装備【指輪】
――――猫の装飾箱:
指輪を入れるための箱。20ほどの指輪を収めることができる。黒檀で造られており、それなりに頑丈である。
職人の手によるものか、簡単な装飾が施されている。
――――炎獄の指輪:
ヤマの奇跡である『浄化の炎』が扱えるようになる指輪。
聖言の一部に手が加えられており、エルフの魔術師による『赤壁』の魔術が任意で扱えるようになっている。
ヤマは魂の審判神。生前の行いの全ては神の見るところにあり、死後の待遇は生前の行いで決定される。
『赤壁』はエルフの魔術師エリエリーズの刻んだ炎の魔術。
多量の魔力を消費するが一定の時間、強い炎の壁を空間に展開することができる。
――――ベルセルクの指輪:
傷を負うと力が増強される指輪。
血と戦いの神アルフリートの強い加護がかかっており、装着者が流した血に比例して力を与える。
戦神アルフリート。かの神の加護を受けた者は須く短命であった。
――――病耐性の指輪:
肉体の病に対する耐性を高める指輪。
かつて辺境で多く作られた呪い指輪の一種。
聖なる力の込められた貴石の他に、病を退ける聖言が彫り込まれており、身に付けた者の瘴病耐性を高める力を持つ。
――――蟷螂の指輪:
『斬撃強化』の聖言の刻まれた指輪。
蟷螂の指輪はチルド9の四騎士の一人『聖刃大公』ザルカニウスのもの。
身に付けることで刃を持つ武器の鋭さを高めることができる。
ザルカニウスは様々な武器を操ったが、どの武器にも必ず刃がついており。
彼の前に立ったデーモンは必ず討ち滅ぼされた。
――――狡猾な鼠の指輪:
多くの存在から敵意を持たれにくくなる指輪。
政争の多い大陸で活躍した指輪の一つ。
とある暗殺者一族の間で引き継がれたこの指輪は多くの要人の生命を奪った。
――――耐える水の指輪:
水耐性の指輪。身に付けたものに水の神秘に対する耐性を与える。
水は恐ろしい。
水の魔術の使い手を恐れよ。
――――無毒の指輪:
ヤマの眷属たる鬼が自身の肉体を用いて作り出した指輪。あらゆる毒から主を身を護る力を持つ。
ただし権能の完全な再現はできておらず、完全な無毒化ができるわけではない。
それでも鬼の品であるためか、人の職人が作り出す指輪よりも遥かに強い力を持っている。
ヤマは死者の魂を虐めるしか能のない悪神である。
主神たるゼウレはこれら悪神と戦い、全てを滅ぼしなさったのさ。
―大陸にて 悪神ヤマに関する説法―
――――体力の指輪:
『体力』の聖言が刻まれた指輪。
体力の上限を大きく上昇させ、またスタミナの回復速度を高めることができる。
辺境人には無用の代物だな。
―『拳聖』ミュージアム・D・ドラゴン―
――――湖の指輪:
特化聖印とも称される月の女神の指輪。
湖の指輪はチルド9の四騎士の一人『山脈断ち』オーロラのもの。
身に付けることで月の女神への信仰を高めることができる。
大剣の騎士オーロラは月の女神アルトロの敬虔な信徒でもあった。
月の女神に愛された騎士は月の光を浴びている間は如何なる敵をも寄せ付けなかった。
――――白犀の指輪:
『鉄身』の聖言の刻まれた指輪。
白犀の指輪はチルド9の四騎士の一人『異界護り』クレシーヌのもの。
身に付けることで刃を通さぬ鉄の防御を得ることができる。
鉄の体躯を持つクレシーヌは大賢者の作り出したゴーレムである。
堅牢にして忠実な鉄の巨人は何者にも負けなかった。




