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皇帝の従える妻は元男の子?!  作者: アリス・world
第三章
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穢された姫君

胸糞注意です。涙を流しながら書きました……。

私のライフはもうゼロです、次は皆さんに言わなくても分かりますね??

時は少し遡り、照之はヘリコプターに乗る前、ある人物と会談していた。


朝食を食べ、身支度を終わらせた照之は、早朝から政府の重鎮がいる国会に足を運ぶ。


事前に爺やが連絡したのもあり、照之は完全なプライベート、シークレット対象しか出入り出来ない入口から入場した。


皇帝陛下である正装に着替えた照之は、怒りを堪え堂々たる姿で国会の廊下を歩む。


その威厳ある姿、神々しいまでの圧倒的なオーラにその場に出くわす者から自然と視線を奪い、傍に仕えているメイドの容姿もずば抜けているのもあり、男女問わず魅了する。


姿勢を但し、余裕ある歩み、鋭い眼光が往く先々で周囲の者を震わせる、その姿は滅多に見られないと噂される皇帝陛下様が直々に足を運ばれている事に、周りの人間は何故だか感化されてしまう。


照之は直ぐに総理大臣が待つ部屋に急いだ。


総理大臣が緊急で接待する時に使われる部屋に腰を掛け、何故皇帝陛下が来たのか必死に脳内で理由を巡らせていた。


総理大臣である、間正(ませい) 伸壱(しんいち)は考えれば考える程嫌な汗が噴き出てくるのが分かり、ハンカチで汗を拭いていると、接待室の扉は開かれた。


総理大臣である伸壱ですら照之の姿が視界に入ると、潜在的に体が身震いするのが分かった。


伸壱は照之とメイドが入って来るのを確認すると、重たい腰を上げて挨拶する。





 「よ、ようこそお越しくださいました……。それで、お話とは一体……どのようなお話なのでしょうか??」


伸壱は恐る恐る尋ねると、照之は何も発することなく伸壱の対面に位置するソファーに座ると、ゆっくりと言葉を述べた。





 「ああ、久しいな。朝から呼び出した理由なんだがな……貴様の馬鹿息子についてなのだ」


 「は、はぁ……。何かあったのでしょうか……??」


 「そうか、貴様は知らなくて当然か……」


 「は、はい。何分多忙な日々の中、皇帝陛下様に粗相するような事はなかったはずですが……」


 「貴様は確かに何もしてないぞ?だがな、貴様の馬鹿息子がやらかしてくれたのだ」


 「あの、私の息子が何をしでかしたのでしょうか……??」


 「単刀直入に言う、貴様の馬鹿息子が我の大事な姫君を誘拐したんだ。それにアイツは他のおなごも同じように攫っていたようだが……まさかお前もそんな事はしていないだろう??」


照之はそう言うと、鋭い眼光が伸壱を見定める。


伸壱は何が何だか分からない状態の中、脳内の思考は既にパンク寸前であった。





 「は、はい!!!!私はそんな行為などしておりません!!」


伸壱は真っ先に誘拐、強姦などしていないと全力で首を横に振る。


なんとか逃げ切らなければと考えている伸壱に対して、照之は静かに笑うと直ぐに指を弾き、傍にいたメイドが資料ような紙を照之に手渡した。





 「ふむ、確かに事実だな。だが、貴様は()に隠してる事があるはずだ……。例えば、税金の横領とか……な??」


照之のその発言に伸壱の顔は見る見る真っ青になった、何故その事実を知っているのか、政府関係者は皆自分の意のままだった伸壱に対しての強烈な一発、一瞬にして伸壱を絶望に染め上げた。


真っ青な顔の伸壱は、直ぐに床に首を垂れ、()(つくば)る。





 「フン、そんな姿を晒すなら最初からしなければ良いものを……。それでどうするのだ??一般人の様に秘密事項を知られれば、我も同様に消すのか??」


 「ひっ……!め、滅相も御座いません。命だけは、命だけは御助けを……!!」


総理大臣が床に這い蹲り、必死に祈願する姿に照之は続けた。





 「まあ、別に我は総理大臣になるつもりもないが……。今後も適当なことしているなら国会の無能な議員を引き下ろすのもまた、楽しそうだな」


伸壱は思った、我々政治家が一番なんだと思い込んでいた、だがそんな事も通用しない相手を目の前にして、声を出そうにも張り詰めた緊張で喉が締まり、振り絞るようにして何とか言葉を紡いだ。





