日頃の想い
「おはようございます、朝でございます!!杏月様、起きて下さいませ」
昨晩、杏月はメイド達と眠りについていた、もちろんの事もみくちゃにされ愛でられながら起床する杏月。
朧気な眼を擦りフラフラとベッドから降りて食事に向かう。
無防備な姿にメイド達は至福の一時を堪能すると杏月が部屋を去るとみな一斉に持ち場に向かう、杏月と眠るだけではなくメイドも頻繁に使用している特注の部屋。
専属メイドに手を引かれ朝食を摂る部屋に向かう、部屋に着くと弟達と照之が先に食事を摂っていた。
「おはよぉーございます」
だらしない挨拶に照之は微笑ましい眼差しを向け挨拶を交わす。
「ああ、おはよ。杏月」
「おはよー姉ちゃん」
「おはよぉー」
「おねぇたん、おはよう!!」
杏月は挨拶を交わすと席に着きゆっくりと食事をするのであった。
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食事を終えた杏月は支度をしていた、細かい刺繍が入った紅色が主体だが黒色が所々施されている下着。
ぽわぽわとしてる杏月に慣れた手付きでメイドは着替えをしていると扉の方からノックする音が聞こえると扉が開かれた。
「お着替え中に失礼致します。ご友人の方々にお渡しするお菓子の方は梱包致しました、箱も程よいサイズだと思われますが……確認の方をお願い致します」
小さめのMサイズの四角い箱をメイドは取り出し杏月に見せる、中には複数のクッキーが入っており、一つ一つ綺麗に梱包されていた。
「は、はい!いいと思います!!あっ!ともき達と照之様のは後でお渡ししたいので別でお願いしますね」
「はい、かしこまりました。では、箱を入れる子袋もご一緒に入っていますのでお渡しする時に使って下さいね。ご友人の方々に先ずはお渡しして下さいませ!!」
メイドの言葉に杏月は笑顔で頷く、メイドはお菓子の入った大きめの紙袋を部屋に置くと一例して部屋を後にした。
杏月の考えている姿を横目にメイドはテキパキと着替えを熟しニヤニヤしながら杏月を見つめていた。
着替えが終わるとスクール鞄とクッキーの入った少し大きめの紙袋を持ち杏月と共に玄関に向かう。
「おお、来たか。でわ、行こうか!」
照之は杏月が来るとそう口にする、隣で控えていた執事の爺やがメイドからスクール鞄と紙袋を受け取り車に逸早く置きに向かう。
ともき達と挨拶を交わし照之と杏月は車に向かい学園を目指す。
車の中でまったりとしていると照之が少しムスッとして杏月に訪ねた。
「杏月……俺には、そのー、ないのか??」
杏月は何となく察してクスクスと可愛らしい笑みを零して言う。
「ありますよ!もちろんじゃないですか。弟達もそうですが、照之様にも帰ってからお渡ししたかったんです」
杏月は悪戯笑顔を浮かべニマニマとしていると照之は恥ずかしくなりそっぽを向く。
そんな照之に杏月はクスクスと笑顔を浮かばせ照之の肩に身体を預け、脇腹をつんつんしていた。
そんなたわいもない一時はあっという間に終わりを告げ、学園に到着する。
照之と杏月が車から降りると爺やはスっと杏月に荷物を渡して挨拶する。
「どうぞ、お2人共、行ってらっしゃいませ」
「おう、行ってくる」
「ありがとうございます!行ってきまーす」
笑みを浮かべる爺やに照之も杏月も頷き言葉をかけるとゆっくり校舎に向かう。
まだ入って間もない杏月も大分慣れてきた今日この頃、硬かった表現も今は少しだけ柔らかくなり、他の生徒の1日1回杏月の姿を目に焼き付け活力の源にする連中も増えているとか。
照之と少し会話する度たまに零れる笑み、その度に同じ様に校舎に向かう生徒は目を引く、友人と話し合ってる者も横目で見てしまう、杏月の凛としお淑やかに歩く姿に。
