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装備品【鎧・服・篭手】

 ――――鎧

 ――――デーモンの兵士鎧:

 魔鋼で作られた簡易的な兵士の鎧。簡易的な構造だが、要所を魔鋼で守ることにより軽さと耐久性が重視されている。


 一般的なデーモン兵が用いる装備。

 作成した高位デーモンの特徴が大きく出るため、地域によって大きく装備の内容が異なる場合がある。


 ――――鳥頭装備:

 鳥の嘴を模した仮面装備一式。気密性が高く病毒や瘴気から身を守ることができる。

 また月狼の皮で作られた衣服は並の刃では貫くことができない強さを持っている。斬撃に強いが刺突には弱い特徴がある。


 辺境を旅する武装司祭が用いる特殊装備の一つ。

 浄化の神秘を備えたこの装備は、瘴毒に侵された魔境を探索する際に用いられる。


 ――――黒の森の狩人服:

 闇蚕の糸で織られた隠密性の高い服。

 光を反射しない闇色の素材でできており、物理的な攻撃には弱いが、魔術や闇の秘術に対する高い耐性を持つ。

 狩人たちの秘術によって『隠密』の悪言と『退魔』の聖言が共存して刻まれている珍しい品。


 黒の森に棲む狩人たちは多くの秘術を身に着けていた。

 彼らは技術に対して好悪の感情を持たず、時として悪神の狂信者から奪った呪術を平然と使ったとされる。


 ――――長者の服:

 辺境の昔話に登場する『長者の服』。

 身につけた者に富をもたらす効能があるが、防具としての価値はない。


 その男は貧民から長者へとのし上がった。

 しかし彼は服を着替えることはなく、風呂にも入ることはなかった。


 ――――魔術師のローブ:

 魔術師の使うローブ。特に聖言が刻まれているわけではないが、魔術の威力を高める効果がある。


 このローブは魔術師たちの学園である『塔』を卒業した学生に師が贈る品である。


 ――――治癒牛の面頬:

 治癒能力を向上させる面。

 薄く伸ばしたドワーフ鋼鉄と聖獣『治癒牛』の皮で出来ている。


 生命の神シズラスガトムより辺境人に与えられた聖獣『治癒牛』は獣というよりも牛の形をした肉塊だ。

 魂なき肉。肉をとられ、皮をとられ、血を抜かれても次の日には元通りになる。


 ――――司祭服:

 高位の神官の服。聖なる力が込められており、身に付ければ下級のデーモンの攻撃程度、容易く消滅させるだろう。


 司祭服は防具というよりは身分の証明である。

 この服を身につけるだけでその者は神殿に関わる人間だと周知することができる。

 反面偽証は重い罰が与えられる。殺されても文句の言えない罪である。


 ――――ハードレザーアーマー:

 特殊加工された魔獣の革とドワーフ鋼で作られた品。『頑丈』『硬化』の聖言が刻まれている。またアザムトによって補修されている。もともとは神殿の下級兵士の持ち物なのか、聖なる気配が漂っている。


 無骨な皮の鎧。下手な刃を通さないそれは信頼性の高いドワーフ製である。


 ――――高名な騎士鎧+2:

 ドワーフ鋼で作られた騎士用の鎧。蝋材による強化が施されている。


 鎧は戦士にとって富の象徴だ。

 鎧とは最新の兵器である。軍事技術の粋を集めて作られたそれは相応の値段で取引される。


 ――――神殿騎士の鎧+5:

 貴重な金剛鋼で作られた神殿騎士用の全身鎧。

 特殊な能力はないが、ヤマの炎によって鍛えられたことで高い対邪悪耐性を持つ。


 辺境の子供たちが憧れる神殿騎士の鎧一式。

 身に着けて歩くだけで民は尊敬の視線を向けるだろう。


 ――――毒鉄の少女篭手:

 苦悶に彩られた少女の顔の奇怪な右篭手。

 内側には人々を呪う言葉の他に、誰かの名前が強く刻まれている。

 原理は不明だが、特定の人物が身につけることで聖衣相当の加護を得ることができる。

 貴方はこの篭手の形を覚えていますか?


