表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
鏡よ鏡、  作者: さき


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

109/194

109


 王の住まう城の地下。

 おせちを見ていた鏡が何やら思いついたようです。


「ご主人様、白雪姫に毒を飲ませたいんですよね」

「えぇそうよ。ほぼ大半の人が忘れてるだろうけど、毒リンゴであの子を殺したいの。でも毒リンゴも毒なしも毒ぶどうも毒ドラゴンフルーツも毒ドリアも毒ジャボチカバも毒ナンバンカラスウリも食べなかったのよ」

「そこで思ったんですが、果物に拘らなければいいんじゃないですか?」

「どういうこと?」

「白雪姫が好きなものに毒を入れるんです。芋煮とか。……あれ、なにか声が」


 ……ヲ…ケガ……ワザワイ……


「なんでしょうか、この声」

「なにか喋ってるわね」


 イモニヲ……ケガスモノニ……ワザワイ……ヲ……芋煮…ヲ……災い…ヲ!



 芋煮ヲ汚ス者ニ災イヲ!!



「芋煮神様のお怒りだわ! お義母様、鏡さん!いったい何をしたんですか!」

「白雪姫!」

「芋煮神様!どうかお赦しください!そのお怒りを、どうか鎮めてください!芋煮神様!!」


 芋煮…芋煮……芋煮ニ繁栄ヲ……イモニエッサイムイモニエッサイム……


「イモニエッサイムイモニエッサイム……。ふぅ、なんとか芋煮神様がお帰りになられたわ。お義母様も鏡さんも、私が芋煮会の幹部じゃなかったら今頃ひどい目に合ってましたよ」

「あんた何の組織に属してるのよ」




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