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デブの言い訳

 私のコンプレックスの中で一番カミングアウトに勇気がいるのは、「太っていること」じゃないかと思う。

だってネットのお付き合いなんて、顔も姿も知らなくてもできるもの。わざわざ自分が標準を大きくオーバーして太っていることなんて、できれば隠しておきたいことだ。


 自分が細くてきれいな指をしていたら、初音ミクのプレイ動画(指が人間離れした動きをする)をUPして、ブロ友さんに白い目で見られることもできるのに、手のぽちゃっぷり故に恥ずかしくてできなかった。


 太っている人は色々と言い訳をする。そんなに食べてないのに太るの、とか、体質的に太りやすいの、とか。運動する時間が無くて、とか。

 違う。太ってるのは食べているからだ。必要以上に食べてるからだ。

 大事だからもう1回、食べているから太るのだ。


 自分の食生活を振り返るに、野菜がない。全然ない。たまに野菜ジュースを飲んだり、青汁を飲んだりして野菜を摂った気になってるが、本物から得られる満足感や栄養は、摂れていないだろうと思う。まずはこの偏食から直さねばならない。

 

 私は料理は嫌いじゃない。むしろ好き、大好き。夫にバランスの良い食事を作りながら、自分の夕飯はケーキと清涼飲料水、なんてことをしているから太るのだ。栄養の偏りまくった体はとにかく食べて! いいから(栄養のあるものを)食べて! と命令してくる気がする。気が狂うんじゃないかと思うほど甘いものが欲しくなることがある。その時はジャムを一瓶食べてしまったりする。そのうち砂糖を直接食べ始めるんじゃないかとすら思う。


 昨日、ショッピングモールの下着売り場でとっても可愛いブラジャーを見た。ああ、いいな、ああいうのつけたいな、と思うがデブにはサイズがない。服も選べない。着たいのを着るのではなく、着られるのを探す生活だ。太ってると、オシャレしても似合わない。似合わないからオシャレしない。自棄になってまた食べる。さらに太る、負のスパイラル。


 いつまでこんなことやってんだ俺は!!

 もう30年はデブってるぞ!!


 昨年の冬に、夫に頼みこんでルームランナーを買ってもらった。……今、猫が気に入って寝てる。

 馬鹿か!! ルームランナー買うお金で、液タブ十分買えた。後悔と自己嫌悪の塊は、今も私の横に鎮座して電源を入れてもらう瞬間を待っている、気がする。


 おそらく私は、物事を100か0かで考えてしまうところが良くない。今日は朝からたくさん食べてしまった、100点は取れない、なら運動しても仕方ない。

 いやそれ、昼食と夕食を控えればいい話じゃないん? 70点や80点でよくない? そういう柔軟さが私にはない。問題点はそこにある気がする。


今年こそは痩せようと(何度目かしらないが)決意した。1か月に2キロ落とせば、12か月で24キロ落とすことができる。そこまで無理な目標ではない。がんばるぞ! と決意して5か月。3キロ増えた。


なにやっとんじゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!


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