お泊まり会は唐突です 其ノ二
食事を終え、部屋でひと段落するとアリシアは言う。
「3人だと1人が杏月とくっついて寝れないわよね?ならローテンションして杏月の隣を交互に変われば、お互いに杏月を堪能できると思うのだけれど、いかがかしら??」
「うん、私もそれでいい。右側にアリシアさんで左に私、私の左に愛里菜さんが寝て日を跨ぐごとに右にズレればいいんだと思う」
「ああ、私もそれでいいよー。それにこうして杏月さんと寝る前に一杯くっつけばいいことだし!!」
愛里菜は先制攻撃と言わんばかりに豊満な胸を杏月に押し付け抱き締めた、愛里菜もまた杏月のことは慕っている者としてのスキンシップは欠かせない、直ぐに抱き締めているとアリシアと紗霧も不満げな顔を浮かばせ一緒になって杏月に抱き付く。
揉みくちゃにされた杏月は豊満な胸に囲まれ終始照れながら胸の中でもがいていた。
一通り堪能すると4人で映画鑑賞をすることになり、メイドが持ってきた紅茶とクッキーやお菓子を食べながら観る。
杏月は「なんでだろう……?」と思っていた、アリシアの前にすっぽりと嵌って左右に愛里菜と紗霧が寄り添う図、周囲から女子特有の香しい匂いが鼻を掠め脳を刺激する。
同性ですら誘うような甘美なフェロモンに杏月はついついうっとりしてしまった、元男子だっただけにその状況は男性の中でも最上級の至福の一時とお見受けできる。
うわぁ……。紗霧様の髪は白銀で不思議な感覚になる、ホントに綺麗な髪だなぁ……。普段はクールなのに私の前だと意外な一面を見せてくれるし可愛い、それに愛里菜様も男子みたいに言葉遣いは荒いものの容姿も勉学も優秀、前は怖い人だと思ってたけど全然優しい人だし私を良くしてくれるのは何故だろう……?
杏月は思った、そんな似ても似つかない人達と何故こうして一緒にいられるのかと、絶世の美女相手なら当然誰しも思う疑問点だろう。
そんな杏月も自身の容姿には疎くその行き過ぎてしまう言動や振る舞いにまた逆にその3人はハラハラさせていたりもする。
ふわふわしてしまいそうな優雅な時間、お風呂が空いたとメイドは部屋に入り4人に促すと仲良くお風呂場に向かう。
「ねぇ、杏月。実はね、わたくしは人前で身体を見せてはなられないのよ??王族の敷きたりがあるんですわ、でも杏月は特別なのよ??」
「は、はい……。なんか重そうなお話ですね、王族の人達もなんだかんだ大変なんですかね、ホントに」
「まあね、こうして女同士でもホントは許されないのだけれど、杏月には特別……だから感謝しなさいね」
苦笑いを浮かべるアリシアだが心做しか嬉しそうに杏月に歩きながらそう語りかける。
「流石はアリシアさん、スケールが大きい。私でもそこまではいかない」
「んー、私もだなぁー。私も大手企業ってだけだしなぁ、王族になると面倒なことばかりなのなー」
「そうよ、だからこうして皆で入るのも初めてだから少し緊張致しますの。それに今は王族としてではなく柵も何もない今の一時がとても居心地がよいのですわ」
「そ、そんな……大袈裟ですよ!!私もまさかこんな凄い方々と仲良くなれるとは思ってもみませんでしたし、嬉しい限りです」
杏月は満面の笑みを浮かばせ3人に言うと嬉しそうに紗霧や愛里菜も言う。
「もちろん、杏月ちゃんといると落ち着く」
「確かに、居心地がいいなぁ。それに私ら有り得ねぇ組み合わせなんだぜぇ、実は??」
愛里菜はある意味凄いと関心していると杏月も続け様に言う。
「そうなんですかー??でもアリシア様とはお茶会の時仲良くしてもらったし。紗霧様には授業に追いついていけなかった時、偶然声を掛けた時に助けて頂き、尚もそれ以降も仲良くしてくれましたし。それに愛里菜様もあの一件以来、私なんかに心配の声をたくさん掛けてくださって嬉しかったですよ!どうあれ、私はそうゆうの気にしません」
杏月は屈託のない笑顔を浮かべると3人とも顔を見合わせ少し照れ笑いしていた。
「まあなんせあれ、お風呂に入ってゆっくりしようじゃんか!!」
「ん、それがいい」
「そうですわね」
「そうですね」
愛里菜の一言に一同、同意して脱衣所に入る。
アリシアはドレスを脱ぐとガーターランジェリー・コルセットを身に付けていた、美しく引き締まったボディに黒を単調だが花柄の細かな刺繍が施されていた。
紗霧というと白と黒の落ち着いた下着を身に纏い、サッと大雑把に脱ぎ捨て湯船に一足先に向かっていく。
愛里菜は意外にも白を単調としハートの刺繍が入った可愛らしい柄の下着を身に付け、小麦肌がまたよい味を出していた。
それぞれの可愛らしい下着姿を堪能してしまった杏月もナマケモノのようにゆっくりと着替えているとタオルを巻いたアリシアが見兼ねて着替えを手伝う。
