第八話 王者の器⑮
さて、シーヴァ・オズワルドはガルネシアに移ったが、イスト・ヴァーレと彼の弟子であるニーナ・ミザリ、そして彼と壮絶な仕合を演じたジルド・レイドもまた一緒にガルネシアに来ていた。
「『風笛』を五百本作らないとだろうが」
そうイストは不機嫌そうに説明した。「あ~嫌だ嫌だ」とぼやいて見せたが、これが本心であるかは怪しい。本当にやりたくないのであれば彼の性格上、夜逃げしてでもその仕事はやろうとしない。つまり「嫌だけどやってもいい」と思わせるだけの魅力が、シーヴァ・オズワルドにはあったということだろう。
「おっさんはどうする?」
シーヴァと一緒にガルネシアに行くと伝えた後、イストはジルドにそう尋ねた。
「その魔剣を使ってオレを心の底から驚かせてくれ」
イストとジルドの間で交わされたこの契約は、先の仕合で十分に果たされている。その結果ジルドは「光崩しの魔剣」を失ってしまったが、これ以上彼がイストに付き合う理由も無かった。
「もう一本おぬしの作った魔剣が欲しい、というのは我儘なのだろうな………」
言いにくそうにジルドは言葉を濁した。彼はイストがアバサ・ロットの名を継ぐ魔道具職人であることを知っている。である以上、イストがジルドに金で魔道具を売ることは決してない。イストに「魔剣が一本欲しい」ということは、「タダで一本よこせ」と言っているようなもので、流石にそれは躊躇われた。
しかしその一方で、ジルドはあの「光崩しの魔剣」ほど自分に合う魔道具はこの先見つからない、と直感している。どんな魔剣を持ったとしても、必ずや「光崩しの魔剣」と比べてしまい不満に感じるだろう。それはある意味、禁断症状にさえ似ている。一度最上級のものに慣れてしまえば、それ以下のもので満足できるはずが無いのだ。
もし「光崩しの魔剣」以上にジルドと相性のよい魔道具を作れるとしたらそれはこの世でただ一人、イスト・ヴァーレだけであろう。そう、シーヴァ・オズワルドに「災いの一枝」以上の魔道具を作ってやれるのがオーヴァ・ベルセリウスだけであるように。
しかし、そんなジルドの葛藤を、イストはあっさりと飛び越えた。
「ん?別にいいぞ。おっさんになら何本でも作ってやる」
アバサ・ロットは気に入った相手にしか魔道具を渡さない。しかし気に入った相手のためならば驚くほど簡単に魔道具を作ってしまうし、渡してしまうのだ。
「ただ、同じ魔道具を作る気はないからな。新たに術式を考えて素体も相応のものを揃えるとなると、時間がかかる」
下手をしたら一年以上、とイストは自分の見立てを語った。しかしジルドはそれでもいいと即答した。「光崩しの魔剣」以上の魔剣が手に入るのであれば、どれだけ待とうとも苦にはならない。一期一会の出会いと思えば、一年など短い。まだ見ぬ愛剣を想い、ジルドはまるで子供のような興奮を覚えるのだった。
そのようなわけでジルドはもうしばらくイストと行動を共にすることになったのだが、ガルネシアに着いた彼はシーヴァに乞われる形で兵士たちの剣術指南役になった。シーヴァにしても彼ほどの剣士を遊ばせておくのは甚だしい損失だと思ったのだろう。
ジルドに教えを乞う立場になった兵士たちも彼を歓迎した。彼らの中にはジルドとシーヴァの仕合を見ていた者もおり、ジルドが優れた剣士であることを十分に理解していたのである。ガルネシア城の練兵場からは、今日も威勢のいい声が聞こえてくる。
ジルドが今使っているのは、ただの鋼の剣である。業物には違いないが、これは魔剣でもなんでもない。
「下手に魔剣を使うよりも、この方がわりきりがつく」
しかし何もないというのもつまらないだろうと言ってイストが彼に渡したのが、以前彼が工房「ドワーフの穴倉」を間借りしていたときに作った魔道具「風渡りの靴」である。これは風の上を滑るようにして移動できる魔道具で、ジルドの持ち味である速度と移動術の幅を大いに広げてくれるであろう。
ニーナがやることはどこに行っても変わらない。すなわち、課題のレポートをまとめ魔道具を作る。そして、その合間を縫って自分の研究を進める。すべては早く一人前の魔道具職人になるためである。ある意味、三人の中で最も行動の指針がぶれないといえるだろう。
だが、心境の変化は少しあったと思う。きっかけは、やはりジルドとシーヴァの仕合である。
あの仕合、ぶつかり合った人間も尋常ではなかったが、それと同じくらい魔道具も尋常ではなかった。
「あれくらい凄い魔道具を作れるようになりたい」
目標というにはあまりにも大雑把で果てしない気もするが、その思いは彼女をまた一歩前に進ませるだろう。
さて、イストである。彼がシーヴァとともにガルネシアに来た理由は「『風笛』を五百本作ること」である。少なくとも表向きは。しかしガルネシアに着いた彼は、その仕事にすぐに取り掛かることはしなかった。
材料が無いのだ。そしてその材料をシーヴァが用意するといった以上、イストは意地でも働かないつもりでいた。
材料がそろうまでの間、イストは「無煙」を吹かしながらゴロゴロするばかりで何もしていなかった。しかし、それは表向きそう見えるだけで、彼の目は鋭く天上を見据えている。いや、見ているという感覚さえ、今の彼には無いだろう。彼の体の中で忙しく動き回っている部分はただ一つ、頭脳であった。
今、イストの頭の中ではジルドとシーヴァの仕合、それも最後に二つの魔剣に刻まれた古代文字が光を放ち空間が歪んだあの場面が、何度も何度も繰り返し再生されている。
一体何が起こったのか?
