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王の住まう城の地下。
突然ですがくす玉が割れました。
「あら、祝い事?」
「ご主人様、おめでたいことがございます」
「まぁ何かしら、まさか白雪姫がついにっ……!」
「いえ、白雪姫は今日も元気に森に遊びに行きました」
「……ちっ! それで、何のお祝いなの?」
「気付けば何かが5000ポイントを超えているので、そのお祝いです」
「あら、何かが5000ポイントを超えていたのね」
「そうです、何かが5000ポイントを超えていたのです。これは祝わねばなりません」
「そうね、何かが5000ポイントを超えたんだものね」
「そういうわけで、ご主人様脱いでください」
「まぁ! 突然なんてこと!」
「何かが5000ポイント超えたお礼をしなければならないのです。森羅万象を司る俺が考えるに、お礼で喜ばれる品と言えば季節のお菓子かエロスです」
「その直球的な欲望、嫌いじゃない」
「ご主人様が裸になって季節のお菓子を食べる、これでお礼になります」
「その季節のお菓子をお礼にしたら駄目なのかしら」
「なりません。エロスあっての季節のお菓子です」
「その熱意的な欲望、これもまた嫌いじゃない」




