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王の住まう城の地下。
今日の魔女は普段よりおめかしをしております。
「鏡よ鏡、ちょっと出かけてくるから天気予報だしてちょうだい」
「いよいよもって進む俺のsiri化……まぁ良いでしょう。今日は一日晴れです。それでどこに行かれるんですか?」
「……女子会」
「は?」
「……女子会」
「何を濁しているんですか。もっとはっきりと」
「魔女子会」
「サバト」
「れっきとした女子会よ、紅茶を飲んでケーキを食べて」
「ほぉ、それはなんとも華やか」
「魔女狩りの思い出話で盛り上がったり」
「突然のサバト感」
「生血の抜き方を相談しあったり」
「色濃くなるサバト感」
「イモリがどこでたくさんとれるか情報を交わしたり」
「ここでまさかの小学生男子化」