教室に向かうと沙霧と愛里菜は既に席に着いていた、座る席も自由らしく資産が上位だったり成績が優秀な生徒程待遇が少し良いとか。
沙霧と愛里菜は隣同士になり楽しそうに話していた、杏月が来るとその視線は杏月の方に注がれ挨拶する2人。
「杏月さん、照之君、おはよー!」
「杏月ちゃん、それに照之君、おはよー」
嬉しそうに挨拶を交わす2人、それに応じ照之もいつもの様に挨拶を交わし杏月も笑顔で朝の挨拶をする。
「ああ、おはよ2人共」
「おはよーございます!愛里菜様、沙霧様!!そうそう、これ良かったら……自宅に帰ったら食べてみて下さい!!」
挨拶をし終わると杏月は紙袋からゴソゴソと取り出し沙霧と愛里菜に箱を入れた子袋を準備する。
「あの、プロの方ではないですけど……その気持ちです!!メイドさんと2人で作ったクッキーなんですけど、ご帰宅なさったらゆっくり食べて下さいね??」
恥ずかしそうに渡す杏月に2人は顔を見合わせクスリとひと笑いする。
「なんか杏月さんらしいな、ありがとな……。別に大事な友人から貰うのにプロとか関係ないよな、沙霧さん??」
「うん、関係ない。そんな気遣いは必要ない!!でも嬉しい……ありがとう、杏月ちゃん」
2人の反応に杏月はホッとしていると隣にいた照之は小声で耳打ちする。
「良かったな、杏月」
「うん!!」
杏月の万遍の笑みに照之はドキッとしていまい机に伏せてしまうと霧崎は口元を緩ませながら近付き照之をどついていた。
「おはよー照之。お前も照れる事があるんだなぁ~~このこの~~」
「うっせ……ほっとけ。俺も杏月だけには何だか知らんが免疫がついてこんのだ」
「分かるぞ、その気持ち……くっくっく。それは俺もさ、たっくよぉ……羨ましいぜぇ」
照之をどついているも杏月を見つめると直ぐに見とれてしまう始末に霧崎も苦笑いすると杏月と目が合う、杏月は首を傾げポンと手を叩き紙袋から小さめの箱と子袋を取り出す。
「霧崎様もどうぞ!いつも照之様と一緒にいらっしゃいますもんね!良かった食べて下さい」
微笑んで渡してくる杏月に霧崎も無言になり頬を染め受け取ると照之と同じ様に机にしゃがみこんで伏せてしまった。
2人して俯いている姿に沙霧と愛里菜はクスクスと笑い杏月だけ首を傾げるのであった。
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それから運動会最終日、障害飛越競技が午前から開催された。
指定ルートを馬を乗りこなし障害物を飛び越える競技、ガチでする者もいれば楽しみながらゆっくりする者もいる。
沙霧は昔から乗馬倶楽部に行っていた為、馬を乗りこなすのは造作もないのだという。
雛壇でまったりする杏月はアリシアと愛里菜に挟まれ座っていた、藍那は只今違うエリアで障害飛越競技をしていた。
「アリシア様、良かったら食べて下さいね」
杏月はアリシアと藍那の2人に渡す為に二つの子袋を携え、二つのうちの一つをアリシアに渡す。
「ええ、ありがたく頂戴しますわ!!」
嬉しそうに貰うアリシアに杏月は一応断りの言葉を入れる。
「はい、でもでも……皆さんとても美味しい物ばかり食べていると思うので、お口に合うか不安なんです。あ、あくまで、クッキーはちゃんとメイドさんと一緒に作りましたので美味しいと思います!紅茶と一緒に召し上がって下さいね!!」
「そうするわ、それに杏月……」
「は、はい……??」
アリシアは物凄い近くに顔を近付け杏月を見つめる、杏月は急の出来事に緊張して生唾をごくりと呑む。
「もー杏月たら……毎回一言余計なのですわ、大事な人から頂く物をそんな事言う人はいないと思うのだけれど??そうじゃないかしら、杏月??」
「は、はい……。気を付けます、アリシア様」
