64 好きなジャズ名盤紹介11(MJQ)
今日、紹介するジャズはジャズヴァイブ、つまりビブラフォンという楽器がポーン(キーン?)と澄んだ音を美しく響いているものになります。これは鉄琴のようなものだと考えていただけるとわかりやすいかと思います。美しいビブラートがかかるのが特徴だとか。
つまり今日のテーマは「ジャズヴァイブのジャズ」になります。
カンのいい方はすぐに分かると思うのですが、今回はMJQが紹介されます。MJQはモダン・ジャズ・カルテットというグループの略称です。
MJQのアルバムの中で今回、何を紹介するべきか悩みますが、ここはやはり「フォンテッサ」にしようと思います。
理屈抜きにして、すぐに聴いていただきたいのですが、まず「フォンテッサ」に収録されている数多の曲の中で代表曲「フォンテッサ」を聴いていただきたい。聴いてみると「おお、これはまた違った雰囲気の、典雅な、クラシック調のジャズだ!」と人目を気にせずに商店街の真ん中で叫んでしまうことでしょう。
その通りなのです。MJQの演奏には、ブルージーな(つまりブルース調の)ジャズや、ファンキーな(つまりゴスペルっぽい黒人音楽っぽい)ジャズとは、あきらかに雰囲気の異なる、クラシカルなジャズの繊細な美しさが満ちあふれているのです。
是非、儚い美しさと不思議さが実に巧みに入り交じった「フォンテッサ」の後には、さらにしっとりとしたバラードの「オーヴァー・ザ・レインボウ」に進んでいただいて(この曲は映画「オズの魔法使い」の有名な映画音楽ですよね。それをジャズがどう料理するのかも注目していただきたい)じっくりとリリカルな世界を味わっていただきたいのですが、僕はこのエッセイでは毎回二曲紹介すると決めていて、そのうち一曲はバラード、もう一曲はグルーヴィーな(ノリのよい)曲にすると決めているので、「フォンテッサ」がバラードである以上は、もう一曲はノリのよいものを紹介しようと思います。
そんな曲収録されていたかいな、と首をかしげる人もいるかもしれませんが、ちゃんとあります。「ヴェルサイユ」です。
これがなかなか・・・・・・MJQのクラシカルな典雅さ、上品さとジャズのリズム感、ノリが見事に調和した実に心地のよい一曲。
あまり一度に多くを紹介してもよく分からなくなってしまうので、今回は遠慮しますがMJQといえば、やはり名盤「たそがれのヴェニス」に収録されている「ヴェニス」。いつか紹介したいと思います。
それでは素晴らしきジャズライフを!