 「も、もも、申し訳ございません。以後その様な事が無い様に努めますので……ど、どうか内密にお願い申し上げます……」


 「ああ、もしそうなれば貴様ら無能な奴らは直ぐにでも首に出来るというものだ。それに日本でどれだけの税金を我は払っていると思っておるのだ??そしてどれだけ懐に入れたのやら……」


 「っ…………!!ち、誓います!!今後、このような事が起きない様に、より良い政治を行う為、精進致します!!ど、どうか……!怒りを鎮めてくださいませ!!!!」


 「我に誓うのだな??クックックツ……いいだろう。国民の為に何ができるのかしっかり見極め、励めよ?元々政治とはそうゆうものなのだからな??私利私欲で誓いを破る事は、我ら貴族を敵にするのも同じことだ。肝に銘じておけッ!!!!」


 「は、ははっ……!!」


伸壱は力強く頷き、首を垂れた。





 「後は貴様の馬鹿息子は我々の逆鱗に触れた、その後の始末は上手くやるように。それにあの馬鹿息子がいなくてもまだ息子はいるようだし、もうこのような事態にならぬようにするのだぞ?いいな??」


 「はい!!心を入れ替え、日本の為国民の為、精一杯努めさせて頂きます」


 「うむ、良きに計らえ。次に足を運ぶ事があるのなら……それは良い知らせだと、期待している」


照之はそう言いその場を立つと、応接室の扉は静かに開かれた。


伸壱は顔を上げ、照之を見送る為に視線を移すと、皇帝陛下である煌びやかなマントが靡き、王族の象徴である正装姿の照之は、静かに応接室を去っていた。


その神々しいオーラに自然と首を垂れる事しか出来ない伸壱は、今日の恐怖を胸に刻み付け、良い報告が出来るように努めようと心から誓ったのだった。


照之は帰り際にメイドが話かける。





 「照之様、緊急でございます」


 「ああ、どうしたのだ??」


 「はい、杏月様の大凡(おおよそ)の位置が分かったそうです。靴の中に仕込んだ小型GPSの電波をキャッチしたそうです。電波をキャッチした場所は、九州の方との報告を受け、(ただ)ちにヘリをお呼び致しました」