杏月は少し素直に頷くとアリシアは最初は少しびっくりするものの直ぐに満足げに頷き杏月を抱き締める。
「ありがとうですわ、杏月……。んんっ、杏月の匂い、とても好きよ……」
アリシアは杏月の前だけに見せるそんな姿にその場に居合わせた男性は即撃沈し女子生徒も顔を赤く染めその行く末を見守っていた。
杏月はそんな事を小声で言われ盛大に身体が熱くなるのを感じる、嬉しさと愛おしさにアリシアの抱き締めに同じように抱き締め返す。
アリシアは嬉しそうにしていると愛里菜も不満げにジト目で見つめていた。
「もう、アリシアさんばかりずるいぞ!私にも杏月さんを抱き締めさせろ!!」
愛里菜は後ろから抱き締める、杏月は双方から絶世の美女が絶世の美女をサンドする不思議な構図に一同、周りにいた生徒を余所目に静かに障害飛越競技は開催されるのであった。
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それから沙霧は静に馬を操る姿もまた絵になる、直ぐに出番が終わると沙霧と藍那が同時に戻って来た。
「ふぅ……楽しかった」
沙霧は心成しか満足げに言う。
「そうですね、私は沙霧ちゃんとは違いますが乗馬も楽しいものでありますね。ふふっ」
「でも、この競技は乗馬とはまた違います……」
「言葉の綾よ、でも馬もたまには良いのかもしれませんね」
沙霧と藍那は話ながら杏月の方に向かって来る、杏月はもう一つの子袋を藍那に渡す。
「沙霧様に藍那様、お疲れ様です!藍那様、これ手作りのクッキーなんです、良かったら食べて下さいね」
杏月はそうに言うと藍那に子袋を笑顔で渡すと嬉しそうに頷き受け取る藍那。
「ありがとうであります、杏月ちゃん。ありがたく頂戴いたしやす」
和風溢れる藍那の笑顔に杏月も嬉しそうに頷く、それから4人だったのが1人加わり5人になった杏月の取り巻き。
どの令嬢も一流の上位に位置する企業から上流貴族まで幅広く、杏月の隣にいる組み合わせは一種のミステリアスな光景に1人や仲間で歩く絶世の美女はちらりと杏月の方を見てしまうそんな風情。
最終日も相も変わらず、杏月達は絶品料理を食すのであった。
照之は男衆の取り巻きとビジネスの話で盛り上がっていた。
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それからあっという間に時は過ぎる、午後8時。
杏月は食事を終えるとともき達がいる最初の部屋にいた。
「はい、ともき!これ作ってみたの、食べて??」
杏月はベッドで寛いでいるともきに手渡しでクッキーが入っている箱を渡す。
「ああ、ありがとう、杏月姉ちゃん!!」
「うん!ゆうじとみずきの分もあるから待ってね!」
杏月がともきに渡すと羨ましそうな視線を送る弟2人、杏月はくすりと笑みが零れる。
弟達の机に置いてある残りの2箱をゆうじとみずきに渡す。
「はい、ゆうじ。勉強頑張ってるみたいじゃない??応援してるよ」
万遍の笑顔にゆうじは一瞬で赤面してしまい俯きながら「あ、うん。頑張る!」と言うと杏月は優しい手付きでゆうじの頭を撫でているとみずきはこれでもかとみずきタックルを杏月の足に決めてくる。
「おねぇたん!!!!ぼくにもちょーだい!!」
「こらこら、みずきの分もちゃんとあるんだから慌てないの!!」
杏月はみずきの額を指で軽く弾く、みずきは子供特有の笑い声を零し杏月から箱を貰おうとうずうずして杏月にぴっとりとくっ付いていた。
「はい、みずき。あげるね!!寝る前は食べちゃダメだからね??」
「はーい!!ふふーん、おねぇたんの約束は守るんだから!!」
みずきはドヤ顔でそう言う、杏月は微笑ましい見守る瞳をしていると、ともきはうずうずしてくる衝動に負け杏月を抱き締める。
