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嘘と煙の仮面舞踏会  作者: 男鹿七海
24/42

再告

「二条。何か言いたげにしてるなら言えよ」

「えっ、いや、あー、うん。でも、今云っていいのかなぁ、なんて」

 珍しく歯切れが悪い。目だけで言えよと訴えられてる気がして、二条は再び口を開く。「俺、その、龍臣君の事、改めて好きだって言いたくて」

 やっぱりか、と、二条が何を云いたいのか察していた吾妻。

「前にも云ったが、アンタの事嫌いじゃねぇけど、俺に好きだ何だ、そういう概念を求めるな」

「うん。別に好きだって聞きたいわけじゃない。唯、俺が伝えたいだけだし。それに、さっき引き止めたのって、これに対する答えとして受け取って良いの?」

「……………さぁな。好きにとってくれ」

 吾妻が返事するまでの間が長かった。それに対して二条は、どう捉えたのか。小さく息を吐いて、ソファの背にもたれた。

 それ以上、言葉を重ねる事はしない。

 吾妻は台所に立ったまま、煙草を一吸いする。換気扇の下で、灰を落とした。

 視線を向けると、二条と目が合う。すぐに逸らされる事もなく、だが、近付いてくる事もない。


 その距離のまま、時間だけが流れていった。 



 

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