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第九十一話 レオンの剣術道場 其の二

 約束の日になり、馬車がラムハまでやってくる。


 俺一人で行くのだからてっきり歩きなのだと思っていたが、レオンさんが馬車を出してくれたそうだ。着いたらお礼を言わなくては。


 当初は遅れが出ない程度に他の街を見物しながら、途中途中で泊まっていこうと思っていたのだが、やはり何日もぶっ続けで歩くのは疲れるし、ただただ歩くだけの時間は退屈だ。


 レオンさんの道場はここからだとかなり遠く、徒歩だと五、六日はかかってしまうため、これはかなりありがたい。


「コルネくん、忘れ物はない? 馬車だから大丈夫だと思うけど、気を付けて行ってくるんだよ」


 玄関の前まで見送りにきてくれた師匠が、心配そうに声をかける。忘れ物はおそらく大丈夫だ──何回も確認したし。そういえば、魔法学校のときは師匠が忘れ物してたっけ。


「それと、絶対戻ってきてね──約束だよ?」

「大丈夫ですって」


 ヘルガさんにハンカチを渡されながら、少し目を潤ませた師匠がまた訊いてくる。何度も大丈夫と言ったのに、まだ心配しているようだ。


 ずっとお世話になっている師匠の恩を忘れて居着いてしまうわけなんてないのに。


 御者さんから「そろそろ……」と声がかかり、ヘルガさんが「出してください」と答える。師匠が恨めしそうにヘルガさんの方を向くが、師匠は言わないだろうし、俺からも言い出しづらかったから、ナイスだヘルガさん。


出発後、師匠は途中まで馬車と並走していたが、ヘルガさんに止められていた。


 きっと師匠ならヘルガさんが止めなければ、半日くらいはついてきていただろう。ラムハから出られないのだし、どちらにしろヘルガさんが止めただろうけど。




 途中で一泊して、無事にレオンさんの道場へ到着する。馬車の中は退屈で、カードゲームを持ってきておけばよかったと少し後悔した。


「おぉ…………」


 馬車から降りると、目の前には立派な赤く塗られた門があった。俺の背丈の倍はある大きな門を前に、自然と感嘆の声が漏れてしまう。


 門に釘付けになっていると、待っていてくれたお弟子さんと思しき人が近づいてくる。切れ長の目をした精悍な顔つきの青年で、服の上からでも相当な筋肉があるのが分かる。


「お待ちしておりました、ヨーゼフと申します。コルネ様でしょうか?」

「はい、コルネです。よろしくお願いします」


 軽く挨拶を交わした後、ヨーゼフさんに連れられて、門をくぐる。門よりも高い大きな建物に向かって歩いていくと、どこかから剣と剣がぶつかりあう音が聞こえてくる。


 きっとたくさんの人が剣の稽古をしているのだろう。この雰囲気──まさに剣術道場といった感じだ。


 レオンさんはどんな方なんだろうか。


修理に出していたPCが帰ってきました!

データは全部消えているため、セットアップなどをしなければならず、今日は更新できません。すみません。

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