カウンターの上に乗せる。

 どちらもレア度1の、鉄の剣と銅の指輪を購入した。


 武器屋を後にし、次は防具屋へと向かう。



「いらっしゃいませ」



 すぐ隣にあった防具屋へ行くと、男性店員が折り目正しくお辞儀をして迎えてくれた。

 隣とは大違いだと、ヒデオは苦笑いする。



「【軽鎧ライト・アーマー】と【小盾バックラー】が欲しい」



 防具も武器と同じく、8種ある。


 戦士系Job魔法使いJobに拘らず、鎧と盾で4種ずつ。

 鎧は【重鎧ヘヴィ・アーマー】【軽鎧ライト・アーマー】【革鎧レザー・アーマー】【布鎧クロス・アーマー】の4種、盾は【大盾タワー・シールド】【小盾バックラー】【籠手ガントレット】【腕輪ブレスレット】の4種だ。


 防具にはJob制限の代わりに重量制限があり、重量×5%のマイナス補正が敏捷値にかかってくる。

 例えば【重鎧ヘヴィ・アーマー】が10、【大盾タワー・シールド】が10とすれば20×5%で敏捷値は0になる。

 重量を軽減するスキルでも持たない限り、防具は極力軽めの物を装備するべきなのだ。



「かしこまりました」



 そう言って、テキパキと言われた物を用意する男性店員。

 その後代金を払って、商品をうけとった。


 とても丁寧で文句のつけようもない接客だというのに、何処か物足りなく感じるのは短い時間であの武器屋に毒されてしまったという事か。

 ヒデオはそんなコトを考えながら、少し苦笑いをこぼした。


 購入した物を身に着け、軽く自分の身体を確認する。



「よし、とりあえずはこれで良いか。まだ【鎧術:行軍】を覚えてないから、少し重いな」



 ヒデオの言う【鎧術:行軍】というのは、スキルの1つで【戦士:重装】Jobのタイプ一致スキルだ。

 所謂、装備重量軽減のスキルで”スキルレベル×2の重量を軽減”することが出来る。

 【戦士:重装】ならばスキルレベルⅩまで覚えられるが、ヒデオの【英雄】はスキルレベルⅦまでしか覚えられない。


 なので、それに合わせた防具である【軽鎧ライト・アーマー】と【小盾バックラー】なのだ。

 この2つは5〜7の重量までの物しかなく、2つ合わせた最大値が14以下になる。


 スキルで軽減出来る最大値を狙ったのだ。


 今はどちらも5程で、50%のマイナス補正を受けているが動けない程ではない。

 しばらくはこれで慣らして行くべきだろう、ヒデオはそう考えた。

――――――――――




Name:原田 英雄


Age:18


Rank:1


Job:英雄


Level:1


Exp:4/1000



HP:770/70(+700)

MP:770/70(+700)

Str:7(+70)+38

Vit:7(+70)+77

Int:7(+70)+38

Min:7(+70)

Dex:7(+70)

Agi:7(+70)−38

Luk:7(+70)



Skill:



Equip:


【Weapon】

Main:鉄の剣(Str+50%)

Sab:銅の指輪(Int+50%)


【Armor】

Body:鉄の半鎧(Vit+50%、重量5)

Shield:皮の小盾(Vit+50%、重量5)



Title:


 英雄の中の英雄

(成長速度倍化)


 転生神の加護

(ステータス+1000%)



Money:914,900w


――――――――――

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