 「うむ、わかった。それまでに車に戻り、上だけでも着替えて楽にするとしよう」


メイドは頷き、静かに国会を後にするのであった。













――――――――――――




時は戻り、夕暮れ時。


杏月はフロントに電話していた。





 「はい、荒木様。どうされましたか??」


 「あ、はい!ご飯とかは……そ、そのー、お部屋で食べても大丈夫なんでしょうか??」


 「はい、問題ありません。お連れの方にも、もしフロントに連絡が来たらとおっしゃっておりましたので!」


 「でわ、お願い出来ますか??部屋の番号とかは、言った方がいいんでしょうか??」


 「かしこまりました、出来次第お部屋にお持ちしますね!!お部屋の番号はフロントの方で把握しておりますので、大丈夫です」


 「わかりました」


杏月はそう言うと、フロントに繋がる受話器を元の場所に戻す。


杏月は静かに部屋のカーテンを半分開け、夕暮れを眺めながら一思いに耽っていた。





 「ふぅ……。これからどうなってしまうのでしょうか。照之様……みんな……っ」


杏月は自由にしているも、その寂しさに心が揺れ動く。


もしかすると、自分の身体を穢されてしまうのではないかと、不安も募る。


もしもの事が起こった時、皆はその事実を受け入れてくれるのか、それとも汚物の様に扱われてしまうのか、不安になる杏月は、邪念を払うように首を振った。



だめだめ……。弱気になっちゃダメ!!絶対に抗って見せるんだから……!!皆が、照之様が待ってる。



杏月は、邪念を取り除くと凛とした眼差しで、傍にあったベッドにダイブする。


勢い良くベッドに飛び込むと、はらりと被っていた帽子は頭上から離れ、お団子ヘアーが露わになる。



少しすると、コンコンと杏月の部屋のドアがノックされた。


杏月は「はーい」と言うと、玄関に向かいドアを開ける。





 「はーい!」


 「お、お待たせ致しました。料理の方を中まで運ばせて頂きますね」


 「ありがとうございます」


杏月はマスクもサングラスもしていない状態でドアを開けた、ドアの近くに立っていた従業員は、杏月の姿を見るとドキッとしていまうも、冷静に料理を部屋に運ぶ。


2人用テーブルにオムライス、サラダ、デザートが次々と置かれる。


従業員は、杏月のちょっとした仕草や吐息に酔いしれてしまうも、理性をしっかり持ち、料理をテーブルに置き終わると、従業員は言う。





 「9時頃になりましたら、食器の回収に参りますので、ごゆっくり召し上がって下さい」


従業員は笑顔でそう促すと、杏月も頷き「わざわざありがとうございます」と小さく微笑んだ。


お団子ヘアーにも関わらず、杏月の笑顔に思わず従業員の人は顔を赤くしてしまい、逃げるように部屋を去っていた。


従業員の気も知らず、杏月は料理を食べるべく、椅子に座る。





 「いただきます!」


杏月は手を合わせ、食事の時の合言葉を唱えると、スプーンでオムライスを口の中に迎え入れる。


咀嚼してオムライスを堪能する。



チキンライスに乗ったふわふわの卵がまた美味しい……!!ふふっ、料理長のオムライスには負けるけど、とっても美味しい。あんなにも愛情たっぷりな物を食べていたんだ……。



つい杏月は思い泣きしてしまうも、直ぐに目を擦り黙々と、目の前の食事を食らう。


1人での食事でも、杏月にとっては唯一の休息の時間。


そんな幸せなひと時は、一瞬にして暗転する出来事に、杏月はまだ知らない。













――――――――――――



食事を終えた杏月は、ソファーで寛いでいた。


満足していた杏月だったが、部屋のドアがコンコンとノックされた。


杏月は、食器の取り下げには少し早いかな??なんて事を思いながら、不用心にも部屋の扉を開けてしまった。





 「はーい、ちょっと待って下さいね!」


杏月は、とてとてと玄関に向かいドアを開けると、従業員でない2人組の男性が立っていた。


乱れていたスーツ姿にぎらついた目付きに、杏月は危険を感じドアを直ぐに閉めようとすると、目の前に立っていた男がそれを阻止した。





 「み~つ~け~た~!!」


 「間正様、早くしないと誰か来ます」


ドアの前に立っていた間正という男に、背後で周囲を警戒しているSPがそう言った。


杏月は必死にドアにしがみ付き、開けまいと奮闘するも、男と女の力の差は歴然。


2分もしない内に、部屋のドアは破られた。


恐怖に竦む杏月は、必死になって叫ぶ。





 「た、助けて!!誰か……誰か……っ!!」


杏月は破られたドアから離れ、理久斗に渡された小型機のボタンを何度も押す。


ギュッと強く目を瞑り、ボタンに縋る様に何度も、何度も押す。


間正達は静かに部屋に入ると、鍵を閉め、杏月の方に歩み寄る。


杏月は、背筋が凍り早く逃げないと、そう思いながら間正達の方に、付近にある物を投げ付ける。





 「クックックツ……ようやくだ……!!ようやく君を襲える」


間正は狂ったように笑い出し、SPもまた口を開く。





 「間正様、それにしてもコイツは中々の上物ですね」


 「ああ……。俺に相応しい女だっ!!今から泣き叫びながら嬲るのが楽しみだ」


 「ええ、これなら神乃家もそうは手を出さないでしょう。女を犯し、楽しんだ後は……取引と行きましょうか」


 「ぐひっ!!ひっひっひっ……。そうだ、お前は神乃家何かより、この俺との方が何十倍も相応しい」


杏月は窓まで後退るも、間正は御構い無しに近付いて来る。


間正は杏月に近付くと、お団子ヘアーの髪を解き、強引に髪を触る。





 「ああ……!!サラサラでいい匂いだ。この俺様に本当に相応しい!!!!その嫌がる顔も、俺は好きだぞ」


杏月は好きと言われた瞬間、拒否反応が起きた身体を通じて、脳内に警告を告げた。


必死に嫌がり、触られまいと手を弾くと、間正は少し苛立ち杏月の髪を鷲掴むと、ドスの効いた声で言う。





 「この糞アマッ!!!!てめぇは今から俺の物になるんだ!!何一人前に抵抗してんだ?あ゛あ゛ッ??あんな大したことない奴より、俺の奴隷になれ」


 「クッ…………!!」


 「今日からたくさん可愛がってやるからな。あんな奴より政治家の俺様が、存分に良い思いをさせてやるから、俺の―――」


バチンッ!!!!!!