「もう杏月ったら、ゆっくり過ぎますわよ??」
「実はまだ、1人で着替えるの慣れないんですよね。下着もこんな可愛いのじゃなくて着やすい方がいいですし……」
杏月はアリシアに説明していると愛里菜が食いつくように杏月に迫り、ぶつかってしまいそうな勢いで近付いて来た。
「ダメだぞ杏月さん!女性なんだから可愛い下着は嗜むべきだ!!」
「そうね、杏月たらその辺抜け過ぎてるのよ?少しは自身の容姿に見合う下着を身に付けなさい」
「ぶー、2人とも酷過ぎます。一応私、これでも元男だったんですから……そんなこと言われても服なんかちんぷんかんぷんですもん、分かりません、ええ、分かりませんし知りません」
杏月は服のことになると頭を抱えてそんなことを口にすると愛里菜が呆然としていたが直ぐに言葉を発した。
「えっ……?!杏月さん男なのか?!ふぁっ!?えっ、でもこんな可愛いのが男……??でも胸もあるし……あっ、えっ?!どうゆうことだ??」
混乱している愛里菜にアリシアは落ち着いた様子で言う。
「まあ、混乱するのも無理ないわ!わたくしも最初はビックリしたのだけれど、意外にもこう見えて元男性なのよ杏月って」
「な、なるほど……。でも男より女の子女の子してないかアリシアさん??」
「まあね、人間を狂わせる容姿なのにそれを全く気付かない杏月も杏月なのよね。それに愛里菜さん、中々見る目あるじゃない」
アリシアは杏月の嫁自慢が始まると愛里菜も素直に頷き楽しそうに話していた、杏月はまた変な話してると思いながら先に浴室に入った。
浴室に入ると紗霧が一足先に身体を洗っていた、杏月も同じように隣に座って身体を洗う。
わぁ、紗霧様の肌綺麗……。胸はアリシア様や愛里菜様に劣るも全然可愛い、それに自分が男だったら普通に3人とも可愛いし普通に恋に落ちていたかもしれない、はははっ……。
杏月は少し笑が零れてしまいながらも自身の前にある鏡に意識を移し眺めながら洗う、意識したことがなかったが自分の容姿を鏡越しで確認すると女性になったと再確認させられる、嫌な程の幼いながらも女性特有の豊満な体付き、乙女な顔になってる事についつい溜息を心の中で吐いてしまった。
浮かない顔をしていると隣に座ってる紗霧が杏月に話しかける。
「杏月ちゃん、元男の子だったんだね」
「は、はい。訳あって女性になりまして……そ、それに同性同士だとしても元男ですし私に見られるのお嫌いでしたらしっかり前を隠してくださいね、紗霧様。そんなに大胆に見せられるとこっちが恥ずかしくなります」
「んー、別に、杏月ちゃんなら構わない。それに今は同性同士、仲良くしよ……??」
思わず振り返って紗霧を見てしまうと特に嫌な顔もせずに逆に普段はそれ程笑みを浮かべない沙霧だが、今は微笑みを浮かべ嬉しそうに言うと杏月はついつい照れてしまう。
少しすると楽しそうにアリシアと愛里菜が浴室に入ってきた、2人とも体と髪を洗い、皆で湯船に浸かる。
ふぅ、気持ちいい……。
杏月はだらしない表情で湯船に浸かっているとアリシアはぴったりとくっつき寛ぐ、紗霧と愛里菜は少し離れた方で話していた。
「ねぇ、杏月。わたくし、縁談話が来てたの……でも全て断ったわ」
「えっ??なんでですか?それに王族だとそうゆうのは決められたお相手がいるはずでは??」
「そうね、でも今は杏月がいる。別に照之さんのお嫁さんでもわたしくはよいのですわ……。わたくしは杏月と共にいられたらそれだけで王族の仕事も行事もなんでもこなせるの、それって杏月の存在のお陰なのよ??」
「えっ?!べ、別に、私なんか……。そんな大層な存在ではないと思うんですけど??」
「はぁ、まったく……相変わらずの無自覚さんなのね。あなたのお陰で私自身余り生徒とも仕事や行事のことじゃなきゃ話さなかったのよ??それにふと照之さんが現れたと思ったら隣にこんな可愛い子を連れて来てるんですもん。卑怯ですわ」
「んー、なんか難しい話は苦手です。でも一つ分かるのは、アリシア様は以前より活き活きしてるってことです!!それに柵ばかりでは心身ともに疲れ果ててしまいます……あまり無理せず頑張ってくださいよ??」
杏月は思う、富豪の方々は毎日が多忙の日々、特に仲良くしてもらってる人には特に思う心配事。
少しでも休んでもらいたいと刹那に想いを言葉で伝えるとアリシアは少し俯くと杏月をそっと抱き締めた。
杏月にしか見せない甘えぷりに少し離れた所にいた沙霧と愛里菜は静に見守る、あの冷徹で表情すら見せない人があんな可愛い表情で幼いながらでも妖艶なる美しさを持つ元男の子の姿はとても絵になり見入る、それは気付いた時には見とれてしまうような尊い光景。
