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王の住まう城の地下。
エロスでのお礼を終え、白雪姫を追い返し、魔女がいそいそとあるものを取り出しました。
「おやご主人様、それは何ですか?」
「これはチュールよ。何かが1万ポイントに到達したんだもの、シャンティにもお礼をしなきゃ」
「あの毛玉め……!」
「さぁシャンティ、大好きなチュールよ。……あら、どうしたのかしら、見向きもしない」
「美食家気取りか、この毛玉キャットめ!」
「おかしいわね、いつもなら喜んで食べるのに。もしかしたらいつもと違う味を買ってきてしまったのかしら」
『にゅーる』
「チュールですらありませんね」
「紛い物かしら」
『いもにゅーる 芋煮味』
\…にゅ…る♪ にゅ…る♪ いもにゅ…る♪/
「どこかから聞き覚えのあるような無いような歌が」
「やめて! 歌詞掲載は怖いのよ!」