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34 雑談 6

 ジャズの話をしようか、小説の話をしようか、と悩んでいます。しかし、どちらも他人に紹介できるほどは詳しくないのです。一作あるいは一曲、紹介するには、その十倍から百倍は知っていないといけないというストイックな考え方が僕の中にあります。厳選するから意味が出てくるわけで……。それが今の僕にはできていないわけです。


 話は変わりますが、ちょっと自分の作品を整理しました。旧作をいくつか非公開にしました。削除したわけではありません。理由はいくつかありますが、あきらかに需要がないものや、過度にセクシーなもの、エタッているものを中心に非公開にしました。どの作品もブックマークからはいつでも読みに行けるようにしてあるので、継続して読まれる方がいらっしゃいましたら、大歓迎です。


 話は戻ります。ジャズの話はここではしないことにします。代わりに小説の話をしたいと思います。


 こちらをご覧ください。


 国内


1、人形はなぜ殺される   高木彬光

2、刺青殺人事件      高木彬光

3、本陣殺人事件      横溝正史

4、寝台特急殺人事件    西村京太郎

5、孤島の鬼        江戸川乱歩

6、平家伝説殺人事件    内田康夫

7、悪魔が来りて笛を吹く  横溝正史

8、点と線         松本清張

9、占星術殺人事件     島田荘司

10、ドグラマグラ      夢野久作

11、倒錯のロンド      折原一

12、破戒裁判        高木彬光

13、獄門島         横溝正史

14、46番目の密室      有栖川有栖

15、Wの悲劇        夏樹静子

16、人間の証明       森村誠一

17、交換殺人には向かない夜 東川篤哉

18、不連続殺人事件     坂口安吾

19、能面殺人事件      高木彬光

20、三毛猫ホームズの推理  赤川次郎

21、犬神家の一族      横溝正史

22、ギロチン城殺人事件   北山猛邦

23、水車館の殺人      綾辻行人

24、京都感情旅行殺人事件  西村京太郎

25、黒いトランク      鮎川哲也

26、成吉思汗の秘密     高木彬光

27、邪馬台国の秘密     高木彬光

28、奇面館の殺人      綾辻行人

29、花の棺         山村美紗

30、星降り山荘の殺人    倉知淳


 国外


長編

1 「Yの悲劇」エラリー・クイーン

2 「オリエント急行の殺人」アガサ・クリスティ

3「そして誰もいなくなった」アガサ・クリスティ

4「プレーグコートの殺人」カーター・ディクスン(ディクスン・カー)

5 「三つの棺」ディクスン・カー

6「スタイルズ荘の怪事件」アガサ・クリスティ

7「黄色い部屋の秘密」ガストン・ルルー

8「僧正殺人事件」ヴァンダイン

9「アクロイド殺し」アガサ・クリスティ

10「緋色の研究 」コナンドイル

11「エジプト十字架の秘密」エラリー・クイーン

12「Xの悲劇」エラリー・クイーン

13「夜歩く」ディクスン・カー

14「グリーン家殺人事件」ヴァンダイン

15「ナイルに死す」アガサ・クリスティ

16「ABC殺人事件」アガサ・クリスティ

17「カナリヤ殺人事件」ヴァンダイン

18「ビッグボウの殺人」イズレイル・ザングウィル

19「四つの署名」コナン・ドイル

20「バスカヴィル家の犬」コナン・ドイル

21「赤い館の秘密」ミルン

22「ルパン対ホームズ」モーリス・ルブラン


短編

1「赤毛連盟」コナン・ドイル

2「まだらの紐」コナン・ドイル

2「踊る人形」コナン・ドイル

3「ボヘミアの醜聞」コナン・ドイル

4「ルパン逮捕される」モーリス・ルブラン

5「モルグ街の殺人」ポー

6「盗まれた手紙」ポー

7「折れた剣」チェスタトン

8「アルミニウムの短剣」オースチン・フリーマン

9「青いスパンコール」オースチン・フリーマン

10「歌う白骨」オーチン・フリーマン

11「十三号独房の問題」ジャック・フットレル

12「飛んできた死」アダムズ


短編集

1「シャーロックホームズの冒険」コナン・ドイル

2「シャーロックホームズの生還」コナン・ドイル

3「怪盗紳士ルパン」モーリス・ルブラン

4「ソーンダイク博士の事件簿」オースチン・フリーマン

5「ブラウン神父の童心」チェスタトン



 これは今から遠い昔(というほどでもありませんが……)、大学一年の頃か、高校三年の頃につくった「自分が好きな推理小説のランキング」です。なんというか、今見ると、腑に落ちないところがあるのですが、これを元に推理小説について語りたいと思います。ううん。なんか有名どころの名作を寄せ集めたようなチョイスですね。こうして、今になってみると、ヴァンダインという存在が懐かしく思えてきます。それは、ヴァンダインの「グリーン家殺人事件」を中学の頃に親に買ってもらった思い出が重なってくるからでしょう。大宮だったか、浦和だったか、そのあたりのデパートかショッピングモールの本屋で買ってもらい、アイスを食べながら読んだのを覚えています。ヴァンダインについては、それから「カナリヤ殺人事件」を買ってもらいました。今となっては「カナリヤ殺人事件」の方が好きかもしれません。


