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第七十四話 アクスウィル魔法学校

「アクスウィル魔法学校って知ってるかい?」


 アルノ兄さんとギルドで会ってから数日後、師匠が突然俺に訊いてくる。その一言だけでなんとなく分かってしまった。


 このパターンはダンジョンのときと同じだ。あのときは何気ない「ダンジョンって知ってる?」から話が始まって、最終的に「明日からダンジョン行こう」となった。


 つまり、今回も「明日からアクスウィル魔法学校に行こう」ということなんだろう。これだけでは材料が少なすぎる気もするが、師匠が妙にルンルンと浮かれていることが信憑性をグンと増している。


 でも単なる勘違いという可能性もある。とりあえず話を聞いてみよう。


「……名前だけしか」

「アクスウィル魔法学校はその名の通りアクスウィルにある魔法学校で、歴史のある由緒正しい魔法学校なんだ。毎年、僕はこの時期に特別講師として呼ばれているんだけど──」


 どうやら俺の早とちりではなかったようだ。もう「魔法学校に行こう」ルートへまっしぐらだ。


「コルネくんも来るかい? 同年代の生徒はいい刺激になると思う──」

「もちろん行きます。出発は明日ですか?」


 少し食い気味に答えてしまった。やはりどこかへ出掛けるのは楽しい。きっとアクスウィルにもまだ俺の見たことがないものがたくさんあるし、魔法学校──どんなところなんだろう。


 ルカくんが毒魔法を使っていたように色んな魔法を使う人がいるのだろうか。俺の知らない魔法の使い手もたくさんいるだろう。会うのが楽しみだ。


 そうと決まれば急いで荷物を詰めなければ。今回は人と会うのだから、替えの服も何着か持って行った方がいいか。


それとお金も──討伐クエストで稼いだからそれなりにはある。こういうときこそパーッと使うべきだろう。


 ちなみにあのダンジョン産の魔力結晶はまだ売っていない。次いつ採れるかも分からないし、綺麗だからもったいないと思ってしまって。


 あとは冒険者証か。魔法学校には実習も当然あるだろう。冒険者証がないとついていくことが出来ないので、これも要るな。いや、それ以前に身分証として持っていくべきだ。


 他には──


「え? もっと先の話だよ。まだ十日くらいあるから、ゆっくり準備しても間に合うよ」


 てっきり俺はダンジョンのときと同じとばかり……よく考えればそっちの方が異常なのだ。いきなり明日出掛けようなどと。


 そこで師匠がにやりと笑う。


「いきなり出発が明日か訊くなんて、よっぽど楽しみなんだね。コルネくん?」


 それはダンジョンのことがあったからで──いや、申請が受理されるのも時間がかかるだろうし、冷静になれば明日のはずがないことくらい分かったはずだ。


 もしかして俺は……相当浮かれてる?


PCが故障したので少なくとも今日はお休みします

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