杏月は少しアリシアの頭を撫で抱き締めていると沙霧もうずうずして静かに杏月に近付く。
「ねぇ、杏月ちゃん。私にも撫でてほしい……アリシアさんばかりずるい」
「も、もう……沙霧様まで甘えてきて、しょうがないんですから!!」
杏月は母性を擽らせる、沙霧のあざとい甘えに母親のような寛大さに片腕を広げ歓迎する、それを見た沙霧は直ぐに抱き付き頬擦りして杏月に撫でてもらう。
あのアリシアさんがここまで心を許すなんて杏月ちゃん凄すぎ……。でも私もこのゴッドハンドには敵わない……。
沙霧はそんなことを思っていると杏月に撫でられる度、猫のように目を細め気持ち良さそうにしていると愛里菜は1人仲間外れにされたとうるうるして杏月に向かって目で訴えていると杏月も微笑みながら言う。
「愛里菜様、この後で撫でてあげますから、そんなお顔にならないでくださいまし。甘えん坊さん達なんですから」
杏月は笑顔で言うも愛里菜には母親を連想させる程、杏月の母性はフルに発揮していた、その優しい微笑みに愛里菜ももじもじして杏月の背後に回り抱き締めた。
以外にも杏月は分かってはいなかったが、そのつい甘えてしまいたいと自我が語る程の抱擁力は凄まじい力を発揮していた。
癒されついつい甘えて杏月の方を見つめる度、眩い笑顔に素直になってしまう不思議な感覚を堪能していた3人組、普段では絶対に見せない素顔も1人の元男であり乙女より乙女な杏月に掛かれば造作もないことであった。
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深夜、沙霧と愛里菜は可愛らしい寝息を立てて眠りについていた。
ベッドが少し揺れモゾモゾと動く感触に杏月はふと目を覚ます、眠たい眼で辺りを見渡すとアリシアの姿だけがなく隣の机やソファーがあるブースにいた。
喉が乾いたのか、飲み物が常に常備されている冷蔵庫を開き、飲み物を飲んでいた。
杏月も寝ている2人を起こさないように静かにベッドから降りアリシアがいる方に向かう、そーっと覗くとアリシアは少し寂しそうな表情を浮かばせ冷蔵庫側の近くの椅子に座っていた、寂しそうな横顔を覗かせていた姿に杏月は静かに近付き抱き締めた。
「アリシア様……なにかお悩みですか??」
「あら……。杏月じゃない、起きていたのね。まあ、少し悩んでいただけよ……??」
アリシアは珍しく弱々しい声で言うと杏月は隣に座り身体をアリシアの方に向けて訊ねる。
「どうしましたか、アリシア様??是非、私に話せる事なら、お聞かせ頂けないでしょうか??」
杏月は普段のふわふわした雰囲気が一変、凛とした真剣な表情でアリシアを見つめていた、アリシアはつい不覚を取ったと思い杏月の方に身体を向けるも杏月のいつもと違う雰囲気に素直に引き込まれてしまう。
アリシアが向かい合うと杏月は幼い自身の手でアリシアの手を添えるように優しく握ると観念したように言い始める。
「はぁ、杏月たら普段のぽわぽわした雰囲気はどうしたの??そんな真剣な表情になって……」
「ダメです。アリシア様が悩んでいるお姿をほっておく事は私にはできません」
「でも……杏月にまで迷惑になってしまうわ。これは王族の問題なのですもの」
「関係なくありません、アリシア様は言ってくれましたよね?悩んでいたら抱え込まず、必ず周りに相談することっておっしゃてくれましたね??なら!今度は私が悩んでるアリシア様をお救いする番でございます」
杏月は優しい声色と笑顔でアリシアを見つめながら言う。
杏月の優しさにアリシアは少し涙が目尻に溜まってしまった。
「まったく、変な杏月ですの、しょうがないわね……。実はね、ほらわたくし王族じゃない??それでね、海外の方の王族の嫁に嫁げってお父様から言われたのよ。富豪なんてこんな話よくあることなのだけれど、ほら私って王族の中でも家族の地位は全然下なのよ。だから財で力を示したけど結局ダメでしたの……ホントはあなたとずっーと傍にいたかったんだけどね……叶いませんでしたの」
アリシアの残念そうな表情を浮かべてへへという姿に杏月の心はチクチクと疼いた。
「でも大丈夫、少しの時間だけれど……楽しい一時が体験できたのだから良しとしましょう。まあ、どの道いかねばならない選択ですもの、杏月との楽しいひととき……。最高の思い出にしたいんですもの」
私に何ができる??もし私が男の時ならこの状況どう行動する?!アリシア様は私から絶対離れ気だ、この雰囲気なんだか分かるんだ……!!最後の別れるような言い方。お母さんがこの世を去る時に言った素振りと一緒……。前は何も言えなかった、でも今だけは……!!