 ランキングというものは若干曖昧なもので、ランキングを作る際には「客観的に判断した場合」と「主観的に判断した場合」の2パターンがあります。それによって、大きく内容が変わってきてしまうのです。「グリーン家殺人事件」の方が「カナリヤ殺人事件」よりも上になっているのは、客観的に作品の質を評価したからでしょう。しかし、僕は実際には「カナリヤ殺人事件」の方が好きなんです。


 自分でもよく分からないのは「ルパン対ホームズ」って、そんなに真剣に読んだっけ、ということです。今、考えると作品としては、ルブランの「奇岩城」の方が面白い。「奇岩城」は名作です。

 いずれにしても、これはもう何年も前につくったランキングなので、この期に、新しく作り直していいかもしれません。ちなみに純文学とジャズはまだランキングをつくるには早すぎる。そう思います。

 好きなものをランキングにするのは一見いいようで、実はかなり弾かれている作品がもったいなかったりする。だから、あまりよろしくないかもしれない。優劣をつけなければならないとすると、好きなのに、どうしても落とさなくてはならない作品が出てくるものです。それはたとえば、好きな理由があまりにも個人的な体験に基づくものだったり、致命的な欠点があったりするものです。しかし、それでも、非常に個人的な理由から好きな作品はあるものです。


 たとえば、ジャズの話になりますが、僕がコルトレーンのヴィレッジヴァンガードのライブ盤が好きな理由は、作品が優れているのと同時に、僕がジャズにハマりだしたはじめの頃に、必死に聴いたその懐かしさもあるのです。それは個人的なものだから、紹介したところで、他の人には分からないものです。であるから、コルトレーンの他のアルバムを、客観的な理由を添えて、ランクインさせることになる。しかし、それは僕の本心ではありません。客観的な判断という言葉に惑わされて、主観的な気持ちを偽っているだけです。これが評論家が書いたエッセイならば、その内容は客観的である必要があると思います。しかし、僕は主観的な芸術家、物書きに過ぎないので、個人的な思い出を切り離して、作品を語ることはできません。


 ということを延々と語って、肝心の推理小説の話題をしていない気がします。ちなみに僕は、子供の頃は推理小説という名称を好んでいて、ミステリーという名称を嫌っていました。横文字が大嫌いだったのです。ところが今は、自分の作品を推理小説と呼ぶことはほとんどなく、ミステリー小説と呼んでいます。それについてはいずれお話しします。いや、永遠に喋らないかもしれません。


 僕は中高と高木彬光先生にどっぷりハマりました。他には江戸川乱歩先生、西村京太郎先生、内田康夫先生の作品が多く棚にありました。僕にとって、ミステリーとの出会いは、小学生の頃に観た名探偵コナンだったので、コテコテの本格ミステリーを読もうという意識で、学校の先生にお勧めの作家さんを尋ね、結果、西村京太郎先生と内田康夫先生を紹介されたのです。その作品は、僕が思っていたミステリーとは大分異なり、リアリティのある世界でした。あまりトリックがないな、という作品もありました。それで、特に内田康夫先生の作品にハマり「平家伝説殺人事件」を読んだのが始まりでした。その時に赤川次郎先生の作品も読むようになり、叔母からは横溝正史先生の文庫本を譲ってもらいました。その頃にはじめて読んだ本が「悪魔が来たりて笛を吹く」だったので、その作品が好きです。それから、すぐに綾辻行人先生の「十角館の殺人」や有栖川有栖先生の「46番目の密室」を読みました。それが中学一年生の頃だったと思います。その後、どう読み進めたかはあまり覚えていません。ただ「黄色い部屋の秘密」や「三つの棺」、「スタイルズ荘の怪事件」など、本当に真相を知った時、ガタガタと震えた作品ばかりで、読むのがすごく楽しかったです。今は感受性が減ったので、真相がどんなに意外でも、体や唇が震えることはありません。悲しい事実です。

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