なぜ、起こったのか?
どのようにして、起こったのか?
まったく未知の現象を目の前にして、疑問は尽きることが無い。そして疑問を疑問のままにしておけないのが、イスト・ヴァーレという人間の性であった。答えが出る出ないは別として、考えずにはいられないのだ。
そして今、彼は考え続けている。彼の頭の中では幾つもの事実が検証され、それに基づいて仮説が立てられ、その根拠と反論証拠が戦っている。数々の仮説が立てられては倒れていき、そしてその残骸の上に立てばまた新たな可能性に手が届くようになる。
ベッドでゴロゴロしていたかと思えば突然起き上がって紙にペンを走らせ、猛然とペンを走らせていたかと思えばいきなり手が止まってまたベッドに戻る。そんなことの繰り返しである。
「あ~、分らん………」
乱暴に書きなぐったメモを見比べながら、イストが唸る。「風笛」の材料が揃ったと連絡があるまで、イストはそうやって考え続けた。
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ガルネシア城の一画に設けられた簡易工房で、オーヴァとイストの師弟が“下準備”の作業に勤しんでいる。「風笛」の本体にあたる鹿の角から作られた幾つもの穴の開いた笛の部分、そこの魔力の流れ方を一つずつ整えているのである。
以前イストが「光崩しの魔剣」を作ったときには一切のムラがなくなるまで下準備を行ったが、今回はそこまで丁寧には行わない。オーヴァもイストも大雑把にしか下準備を行わなかった。
これは別に、手を抜いているわけではない。回収が不可能ではないとはいえ、「風笛」は使い捨てにすることを前提にして作られた魔道具である。そのような場合にはそもそも下準備そのものを行わないのが普通で、大雑把にとはいえ下準備を行うこの師弟は、譲れない一線を他の職人よりも高い位置に持っていると言えた。
師弟は黙々と作業を続ける。ただ、二人の頭の中は目の前の作業にではなく、別のことに向いていた。言うまでもなく、ジルドとシーヴァの仕合で見た、あの空間の歪みについてである。
「………師匠はどう思う?」
「………はっきりしているのは原因だけじゃな」
「古代文字、か………」
「うむ」
というよりも、それ以外の原因は考えられない。あの時、二つの魔剣に刻まれた古代文字が光を放ち、それから空間が歪んだ。ならば空間が歪んだ原因は刻まれた古代文字にある、と考えるのは自然なことだろう。
もっとも、疑問は何も解決していない。一定の意味を持っているとはいえ、二つの魔剣の刀身に刻まれていたのは文字の羅列である。魔法陣ですらないそれが、なぜあのような現象を引き起こしえたのか。
「………魔法陣がなぜ円形か、覚えておるか?」
「それがもっとも効率のいい形状だからだろう?」
「そうだ。それがあまりにも当然で、当たり前すぎて儂らは時として根本を見失う。そこに至るまでの積み重ねとセオリーを無視してしまう」
「………つまり、効率を無視すれば魔法陣の形状は円形でなくともかまわない、と?」
うむ、とオーヴァは頷いた。ただ、その視線は鹿の角から作った笛に向いており、作業する手を止めることもない。
「つまり師匠は、あの古代文字で書かれた言葉は魔法陣を形成している、とこう考えているわけか?」
「それ以外説明がつかん」
「あの言葉はロロイヤが遺したものだから、何かあると勘ぐりたくなるのは分るけど………」
――――天より高き極光の。
――――闇より深き深遠の。
そしてさらにもう二つ。
――――果てより遠き空漠の
――――環より廻りし悠久の
これらの四つの言葉は全て初代アバサ・ロットであるロロイヤ・ロットが遺したものである。遺された背景やそこに至る過程の一切が不明で、ただ言葉だけを歴代のアバサ・ロットたちは受け継ぎ、そして敬意を込めて時に装飾として使ってきた。
天才的な魔道具職人であったロロイヤが残した言葉。ただそれだけで何か特別なものではないか、と思いたくなるオーヴァの気持ちはイストも良く分る。実際彼も、いや歴代のアバサ・ロットならば誰でも、これらの言葉には秘密があるのでは、と一度は考える。
「それで、その秘密に心当たりは?」
「まったくない」
堂々とオーヴァは言い放った。その言葉を聞いてイストは大げさに肩を落として見せるが、半分以上は演技だ。
「発想の転換が必要じゃな」
「発想の転換ねぇ………」
「うむ。例えばこれらの四つの言葉、とりあえず“四つの法”とでも呼ぶか、この“四つの法”が特別なわけではない、と考えてみる」