杏月は引っ張られる髪を留めながら、間正の頬にビンタした。





 「あ、アンタの物になるぐらいなら、舌を切って死んだ方がマシだ!!!!アンタなんか、照之様にすら及ばないんだよ!!屑ッ!!ゴミッ!!死ね!!最低のゴミ屑だッ!!!!」


杏月はそう怒鳴り付けると、間正は怒りに身を任せ杏月を壁に叩き付ける。





 「ぐふっ……。かはっ!?う、うう……」


杏月は恐怖と痛みで顔が歪む、間正は追い打ちをする様に杏月を蹴り飛ばし無力化させてから服に手をかけた。





 「いや……ッ!!いや、いやいやいや」


杏月は涙でぐしゃぐしゃになりながらも、服を脱がされまいと抵抗する。





 「このアマッ……!!おい!コイツの手を掴んでろ。存分に犯したらお前にも少しやらせてやるから」


暴れる杏月に間正は傍にいたSPにそう言うと、厭らしい視線を送りながら杏月の細腕を強く掴む。


レイプ好きには堪らないであろうその光景に、間正はぎらついた目付きで杏月の身体を無理矢理触る。


強引にパーカーを脱がされ、ラフなTシャツを強引に引き裂くと、間正は思わず息を呑む。


多くの美女を食い漁った間正にも、杏月の下着姿は完全な別物だった。


華奢な身体は思わず触れたくなるたまご肌、穢れを知らなそうな肌は白く、括れた腰やすらっとした手足に、間正の残り僅かな理性が外れいてゆくのが分かった。


杏月は唸りながら足をばたつかせるも、間正はあしらうようにどかし、杏月の身体に釘付けだった。


杏月の身体は、拒否反応を起こしこわばり萎縮する。


間正は理性を完全に無くし、手さぐる様に強引に身体を触り、揉みしだく。





 「いやぁぁぁあああぁぁぁああああああああ!!!!止めて……触らないで……ッ!!」


 「うるせぇ!!お前はこれからずーっと、俺の性奴隷だぁ!!」


ガリッと間正は、杏月の首筋に歯型を立てる。


自分の所有物なんだと、言わんばかりに力を入れて華奢な身体に歯型を付け、杏月の柔らかな肉にむしゃぶり付き、噛み付く。


ブラジャーは無造作に引きちぎり、胸にも同じように歯型を付けた後、身体中を唾液で蹂躙する。


疲れ果てた杏月は、俎板(まないた)の鯉のようにその行為が終わるのを、待つしかなかった。


身体中が痛み、意識は朦朧とする虚ろな眼、無気力な瞳は部屋の天井に視線を向けていた。


半開きになった口に間正は舌を入れる、異物に浸食されてゆく身体に杏月は只々縋る。





 「間正様、コイツ抵抗しなくなりましたよ??」


 「ちゅぱっ……ガリッ……。ぷはっ!!あ??はははっ、大体ここまで行けば皆こんな感じだったろ??」


 「確かに……。それにしても色っぽいですね。今まで犯した誰よりも美しい」


 「ぐっひっひっ。俺様の嫁になるんだ、当たり前だろ??」


 「早く変わって下さいよ」


 「ああ、だが飽きるまでは我慢しろ」


間正は二チャッと笑い、杏月の美しい胸を堪能した。



た……たす……けて…………てる……ゆき…………さま…………ぁ。



暗闇に堕ちる杏月は、朦朧とする意識の中、嬲られながらも照之に向けられた心は、最後まで助けを一心に求めた。


間正は獣のように杏月の上半身を乱暴に扱い堪能した後、最後に残っていた下着に手を掛けた。


間正は興奮と、これから杏月は自分の物になると確信すると、高揚感と幸福感が間正の心と身体を満たした。

「杏月が可愛い!!」

「杏月の可愛い姿がもっとみたい!」


と思った方は是非、好評価をお願いします。



評価、ブックマーク、感想などして頂けると、物凄くモチベーションも上がりますので良かったら応援よろしくお願い致します!!

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