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第八十二話 アクスウィル魔法学校 其の九

「この勝負、ローランの勝ちとする」


 立会人が告げると、観客から大きな歓声が上がる。というか今の今まで知らなかったのだが、俺が戦っていたの相手の名前はローランというのか。


 そうか、危ないと判断すれば相殺するということは当たる前に相殺しないといけない。つまり、このルールでは「打ち消す」や「受け流す」という選択肢は最初からないのか。


 考えれば分かることなのに、簡単なことに気付けず負けてしまった。あともう少しだったというのに。


「ありがとう、君と戦えてよかった」


 頭の中で反省会を開いていると、正面から手を差し出される。初対面で模擬戦を申し込んでくるやばいやつかと思っていたが、いいやばいやつかもしれない。


「こちらこそ、ありがとう──ございました。いい経験になりました」


 差し出された手を握ると、またギャラリーが沸く。ここの生徒はめちゃめちゃノリがいいな……模擬戦一つでこんなに盛り上がるなんて。


「俺が勝ったことになってるけど、俺は君に負けたと思っている。土壁を盾にして、さらに俺の目を欺くとは。最後だって、あれは俺の魔法を剣で流そうとしたんだろう? 立会人の邪魔が入らなかったら、きっと流されていただろうな」


 一人納得したようにローランが言う。とても嬉しいのだが、少々過大評価されている気がする。あのとき止められていなかったら、受け流せたかは何とも言えないし。


 しかし、彼は彼で自分の魔法の威力がいかに減衰していたか分かっているのだろう。ならその言葉はそのまま受け取っておこう。


「ありがとうございます。ローランさんの魔法も精度がよかったですし、一発の威力も高かったです」

「ありがとう」


 少し照れた返事が返ってくる。実際、彼の魔法はかなりのものだった。基準が少ないから確信はないが、学内でも優秀な生徒ではないだろうか。


 そろそろ昼休みが終わるのではないかと思っていると、ちょうど予鈴が聞こえてくる。それを聞いてギャラリーも散り始め、俺も鞄から地図を取り出し、次の教室へと向かった。


昨日は更新休んでしまってすみません。

ローランは誰彼構わず勝負を申し込むので、生徒たちから避けられています。

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