四つの言葉“四つの法”は特別ではない。では、何が特別なのか。
――――材質。
魔剣は二本ともありふれた素材を使っている。何も特別なところはない。
――――術式。
刻印した「干渉」の術式は会心の出来だとは思うが、常識の範疇内だ。何よりも空間に作用するような効果は無い。以前に見せてもらった「災いの一枝」の術式(オーヴァは「暴風」と呼んでいた)も同様だ。
――――使い手。
人間が原因であんな現象起きてたまるか。
――――製作者。
特別だ。だが、今回はハズレだろう。
他に特別になりうるものといえば………。
「………古代文字」
「ふむ。言葉が特別なわけではなく、それを構成している文字が特別、というわけか」
面白い発想じゃな、とオーヴァは笛の具合を確かめながら言った。さらに彼は「その発想をもとに仮説を立ててみろ」と弟子をせっつく。
「『古代文字は古代の術式研究の果てに生まれた文字である』、とか?」
「お前、その仮説を以前にも立てたことがあるな」
考える間もなく仮説を立てた弟子を見て、オーヴァがそう指摘する。イストもすぐにそれを肯定した。
彼がこの仮説を思いついたのは、ハーシェルド地下遺跡にあったあの“魔法陣もどき”について考えていたときである。
あの“魔法陣もどき”は、「古代文字を使った単語を描かれた円の内側に沿うようにして書く」というものであった。つまり円と古代文字だけで構成された、本当に簡単な作りの“魔法陣もどき”な訳である。
「なるほどの。で、そう考えることの根拠は?」
イストから背景を聞き出したオーヴァは話を進める。その間も作業する手は止めない。
「謎が一個解決する」
イストの言う「謎」とは、「なぜ古代文字を使っていたであろう言語の音が、現在一つも残っていないのか」という謎である。
「古代文字はもともと文字ではなくそれ自体が術式だった、と考えてみる」
ある術式を試してみたところ、炎が現れた。だからその術式を描いていた文様に「炎」という意味が与えられた。そうやって発現した効果をもとに、術式に意味を与えていったのが古代文字のもとなのではないだろうか。
「つまり、意味に対して文字を当てはめたのが古代文字だった、というわけだ」
普通、言語は音が意味を持っている。そして文字とはその音を表すための記号だ。しかし古代文字の場合は、音ではなく意味を表す文字だった、とイストは仮定したのである。
音が残っていないのも当然である。いや、厳密に言えば残っている。今、この時代に使われている言語、その別の表記の仕方が古代文字だったのである。もっとも、時間の経過とともに言語形態そのものが変化していることは否めないが。
「で、古代文字が文字としての体系を備えるようになってくると、今度は術式研究以外の部分でも使われるようになった」
それが各地の遺跡などに古代文字が残されている理由であろう。
「だけどやっぱり使いにくい」
それはそうだろう。音と記号がかみ合っていないのだから。そこで人々は言語の音を表す記号を作った。それが今現在使われている常用文字、あるいはその基になった文字であろう。
「少し待て。仮に古代文字がそうやって生まれたとして、どうやって術式の研究を行ったのじゃ?」
記録の積み重ねなしに研究は行えない。そのためにはどうしても文字が必要になる。
「古代文字以前にも文字はあった」
イストの言うとおり、古代文字よりも古い文字は存在する。象形文字や甲骨文字などといったものである。そういった文字を使えば記録の蓄積は可能である。そのことを指摘すると、オーヴァも「うむ」と唸って一応納得した。
イストは仮説を続ける。
古代文字が文字として完成した後も、当然のことながら術式研究は続く。開発される術式はより高性能かつ効率的になっていき、それにともない複雑化していく。そして古代文字で意味を書くだけではもはや役に立たなくなった。
「そして、術式はだんだんと今の形に近づいていき、それにともない古代文字は廃れていった」
言語を記述する文字としても、古代文字より使い勝手の良い常用文字が使われるようになり、古代文字は歴史の中に埋もれていった。
これが、イストの考えた仮説である。
「で、お前それを確かめたのか?」
「確かめた。でも何も起きなかった」
実はこの仮説、簡単に確かめる方法がある。あの“魔法陣もどき”を再現して、そこに魔力を流せばいいのだ。最初にこの仮説を思いついたとき、イストは当然これを行って検証したのだが、何も起こりはしなかった。
