38 雑談10
僕は、お酒は飲まないし、煙草は吸わないし、おまけに最近はカフェインまで駄目になって、コーヒーもブラックではいただかなくなりました。たまにカフェオレを飲むぐらい。紅茶はまだまだいける。そんなこんなで、健康的といえば健康的ですが、つまらないといえばつまらない、そんな生活を送っております。
文章は毎日書かないと筆がなまってきてしまうので、とりあえず、こうして駄文ながら書いています。文章家というのは、書く機会が多いわりに平凡な毎日を送っているせいもあり、自然、話のネタが切れてくるというもの。人生にそんな大したニュースはないものです。小説を書こうとして、眠くなり寝てしまって気づいたら零時を過ぎていたのが、一番最近のニュースです。何も書かずに寝るのも気持ちが悪いので、こうして筆を取っているわけです。今回に限らず、毎日そうですが、執筆とは眠気との戦いだな、と思います。大体、いつも眠さのあまり、自分の文章が認識できずに苦しみながら、かろうじて執筆を続けています。
大体、僕というものは、文学、ジャズ、クラシック、仏教、歴史、黒澤映画、旅行などが好きですが、多趣味にみえて、実は非常に領域が狭いのです。だからこうして、なにか話題はないかしら、と思うと、そんなにはない。そんなにはないから、意外に困ります。日常会話でもけっこう困っています。時事問題とか、最近流行っている商品とかの話が盛り上がっていても、僕の脳内では、王維の漢詩なんかが浮かんでいたりするので、そういう不便はよく味わっています。それにしても、王維の漢詩はいいですねぇ……。
ジャズについては、しばらくの間、ソニー・ロリンズしか聴いていない。……わけでもない。昔のもので、「ジャズアットマッセイホール」というチャーリー・パーカーがアルトサックスをばりばり吹いているアルバムがあるのですが、このアルバムのディジー・ガレスピーというトランペッターのソロが、こんなに良かったかなぁ、気づかなかったなぁ、と魅力を再発見できたのが二、三ヶ月前のことだと思います。あとはその頃、ジャズ名盤の聴き直しを行っていました。それで、再度、ソニー・ロリンズというテナー・サックスプレイヤーの魅力に取り憑かれていたのですが、自粛の時期もあって、アルバムは仕入れなかったと思います。東京の老舗ジャズ喫茶で、行ってみたいところが何店舗かあって、このコロナ渦が終わったら、行ってみたいと思います。ジャズクラブのピットインも、もう半年以上行っていませんし、ジャズからちょっと離れてしまっている感覚があるのですが、またジャズ喫茶でコーヒーを飲みながら、良いスピーカーで、ばりばりのホーン入りのジャズなんかを聴きたいですね。
あとは、コロナが終わったら、御茶ノ水のディスクユニオンでCDを仕入れたり……。御茶ノ水のディスクユニオンって、ジャズ館とクラシック館があるんですよね。どちらも行くと、僕は破産するわけですが、それだけ楽しみが多いわけです。ちなみに御茶ノ水から歩きで神保町に行けます。神保町は古本屋の聖地。カレーライスの激戦区でもあって、老舗のエチオピアは僕のお気に入り。カレー界のマイフェイバリットシングスですね。神保町の古本屋街って、黄ばんだ古本が何千円もするでしょ、と心配される方もいらっしゃるのではないかと思いますが、わりと百円ぐらいで文庫本が買えたり、綺麗な本も見つかります。何千円もするちょっと古めの浮世絵の図録が何百円かで買えたり、そういうお得な場所です。もちろん、物珍しい本も多いので、こだわりの趣味がある方には特におすすめです。
だから、神保町の古本屋で安い本を何冊か購入し、あのあたりの老舗の喫茶店でコーヒーを飲みながら読書し、エチオピアのカレーを食べ、御茶ノ水のディスクユニオンで、CDを仕入れて帰ってくるのが僕のコースだったわけです。考えてみると、かなりの出費なのですが、少し前まではわりとこんなことが日常茶飯事だった。今は、もっと節約気味になっているので、ここまで豪快には遊べないかもしれませんね。でも、なかなかいいコースだったので皆さんにはおすすめです。
神保町には老舗の喫茶店がいくつもあります。ぶらじるとか、さぼうるとか、それを目当てで行くのも良いでしょう。カレーライスの名店も無限にあるので、毎回、お店を変えるのも楽しみだと思います。それでは、皆さん、コロナがおわりましたら、神保町でお会いしましょう(一応、ジョークです)。ではでは。




