ゴミになった私
豚の豚たるゆえん、ちょっとお休みして、今日は反省エッセイ。
私は豚になった。というか、「豚」と罵ってもらうことで自分を発奮させる作戦に出た。自分ではなかなかいいんじゃないかと思っていて、私は意気揚々と、普段いつもデブ呼ばわりしてくれる母にそれを話した。どうぶつ愛護精神の高い母はこう言った、「豚がかわいそう、横綱にしなさい」。
私はすぐに「イラスト フリー お相撲さん」で検索して見つけたイラストを、各SNSのプロフィール画像に設定し、「横綱になりました、お願いします!」と呟いた。これも自分ではなかなかいいんじゃないかと思っていたが、「お相撲さんはめっちゃ努力してるんやで! 横綱に謝れ!」というお叱り(?)をいただいたので、私は困ってしまった。
「豚もダメ、横綱もダメなら、どうしたらいいですか」
私は私を叱った彼女に聞いた。「ゴミ」がいいのではないかと返信が来た。……ゴミ!
原点回帰の「デブ」ではなく、「ゴミ」なところに罵り度の高さを感じて、私はゴミになった。
生ごみと燃えるゴミで迷って、体脂肪が燃えるように「もえる」ゴミになった。
母は私をデブと言いながら、実家に帰るとあれやこれや食べ物をたくさん出すし、帰りにも色々持たせて、全部夫に食べさせるように言う。ちょっと無茶やで、それ。
帰宅してから11時、ひじきの煮物とエビフライ一本と白身魚のフライ半分で、ごはんを一杯食べて夕飯にしたまではよかった。それで我慢できれば。
夫が12時に帰宅して揚げ物を出しても、私はフツーに眺めていることができた。そして薬を飲んだ。夕食後の薬、3種類。
シャワー浴びたり洗い物をしたり、アマゾンで色々眺めたりしていたら夜の3時になった。
おなかが空いた。強烈な空腹感に襲われる。
おなかが空いて、おなかが空いて、とても眠れない。
空腹は、薬が効き始めたサインでもある。ここで眠れれば、私は痩せる。罵ってくれたみんなの期待に応えることができる。
なのに、なのに、なのに。
頭がぐらぐらする。食べたら気持ちよく眠れるよ、と悪魔のささやきが聞こえる。
ああ、ああ、ああああああああああ!!!!
結局私は、魚肉ソーセージ1本、ベーグル1個、からあげ2個、ごはん半杯、みたらし団子一本を食べて落ち着いた。キッチンにある、すぐに口にできるものばかり(本当、野菜がない!!)
情けないなぁと思いながら、歯磨きをもう一度して、眠った。
起きて体重計に乗った。86キロだった。
過去最高記録。今月頭には82キロだったのに。
夫と出会ったときには56キロだったのに、よくもまぁここまで肥えた。
私は、歩く結婚詐欺だ。