数の暴力
知らない人が多いだろうけれど、私はアメブロで4つのアカウントを持っている。
限定記事しか書かない、気持ちがどん底に落ちた時用の吐き出しブログ。
ちょっと鬱っぽいときに、ひとりポエムを呟くブログ。
薄桜鬼というゲームのなりきりに挑戦したブログ(2記事で飽きた)。
そして、なろうで交流している人たちの知っている、お絵描きブログ。
お絵描きブログの方でも段々自己開示できるようにはなってきたが、まだまだだと思う。
以前、叩かれたときのダメージが、完全に癒えていないからだ。
私は去年、ハンドメイドのブログを書いていた。消しゴムはんこや編み物、料理やガーデニング、そんな主婦モード全開のブログだった。仲が良い人もそれなりに多かった。その中の一人は、同じ県に住んでいて年も近く、専業主婦というのも同じで、楽しくて面白い人だと思っていた。気がついたらその人は、私の仲良しさん全員とお友達になっていて、私にだけいいねやコメントをしなくなった。嫌われているのかと思って、本人に直接聞いてみたら、そんなことはないという返答だったので安心した。が、それが間違いだった。
その後、私はある社会問題について、非道徳的と取られても仕方がない発言をした。
その時の彼女の攻撃の仕方と言ったら、まぁ、酷いものだった。あまり思い出したくもないが、私の発言の一部を自分の主張に都合のいいように引用し、私の意図を曲解し、コメント欄を開けて自分の仲良しさんのコメントを募り、数でつぶしにかかってきた。誰とは言いませんが、と書いていたが、私を知っている人なら私だと簡単に特定できる内容だった。
言いたいことがあるなら1人で言いに来いよ、と思ったが私もそんなに強い人間ではないので、何だか何もかもが嫌になってブログを退会した。彼女はそれについてさらに怒った。自分の気持ちは届かなかった、逃げた、卑怯な人間だ、とさらに私を罵った。
私が自分の発言に対して最大限気を遣って書かなかったのは認める。しかし、あまりにも彼女の読解力が低い。言いたいのはそういうことじゃないのに、受け取り方によってどうにでも変わってしまう言葉の怖さを学んだ。
そして私と仲の良かった数人は彼女の味方に付いた。一般論、正論、ゆえに力を持つもの、暴力となりうるもの。それを彼女は振りかざした。私の心をためらいなくグサリと刺した。
彼女たちとは年単位の付き合いでもあったし、年賀状やハンドメイド品の交換もするくらい仲の良い人たちだった。でも、私は彼女たちの何を見ていて、彼女たちは私の何を見ていたのだろう? こんなにも軽んじられていること、私なんて傷つけてもいい存在だと思っていることが、悲しかった。いや、傷つけたとさえ思っていないかもしれない。だって彼女は「正しいことを言った」のだから。
でも、それが本当に正しいと思っているなら、記事を消したりはしませんね?