「流した魔力の量は?」
「普通だと思うけど?」
「術式として効率が悪いのかもしれん」
今の形に近づくことで効率が良くなったというのであれば、逆に言えば古代文字を使うタイプは効率で劣る、ということになる。ならば発動させるためにより多くの魔力が必要になるのは必然である。
「なるほど………。じゃあ早速」
言うが速いか、イストはそばに立てかけてあった「光彩の杖」に手を伸ばす。彼はその愛用の魔道具を使ってもう一度“魔法陣もどき”を再現し、そして少しずつ魔力を込めていった。
「今、多分普通の量」
宙に浮かぶ“魔法陣もどき”に変化は無い。ここまでは予想通りだ。イストはさらに込める魔力の量を増やしていく。
普通の量のおよそ二倍に達しても変化は無く、イストはさらに魔力を込めていく。そして込める魔力の量がおよそ三倍に達したとき………。
「おいおい………、マジかよ………」
「ふむ、まさか本当に術式であったとはな………」
驚愕と呆れが入り混じった声を漏らすイストとオーヴァの視線の先で、空中に浮かぶ“魔法陣もどき”の中心に小さな炎がともっている。イストがさらに魔力の量を多くすると、それに比例するように炎も大きくなっていく。そのことを確認してから、イストは“魔法陣もどき”を消した。
「………古代文字は本当に特別なものだったんだな」
「お前の仮説が全てあっているという保障はないが、少なくとも術式を構成する力はある、ということになるのう」
イストとオーヴァの言葉は、平静を装っていたが興奮を隠しきれてはいない。二人とも子供のように目を輝かせている。ただその口元には獲物を狙う肉食獣のような笑みが浮かんでおり、結果として純粋さや純朴さといった子供らしさとはかけ離れた雰囲気になっている。
「つまり、刀身に刻んでおいたあの古代文字は、やっぱり魔法陣を形成していたってわけか」
「そうなるの」
「でもなんで今まで発動しなかったんだ?」
魔法陣は大きく二種類に分けられる。意識的に発動させるものと、魔力を込めれば発動するものだ。
例えば硬度を上げる「強化」の術式は、魔力を込めれば勝手に発動する。それに対し「干渉」の術式は意識して使わなければ発動しない。
あの仕合の時点で、製作者はもちろん使い手であるジルドとシーヴァも、刀身の古代文字が魔法陣を構成しているなど、考えてもいない。つまりあの術式は意識して使ったわけではなく、であるならば魔力さえ込めれば発動するタイプのはずだ。しかし、刀身に魔力を込めること自体は今まで何度もやってきたはずで、その時に発動しなかったのはなぜなのか。
「単純に魔力量が足りなかったからじゃろうな」
古代文字で構成した魔法陣の効率が悪いということは、今さっき確認したばかりである。しかも刀身に刻んであったのは円形ではなく直線の魔法陣で、さらに効率が悪くなっていることが容易に想像できた。
「それを発動させるなんて、二人ともどんな魔力量してるんだよ………」
「さあの。これはただの勘じゃが、お前の二十~三十、下手をしたら五十倍くらいはあるのではないか」
「化け物だな………」
イストが呆れたような声を漏らす。しかしその声には、そんな化け物を見つけ出した自分の目を誇るような色がある。そしてそれはオーヴァも同じなのだろう。
「で、話を戻すけど“四つの法”が術式を構成している。これはもうほとんど間違いない。で、問題はそれがどんな効果なのかってことだけど、師匠はなんか予測立つ?」
「なにも。もとより調べれば分ることじゃ。余計な先入観は持たぬほうがいい」
それもそうか、とイストは頷いた。術式だと分っていれば、解析のしようはいくらでもある。
「そういや話は変わるんだけどさ………」
「なんじゃ?」
「ロロイヤが魔道具製作のイロハを学んだのってどこか分る?」
この機会に前々から疑問に思っていた、しかし今の今まで放置していたことを聞いてみる。
「確か………、パックスの街だったはずじゃ」
当時そこには大規模な総合学術研究院があり、術式の研究も行っていたという。
「それじゃあ“四つの法”もそこで?」
「恐らくな」
それならば「狭間の庵」に“四つの法”に至るまでの過程や空間系魔道具の理論が残っていないことも説明がつく。
「………て、ちょっと待て。パックスの街というのは確か………」
「『御霊送りの神話』の中で、神界に引き上げられた街じゃな」
そしてそこは現在巨大な湖になっており、そのすぐそばに教会の総本山である神殿がある。
「なにやら、因縁めいたものを感じるの………」