「みずきばかりずるいぞ!!俺も姉ちゃんエネルギーチャージだ!!!!」
「くっ……!!僕もだ!!」
ともきが杏月に抱き付くとゆうじも一緒になって抱き付く、それから離れるまでいつもより長くくっつかれ、杏月は苦笑いを零すのであった。
それから弟達からやっと解放された杏月はよろよろと照之がいる自室の扉を叩き訪れた。
「失礼致します」
「ああ、入ってくれ」
杏月は中に入る、照之が作業をしている書斎ブースに向かう。
「お忙しい中、申し訳ございません」
「ああ、構わんさ。それに今は少し手が離せなくてな、この書類だけ整理したら終わりにするから少しベッドの方で寛いでくれ」
「はい」
杏月は素直に応じて頷く、静かにベッドの方に向かう。
杏月はその間、周りを眺めていた。
色々あるなぁーー、それにテーブルに札束が置かれていたし凄いなぁ……。
杏月は少し鼻歌まじりにベッドの上に座り、足をバタバタしていた。
数分すると照之はベッドの方に戻ると杏月の鼻歌まじりで可愛らしい仕草をして待っていた、その待ってくれる姿もまた目を引く美麗さ。
「待たせたな、杏月」
照之の言葉に杏月は静かに首を振り「大丈夫ですよ!!」と笑って見せる。
久々と感じてしまう感覚についつい照之は杏月の隣に座ると抱き締める。
「久しい…………杏月の香りだ」
「んっ……くすぐったいです」
照之は杏月の首筋を嗅ぐと可愛らしい声を上げ抱き締め返してくる杏月、照之は一頻り抱き締めると離れる照之は口を開く。
「それで、どうしたんだ、杏月??」
「もう、いじわる!分かってる癖に……」
照之は分かっていてもあえて聞いて来る事に、杏月は頬をぷくっと可愛らしく膨らませる。
「すまんすまん」
「もう…………照之様はーー。はい、これ!メイドさんと作った手作りクッキーです。食べて下さいね??」
杏月は近くに備えていた箱を手渡しで照之に渡す。
「おう、ありがとな!でもなんで最後方なんだ?ちょっと意地悪じゃないか??」
照之は冗談めいたように杏月をからかうように言う、杏月は直ぐに首を振ってから言葉を述べた。
「いいえ、もちろん大事な友人の方に渡したかったのは事実です。でも今まで良くして下さった照之様には最後に手渡しで渡したくてですね……そのーー、えーっと」
口ごもって恥じらう杏月の姿にまたも心を打たれてしまう照之は静に杏月を抱き寄せる。
「ああ、気持ちは嬉しい……これは美味しく頂くよ。それよりも……最近は同性とばかりイチャイチャしていると聞いたぞ!?俺でも少し妬いてしまうのだぞ……??」
照之は杏月を抱き締め頬擦りして不満げに言う、情報が筒抜けな事に苦笑いを零す杏月も照之を抱き締め返しながら言う。
「ふふっ、自分の言った言葉に後悔していますか??」
「ああ、男には渡したくはないが……同性にまで妬いてしまうなど可笑しなものだな、全く」
「変ですよね、同性同士で好きになるって変な感じです」
「ははっ、今更何を言う。それでもみな、最近は活き活きしているぞ??それに杏月……」
照之は抱き締めるのを止め、顔を見合わせる。
「アリシアの件な、無事終えたぞ??それに爺の調査によれば……そのお相手は自己欲求が物凄いらしくてな、裏では悪事を行ってばっかりだとか……酷いと噂された貴族だったというぞ?俺もそれを聞いて身の毛がよだつ思いだ」
「はぁ……それは酷いですね、でも良かったです。大事な人を守れて…………」
杏月はその言葉に安堵の表情を浮かべた、心から安心してほっと胸を撫で下ろしていると照之は静かに杏月を捉える。
自身にしか見せない表情を今では大事な友人の為に浮かべる様になり、照之は無意識に嫉妬していた、貴族で皇帝陛下と謳われる御方も杏月の表情一つで嫉妬すらさせてしまう可愛らしく愛らしい杏月。
