それは本当にハッピーエンドなのだろうか?
ー 1 ー
「エンドル、お前との婚約を破棄する!」
「はい、承りました。」
「え・・・」
そう、今この場で断罪されました。エンドルです。あの愚かな王子の浮気のことがわかってましたので、もしかしたらと思っていろいろ準備をしていましたが、まさか本当にするなんて思いませんでした。
「殿下はすでに殿下のお父様に連絡していると思いますが、このことを殿下のお父様、つまり王様に報告さしていただきます。」
「そんなの別にいいだろう、すぐ認めてくれるはずだ。…これから連絡しに行くつもりだったし。」
まわりが騒ぎ出しました。そりゃそうです。王命の婚約を独断で破棄したんです。相応の罰は下るでしょう。しかし、殿下はそんなことに気づくわけもなく、私はそっとパーティーをでていきました。
ー 2 ー
後日、王様と会う許可をいただきました。そして、今…
「ラムカ殿下に婚約破棄をパーティーの場で述べられました。すみません。」
私は100゜で謝罪をする。
「頭を上げよ。今回はこちらこそ悪かった。なにか慰謝料として送りたいんだが何か欲しいものはあるか?」
え。
心のなかでそうつぶやいた。
「それなら、小さくても遠くてもいいので、領地をもらえませんでしょうか。」
「ほう。女領主としてやっていきたいのか。なぜだ?」
「それは、王妃教育で得た知識を無駄にしたくないからです。」
そして、
私 は 領地 を 手に入れた!!
◆婚約破棄をした方◆ここから◆
「なぜ、この俺が王城から追放される方向に話が進んでいるのか?」
「これは王命ですので詳細はお伝えできません。」
「くそっ、くそっ、なぜこうなった!!」
◆婚約破棄をした方◆ここまで◆
ー 3 ー
それから一年後、私の領地は平和たった。
「あけろ、俺は元婚約者だぞ!」
でもすごい勢いで発展した。いまでは王国、いや世界地図の領地に描かれるくらいだ。
「おーい、エンドル、開けろよ〜。」
キモ、他人の名前を呼び捨てとかどういう教育してるの?……そして、領民が250000人を突破した記念のパーティーを館で開いたのだけれど、虫がやってきてしまった。あ〜。
「衛兵に突き出してくれませんか?」
「はい、わかりました。」
まぁ、今はあの虫のことは忘れて、楽しみましょう。
「領民が250000人を突破した記念に…乾杯ー!」
「「「「「「乾杯ー!」」」」」」
END
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