弓・クロスボウ・矢・触媒など
――――弓・クロスボウ 矢など
――――クロスボウ:
機械式の弓。単発式。聖言の刻まれた太矢を発射できる。オーギュ工房製。
クロスボウは強力な武器の一つだが、辺境の戦士達には費用面から好まれない。
――――ライトクロスボウ:
デーモンの兵士が使う小型の機械弓。一般的な機械弓よりも単純な作りをしており、軽く、整備のしやすい構造となっている。
デーモンの使うクロスボウ。
知恵なき雑兵でも使えるために好んで兵士デーモンに持たせる指揮官デーモンは多い。
――――聖なる太矢:
クロスボウ用、聖言の刻まれた対デーモン用の矢。
神殿製の太矢。一般的なデーモンを打ち倒すだけの威力は秘めており、常に需要がある。
――――ロングボウ:
辺境で使われる一般的な弓。
辺境人たちは様々な武技を扱う。弓は中でも重要な一つであり、弓を使えない辺境人はいない。
――――フェイルの新月弓:
伝説に詠われた黒の森の狩人フェイルが用いた黒い弓。
大断絶の折に消失した黒の森由来の素材でできており、現在の辺境では作ることができない。
月の女神による加護がかかっており、聖言は刻まれていないが『鋭さ』『消音』『遠隔強化』の力を持っている。
ゼウレの娘たる月と精神の女神アルトロの寵愛を受けられる英雄は少ない。
数多くの怪異を屠ってきた黒の森のフェイルはその数少ない英雄の一人であった。
――――堕落の弓:
半魚蟲人のデーモンの使う弓。
弓の両端に刃がついている珍しい品で接近戦をすることもできる。
それは、ただ敵を侮蔑するための弓だ。
――――曲芸弓:
かつてのサーカス団で使われた華美なる弓。
装飾過多ではあるものの、弓としての性能は高い。
剣もナイフも肉を斬ることができる。
つまりは使い方次第ということだ。
――――黒の矢:
伝説に詠われた黒の狩人が用いた矢。致命の毒が塗られている。
黒の森の狩人の使う毒は解毒の困難な致死の毒である。
これを受けた多くが臓腑を爛れさせ死んでいった。
――――堕落の矢:
半魚蟲人のデーモンの使う矢。
邪悪で堕落した意匠が彫り込まれている魔鋼の矢。
また鏃はギザギザ状になっており、容易に抜けないように工夫が凝らされている。
それは、ただ獲物を苦しめるための矢だ。
――――魔術の触媒
――――『尽きぬ泉』:
魔術の触媒。水の魔術に対する適性を上昇させる。
金属杖だが殴る為のものではない。先端に嵌っているアクアマリンの効能により、聖言『水適性上昇』の力を高めている。
水の魔術に対する適性を上昇させ、扱う魔術を強く。受ける魔術の威力を軽減する効果がある。
水の魔術を得たくばまず溺れてみることだ。
水の魔術を得たくばまず乾いてみることだ。
―狂った水魔術師ヴェルンノール―
――――探求者の触媒:
魔術の触媒である木製の杖。杖術にも扱えるが魔術師のデーモンたちにその知恵や技術はない。
杖としての性能は平均的だが、汎用性は高く、あらゆる魔術に対して適性を持っている。
触媒を使うデーモンは少ない。
天性の魔術適性を持つデーモンたちにとって魔術とは息を吸うようなものだからだ。
――――虚飾の宝石杖:
浅ましき貴族たちの欲望によって、種別を問わず光る石で飾り立てられた魔術杖。
魔術杖の性能としては下の下であり、この杖を使うぐらいならば見習いの徒弟が使う杖の方がマシだろう。
――――虚栄の大宝石長杖:
巨大な宝石に見える色硝子を抱えた装飾長杖。
魔術杖の性能としては平均的であるが、無知なる民草に威厳を示すならばこれ以上ない逸品だ。
誅罰を与えるは尊き者の責務である。
ゆえにこの長杖の杖先は無礼者の心臓を貫く槍として、宝玉はメイスとして頭蓋を砕くのに使われた。
――――月神の特化聖印:
騎士キースが回収した、名も失せた聖女の蝋材を用いて作成された特別な聖印。
辺境では祈りのために使われる聖印であるが、これは月神の奇跡を扱うための触媒でもある。
また、作成には騎士キースが手に入れた聖女のローブの灰も使われている。
国母オーキッドが愛したとされる、騎士キースの奇妙な噂話に登場する道具のひとつ。
聖なる灰と蝋でできたこの聖印は、所有者の信仰心を高めることができる。