気付いた時は照之は杏月を押し倒していた、誰にでも優しくその女神様は無自覚で人の心を攫っていく。
照之は押し倒して言う、今は俺だけの物だと言わんばかりの真剣な眼差し。
「杏月、今は俺だけを考えてほしい……。その、他の人にそんな表情を浮かべられると妬いてしまう」
「…………」
杏月は照之の瞳を捉えた、その熱が篭った瞳に杏月は乙女になっていた、それはいつの間にか乙女心が加速し身体の体温が上昇する。
「はい、そんな事なら同性はいいなど言わなければ良かったですね……」
そうに言うと杏月は苦笑いを零す、照之を受け入れる様に両手を広げ、更に呟く。
「今は2人だけです。もちろん他の男性とは浮気などしませんよ」
杏月は悪戯笑顔を浮かべ照之の頬に手を添えて軽くキスをする、先制攻撃だ!と言わんばかりの不意打ち行為に男なら誰でも落ちてしまう、そんな仕草をされれば自然と独占欲だけが照之を支配する。
「ちゅっ……んんっ…………はげしいれぇすぅ……てるゆきしゃまぁ」
杏月は息を荒げ呂律が回らない口で一生懸命に照之に訴える、照之はまだ足りないとばかりに容赦なく迫り来る。
絡まり合う舌が2人の脳に甘美な刺激を与える、杏月の荒げる声に照之は興奮が抑えられない。
いつの間にか鼓動は早くなるばかり。
杏月は照之の首に手を絡めその答えに応じる、照之は大人のキスを堪能すると今度は杏月に甘える。
「杏月……杏月……」
「ひゃっん……もう、照之様はいつもいつもえっちです。よしよし…………ありがとうございます照之様」
杏月は小声で感謝の言葉を甘く囁き頬っぺたにキスをすると照之に電撃が走る、理性が飛びそうになる杏月の表情は異常なまでにそそる。
「はぁ、はぁ……。大好きだぞ、杏月」
「んんっ……わらしもしゅき!だいしゅきらよ…………あなた」
照之は杏月とキスする度に蕩けてしまいそうな顔を見る、杏月の流し目は相変わらず威力を上げ、照之に襲い掛かる。
杏月にあなたと夫婦の様な言葉に全身が喜ぶのが分かった、色っぽい表情を浮かべ足をムズムズさせていた。
「杏月…………??もしかして濡れたのか!?」
照之はつい聞いてしまうと杏月はボンと音を立ててしまうかのように赤めてしまいそっぽを向きながら静かに頷いた。
照之は更に熱い抱擁と接吻を繰り返す、杏月は全身が可笑しくなってしまう程キスと愛情だけで感じていた、照之は身体の火照りが残るものの杏月を欲し欲望のまま気が済むまで深く熱いキスを何度も何度も繰り返すであった。
夜はまだまだ長く熱い夜は始まったばかり、より一層、何処までも可愛くなってしまう元男の娘っ子は今日も貴族のトップに君臨する人物を軽々と誘惑し惑わすのであった。
その日、杏月からプレベントを貰った者は各自、自室で食していた。
紅茶と一緒に堪能する者、ある人物はベッドに転がりながら読書をして食す者、ある人物は机で眺めながら食す者、和風溢れる部屋で正座して食べる者、そして涙して食す者もいるとかいないとか。
杏月はお菓子を渡す事に成功した、些細な事だが、ちょっぴり達成感を感じた杏月だが――――――
お返しは倍以上で帰ってくるのは言うまでもない。
「杏月が可愛い!!」
「杏月の可愛い姿がもっとみたい!」
と思った方は是非評価をお願いします。
ブックマーク52件行きました!嬉しいです!!ありがとうございます。
是非評価、ブックマーク、して頂けたら嬉しいです、是非よろしくお願いします。
その内落ち着いてきたら更新頻度が戻って行くと思います。
でも昔は一度止めたら中々戻れなかったので少し成長できたと私事ですが思うのです……
頻度が上がったらブーストが掛かって来たと思っていただいていいと思います、それまで……どうか見守って下さったら嬉しいです(*'▽')