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王の住まう城の地下。
今日もまた魔女は魔法の鏡に……魔法の鏡?
「鏡よ鏡、ねぇ鏡ちょっと聞い……」
「おかえりなさいませ、ご主人様」
「部屋に知らんイケメンがいる!」
「そんな身も蓋もないことを……そりゃ俺は人化したら驚くほどイケメンで世界で一番なのも納得ですけど」
「あ、鏡だ。こいつ間違いなく魔法の鏡だわ。どうして人化してるの?」
「このまえ月光浴したからじゃないですか? もしくはその時に塗りたくられたココナッツオイルか」
「さすがココナッツオイルね、流行るはずだわ」
「ところでご主人様、一つ教えてほしいのですが」
「なぁに?」
「俺の下半身がものすっごいことになってるんですが、これどうすればいいんでしょうか」
「きぁあああ!どうしようじゃないわよ、聞くんじゃないわよ自分でどうにかしなさいよ!」
「どうにかって、人化してまだ数分だってのにはいそうですかで下半身の処理しだしたらそっちの方が気持ち悪いじゃないですか」
「なるほど確かに手慣れてても嫌だわ。ココナッツオイルでも塗りたくれば良いんじゃない?ココナッツオイルは万能よ」
「なぜだか解決しそうな気がしないでもない」