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鏡よ鏡、  作者: さき
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 王の住まう城の地下。

 魔女がクリスマスの準備を終え、ツリーの下にプレゼントを置きます。ついでにツリーにも栄養剤を刺します。ツリーへのプレゼントも忘れぬ出来た魔女です。


「これでクリスマスの準備は終わったわね。あとはサンタクロースが来るのを待ちましょう」

「今年もサンタクロースは来てくれますかね。おや、話している内に鈴の音が」


 シャンシャンチリリリ

 シャンシャンチリリン


 シャンッ、シャシャッシャチリリリリチリリリリリシャシャシャチリリリリ


「クリスマスの余韻もなにもない小刻みな鈴の音! この余裕の無さは!」

「あわてんぼうよ! あわてんぼうのサンタクロースが来たのよ!」

「相変わらず慌ててますが、今年はちゃんとクリスマスのシーズンに来ましたね」

「先月も来たわよ」

「まさか、来年の分を今……?」



 王の住まう城の地下。

 あわてんぼうのサンタクロースが慌てています。赤鼻のトナカイも赤鼻を細かに点滅させています。


「そういえばご主人様、今年はあわてんぼうのサンタクロースにもプレゼントを用意しているんですよね?」

「そうよ。サンタクロースが良い子にプレゼントをあげるとき、良い子もまたサンタクロースにプレゼントをあげるのよ」

「さすがご主人様。それで何を用意したんですか」

「鎮静剤よ」

「物理で落ち着かせていくスタイル」




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