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変装
二条は姿を七変化させ、男の動向を探っていた。
(情報屋紛いとして、使える駒として使われてる気しかしないけど、金さえ払ってくれりゃあ別にいいけどさ)
女の姿をした二条は、ホテルの部屋から双眼鏡で男──多岐侑仁の行動範囲を確認する。
あまりにも危険だが、何か情報を引き出せればと、ホテルから出て多岐侑仁と接触を試みた。
「そこの格好良いお兄さん。お時間あれば、私と遊びませんか?」
多岐に正面から声をかける。二条の姿は派手さを抑えたギャルを思わせる格好となってる。
多岐は、二条の頭から爪先まで見やり、ニヤリと笑った。「へぇ、結構可愛こちゃんじゃん。気分いいから遊んでやるよ」そして二条の肩に腕を回し、連れて行かれた先はクラブだった。
二条は心の中で緊張を押し殺しつつ、これから始まる情報戦に思考を集中させた。