杏月はいつの間にか自問自答になっていた、昔の二の舞いは絶対にしないと固く誓った杏月、ただ縋るだけで涙を流すことしかできなかった幼き少年時代をつい思い出し、目尻が熱くなってしまった。
「いいのよ、杏月。そんな悲しい顔をしないで下さいまし。私自身の自分勝手の気持ちはここで終了、これからは王族として全てを果たさなければならないのですわ……それまでは今の楽しい最後の一時を堪能させてくれますわよね。杏月??」
アリシアは微笑みを向けるも杏月は沈黙のまま俯いてしまった。
最後……やっぱり。お母さん、私を見守ってて下さい……。昔のようにとどまってしまうのではなく、行動できるちょびっとの勇気を私に下さい……。もう大切な人を無くすなんて―――――ありえない!!
アリシアは声を掛けるも一向に反応のない杏月を肩を揺すっていた、杏月は俯いたと思ったら微動だにしなくなったことに心配の色が現れたアリシア。
「あ……あい??」
「…………」
「ど、どうしたのですか杏月……??返事して下さいまし」
「…………」
「あ、……?!んんーー、ちょっ…………ら……めぇ……」
杏月は名前を呼び終わる前にアリシアを抱き寄せ熱い接吻をする、以前とは真逆で初めて杏月からするキス。
深く溶け合ってしまいそうなキスを杏月は無意識にアリシアに施す、最初はぎこちないキスをしながら抵抗しているも杏月の蕩けてしまいそうな大人のキスは止まらない。
愛おしそうに大事にキスをし長く続ける、杏月もアリシアの余りの甘美なキスに身体は疼き腰を抜かしてしまいその場に2人は座り込んでしまう。
座り込んでも杏月はアリシアを抱き締め優しい声色で言う。
「一方的に突き放さないで下さいアリシア様……。アリシア様は本当にそのままでいいんですか??親の都合でしたくもないことなんてしなくていいんです!!私は離れたくないです、それに最後なんて……!そんな悲しいこと言わないで下さい!!!!」
杏月は初めて自分の意志で相手を止めた、悲しいとか同情でもなく純粋なありのままの気持ち、アリシアの優しさや笑顔に惹かれ人柄や人格に惹かれ、そんな初めてできた同性の大切な友達以上の存在がいなくなってしまうのを無理に突き飛ばすことはできなかった。
アリシアもそれは重々承知の上であった、どれほど同性が……杏月が好きでもその禁断の恋は普通では認められない出来事。
「ばか杏月……。せっかく私が覚悟を決めたのにそんなの反則ですわ」
「ごめんなさい……ただ思ったんです。こんな良い人に出会えるなんて滅多にないと思ったんです、任せて下さい。必ず私が守ってみせます」
杏月はそう言うと額同士をくっつけ息がかかる距離で微笑む、アリシアは折角の覚悟が台無しだと思いながらも杏月の微笑みに微笑みで返す。
アリシアはハグしたまま杏月にキスをする、同性同士なのに何故か杏月のことが愛おしくて愛おしくて堪らないアリシア。
杏月もその熱さに感化され抱き締め返し舌を絡めた、お互いにぼっーとして静かに微笑み頬紅を染める、少しイチャイチャした2人はその場を立ち上がりそっとベッドに戻って行った。
横になった時アリシアは杏月の方を見ると杏月も見つめ微笑み返す、余りの可愛さにアリシアはおやすみのキスを静にして眠りに就こうとする。
少し経つと直ぐに杏月は寝てしまうもまだ起きてたアリシアは思った。
ありがとう杏月。初めて同性が好きで良かったと思ったわ……たまに少年のような顔を覘かせる姿、あなたが異性の時に出会えてればもっと良かったんですわね。大好きよ杏月……。
アリシアは杏月の頬を優しく撫で自身も深い眠りに就いた。
「杏月が可愛い!!」
「杏月の可愛い姿がもっとみたい!」
と思った方は是非評価をお願いします。
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