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鏡よ鏡、  作者: さき


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 王の住まう城の地下。

 今日も魔女は魔法の鏡に問いかけます。


「鏡よ鏡、答えておくれ。赤ちゃんはどうやって作るの?」

「……は?」

「コウノトリが運んでくるだのキャベツ畑だの、調べても正解が出てこないのよ」

「……え? ガチですか?」

「人間を作ることは出来るのよ、材料と素敵なものでちょちょいのちょいじゃない。でも改めて考えると、人間がどうやって人間を作るかが分からないのよね」

「なるほどご主人様は魔女ですから人間のことには疎いんですね……ということにしておいて。それでは教えてさしあげましょう」

「お願いね」



「まず、人間が人間の赤ちゃんを作るには男と女が必要です」

「割合は?」

「1対1でじゅうぶんです。その男と女を一晩部屋に閉じ込めておきます」

「ふむふむ」

「するとあら不思議、翌朝部屋の裏手にキャベツ畑が!」

「人体の神秘!」

「そのキャベツを狙ってコウノトリの群が!」

「きた!コウノトリきた!」

「コウノトリを撃ち落とし、じっくり炭火で焼いてキャベツで巻きます」

「あら美味しそう。お野菜も鶏肉もヘルシーだし、今夜のメニューにしましょう。で、何の話しだったかしら?」



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