 聖衣の条件を満たしているだけの呪具。

 内側には大量の血と共に呪言が練り込まれている。

 情念は深い。恐ろしいほどに。

 死に際の狂人が仕立てた篭手である。


 ――――星牛のマント:

 星神の持つ生きた神器たる星牛の皮より作られたマント。

 オーキッドの血が深く染み込んでおり、弱い効果だが聖なる力を発揮する。


 神器『猛る星牛(アルデバラン)』は星神の戦車を引く四頭の猛牛のうちの一頭である。


 ――――巨半魚蟲人(バゴズ・ベルダ)の巨鎧:

 人が扱うには巨大すぎる大鎧。魔鋼でできている。なんの悪言も刻まれてはいないが、巨大で分厚いそれを貫くにはなんらかの工夫が必要になる。


 海神の眷属の一柱が悪神となった時に生まれたのが巨半魚蟲人(バゴズ・ベルダ)というデーモンである。

 蟲と魚をあわせた不気味で巨大なデーモンの群れは時折地上に現れると、その地域の生命の尽くを根絶やしにしたという。


 ――――魔鋼の銅鎧:

 銅像のデーモンが使う銅の鎧。のような質感を持つ硬く重い魔鋼の全身鎧。

 通称、愚か者の鎧。人が扱うことの想定されていないこれを着て戦うことは同量の鉛を身に纏うよりも無謀である。


 銅像のデーモンは高位デーモンの作るゴーレム兵の一種である。

 作り出すデーモンごとに意匠の違うゴーレム兵達は時折武具好きの辺境の戦士を楽しませる。


 ――――枷の布服:

 奴隷となった罪人の戦士に与えられる布服。

 血によって描かれた文様は狂化の加護を罪人に与える。

 その奴隷戦士は主の一声によって命知らずの戦士となる。

 理性なき彼は竜や巨人に果敢に挑み、無意味に命を散らした。


 ――――探求者のローブ:

 魔術師のデーモンが身に纏う衣。

 悪言や加護はないものの、研究に扱われるもののためか魔術や毒に対する耐性が高い。


 悲劇を探ったところで悲鳴以外の何も見つかりはしないだろうよ。

                  ―『魔術塔』アルテナス―


 ――――聖女のローブ:

 聖女たちが着る一般的なローブ。

 特別な加護が与えられているわけではないが、暖かな素材でできたこれは着用者に瘴気に対する耐性を与える。


 神々の製造物である聖女は生まれたときから特別である。

 しかし長生きできる聖女は稀だ。

 特別ということは、そういうことである。


 ――――暗殺者の正装(ゲラ・ブルタシオ)

 暗殺者たちが好んで着る一式装備。

 全ての装備に『致命』と『隠密』の悪言が刻まれているこれは、隙を晒した対象を一撃で屠るのにとても向いている。


 雨と路地裏。

 夜と雑踏。


 ――――近衛騎士装備一式:

 隙間なく黄金を鍍金されたこの鎧には聖言を刻む余地が一切ない。

 偽物の宝石で飾り立てられたただの優秀な鎧。


 騎士の仕事は見栄を張った時点で九割終わりだ。


 ――――近衛騎士団長装備一式:

 隙間なく黄金を鍍金され、偽物の宝石で飾り立てられたこの鎧には聖言を刻む余地が一切ない。

 とはいえ騎士団長が着るものであるためか、他のものより良い素材で製作されている。


 ふやけて溶けるは騎士の誇り。酒に浸ってどろどろに。


 ――――技師装備一式:

 上衣と下衣が一体化した形状をしたツナギと呼ばれる防塵マスク付きの青い外衣。

 エーテル炉の整備に使われるこれは上位のデーモンの革で作られている。

 素材が持つ特性により、毒や呪い、エーテル汚染に強くなっている。


 騎士鎧よりも高価な防具を着て、戦場よりも危険な仕事。

 だけれど手当は市民以下、奴隷よりも低待遇。

            ―帝都の流行歌より―


 ――――巨犀の鎧:

 心優しき鉄巨人を模した鎧一式。聖具の一種。

 古い鉄に賢者マリーンが生命を吹き込んだ者が四騎士の一人クレシーヌであったが、

 これはそのクレシーヌが虚鉄の魔神と戦った際に砕けた鎧の破片から作られた鎧である。


 虚鉄の魔神は異界からやってきた外来の神である。

 巨大な鉄の機神と戦い勝利したことでクレシーヌは『異界護り』の称号を得た。








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