39 雑談11
寝る前なので、スマホで本文を書いているのですが、皆さんもスマホでこのエッセイをお読みになっているのでしょうか。果たして読んでくださっている方がいるのか僕には分かりませんが、スマホの場合でしたら、余白を大きめに設定してくださると、文章が詰まりすぎないので読みやすいかと思います。
文庫本にしても、僕は文章の余白が少なく、文章が詰まって見える出版社の本はあまり買いません。理由は読みにくいからです。読みにくいものは醜いから憎いのです。文庫本は、新潮文庫、岩波文庫、中公文庫、光文社文庫あたりが好きですね。
最近、僕が気になっているのは、お気に入りユーザーの皆さまが一体どんな小説を読んで来たのかということですね。好きな小説について語る方は、非常に語られている印象があるのですが、語らない方はまったく語らない。お書きになっている作品のクオリティから考えるに、読んでいないわけではないだろうに、まったく読書体験がつかめない。そういう方がいらっしゃると思います。知りたいなぁ……そんなことをたまに思います。
僕はわりと語ってきた方だと思うので、別段ここでべらべらと読書体験を公表する必要はないと思うのですが、案外、他人には伝わっていないものです。あらためて「述べる」としましょう(小説だけに)。
僕の読書体験の中で、もっとも初期のものは「ひとまねこざる」すなわち『おさるのジョージ』になります。その他に愛読書は「ぞうのババール」「わにのライル」。もう少し成長すると、「エルマーのぼうけん」「大泥棒ホッツェンプロッツ」「ズッコケ三人組」「あなたも名探偵シリーズ(『なんだかんだ名探偵』など」「王さまレストラン」「名探偵シャーロック・ホームズボン(ホームズのズボンが事件を解く話)」「怪談レストランシリーズ」「江戸川乱歩の少年探偵シリーズ」などを読むようになりました。
こんなところから語り出したら、本当に終わりが見えませんね。これらは小学生の頃に読んだものです。今、読み返したいものばかりですね。特に今ですと「王さまレストラン」あたりを読み返したいという気持ちになります。王さまの話にしても、怪談レストランにしても、どの話にしても、やたら食べもののシーンが印象に残っていますね。
「大泥棒ホッツェンプロッツ」で、大泥棒がザワークラウトとソーセージを食べるシーンをご存知の方はいらっしゃいますでしょうか。そうです。僕は、小学生の頃、このシーンに大変憧れを持っていました。今、僕はザワークラウトとソーセージを購入できる身分ーーそれが大人であるーーになりましたので、夢を叶えることができたのです。
この前、ザワークラウトを買ってきて、ソーセージと合わせて食べました。あれは本当に美味しいですね。
子供の頃というのは、なかなか自由が利かなくてしんどいものです。当然、ザワークラウトも食べれませんでした。そんな中で、憧れを持ったこと、いつか叶えようと思った夢は、どういうわけか大人になると忘れてしまっているものです。
「エルマーのぼうけん」を読んで、あんな大冒険をしたいと心から思ったものでした。それがどういうわけか、今、僕はそんな冒険をしたいと思えなくなってしまいました。冒険をすると、寒いし、暑いし、汚いし、つまらないし、風邪引くし、危険だし、つらいし、そんなことばかり考えるようになりました。
子供の頃の夢を思い出して、大人という身分を利用して、一つ一つ叶えてゆきましょう。そう思います。そうすれば、楽しい毎日を過ごせるはずです。
脱線しますが、子供の頃、ウルトラマンが好きで、大人になったらウルトラマンのビデオを揃えようと思っていました。そして、ウルトラマンの怪獣のソフトビニール人形を沢山買おうと思っていたんです。しかし、今はどういうわけか、そんなものはいらないな〜って思っています。それは成長というより、感動を忘れてしまったような気がします。
なんだか、しんみりしてしまいましたね。そうです。あまり元気がないのです。しかし、まあ、子供の頃のことを思い出すと、なんだか、やっぱり懐かしくて心が癒されてきますよね。




