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7 素材収集②




 俺達はすぐに周りに混じって素材取りを始める。教わりながらということでかなりゆっくりだが。




「ゴブリンは耳と爪を取るのよ。金額としては安いけど集団で現れるから量で稼ぐわ。傷がつかないように耳も爪も生え根から切り取ってね」




 質より量ってことか。ひとつひとつの素材が小さいからいつ傷をつけるかと気が気ではない。爪が特に小さい。とりあえず取りやすそうな耳から切り取っていく。魚すらさばいたことのない俺はどうしても慎重になる。耳ひとつ切り取るにも切り目がガタガタしないように、長さの確保、押し潰さないようにとかいろいろある。慎重にやりすぎて余計にガタガタしてしまったような気がする。




「切る場所決めたら勢いつけて一気に切り取りなさい。躊躇しているとどんどん形が悪くなるわ」




「わかった。……勢いをつけて一気にっ」




 サッと引くように短剣を滑らせればさっきよりはきれいに切れたけど少し根元からずれて短くなってしまった。まあ追々練習するしかない。こういうのは知識と慣れが大切だ。




 次に爪を取る。耳とは違ってひっこ抜くって感じだ。一本ずつ抜いていくとそのたびに血が噴き出るがまあしょうがない。




「ちょっと、力を入れすぎると途中で折れて短くなるわ。丁寧に扱って」




 ほらこれ、とレオナが見せてきた爪は5センチくらいあった。おい、見えてる部分せいぜい2センチだろ、長すぎだよ。




「わかった。丁寧に、か」




 丁寧といううのにほど遠い男だと自分で自覚している。料理のために材料を切る時もサイズバラバラだし、アク取りなんてやつはやったこともない。食べれればいいだろ。あー、誰か料理できるやつもパーティーに入れないとなー、俺の料理じゃ可哀想すぎる。




 力をなるべく入れずに掴むだけにしてゆっくりと抜き取る。ズブズブと肉の音までさせながら爪が少しずつ出てくる。ゴブリンの指は4本、両手合わせて8本。1本抜くのに2,3分かけてるわけだから結構かかるな。これも慣れが必要か。




 そういえばなんで俺の殺したゴブリンは消えたのだろうか。アイテムストレージなどあるのかもしれないが使い方が一切わからないから意味がないどころか素材が取れなくて損だ。




「素材を取るのって難しいな、……よしっ」




 俺が一匹分の素材を集めたころにはほかのみんなは素材を集め終わってまた休憩していた。




「あれ? 俺待たせちゃった感じ?」




 いつの間にか全員座り込んでお湯まで沸かしている。おい、俺の手伝えよ。俺の練習用にやらしてくれたやつなんだけどさ……。てか早く出発したほうがいいんじゃないのか。俺はそんなに作業が遅そうに見えるのか。なんてこったい。




「別にそんなに待ってはないよ。それにみんなも休んでいるわけではないし」




 この状況見たら休んでいるようにしか見えないだろ。




「モンスターを呼び寄せないために熱湯をこのあたりに撒いてモンスターの気配を消すのよ。血のにおいも消すために水じゃなくてお湯がいるんだ。この作業が終わったら本当に出発するわよ」




 そんな面倒くさいことがあるのか。だがモンスターの死骸に違うモンスターを呼び寄せる……。モンスター狩りが手っ取り早くできるかもな。それだって戦闘をそつなくこなせるようになることが必須条件だな。いや、俺がモンスターを倒しても消えちゃうからやっぱり誰かほしいな。




まだまだ前途多難だな。


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