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第二十四話 ダンジョン探索 其の三


 一階層と同じような階段を見つけ、少し休憩してからまた階段を下りる。


「おかしいなぁ……三階層ならもう少し強くてもいいはずなんだけどなぁ」


 三階層の最初のモンスターを倒したところで師匠が呟く。


「もしかしたらこのダンジョン、予想より深いかもしれない。やったねコルネくん、たくさん魔力結晶が採れるよ! でも今日は家に帰って眠りたいからペースアップしよっか」


 既にかなり速いペースだと思うんだけど……これ以上速く進むとバテてしまうだろう。


「普段はあまり使わないんだけどあれ使うか……」


 顎に手を当てて師匠が呟く。


 何のことだろうと思っていると歩いている俺の足が前に引っ張られる感覚がある。不思議に思い、師匠の方を見る。


「僕がコルネくんの足の魔力を操作して引っ張っているんだよ」


 さらっと大変なことを言ってのける。他人の魔力を操作するなんて聞いたことがない。魔法使いは体内の魔力制御を極めて一人前、という言葉があるくらいだからどれだけ規格外なことかが分かる。


 それは置いておくとして、これなら歩くスピードを上げてもバテそうにない。師匠の後をついていく。




 五階層に下りたところで昼食を摂って、どんどんダンジョンを進んでいく。一階層に比べると一体一体のモンスターがかなり強くなっており、手に入る魔力結晶の大きさも数倍くらいになってきた。


 三階層くらいまでは一番得意な炎の魔法剣を使っていたが、それより下になるとモンスターの苦手な系統の魔法を使い分けるようになった。


モンスターの種類を即座に判別して魔法を切り替える。師匠とした型稽古が活きている気がする。


そして今は八階層への階段を見つけたところで休憩を取っているところだ。


「大丈夫かい、コルネくん」

「結構疲れました……」


 少しずつ休憩を取っているとはいえ、朝からぶっ続けで移動して剣を振るってきた。疲労が溜まるのも当然だろう。


剣で使った腕よりも脚の方が正直きつい。それは師匠も一緒──むしろ大きな魔力結晶用の袋を抱えているから師匠の方が脚は辛いはずなのにおくびにも出さない。やはり鍛え方が違うのだろうか。


 疲れた様子の俺を見て師匠が何か考えている──と思ったらいきなり背負っていた袋を覗き込みはじめた。魔力結晶を見て疲れをとっているのだろうか。


 そして頭を抱えて悩み始めた。考えがまとまらないのか頭を前後に動かしながら悶えている。


 しばらくして渋い表情で師匠が言った。


「今日はここまでにしようか」


 師匠はすっごく楽しみにしてたからな……途中で帰るのが嫌だったのかもしれない。水筒の蓋を閉め、疲れた脚に力を入れて腰を上げる。


 俺が地図を見ながら師匠を先導し、ダンジョンを抜けると夕闇があたりを包んでいた。


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