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第二十三話 ダンジョン探索 其の二

 しばらく歩いてモンスターを倒していると下に続く階段を見つけた。ダンジョンに入ってから、感覚的にはさほど時間は経ってないと思う。


 しかしこのフロアだけでも迷路のように入り組んでいて、俺が進みながら作った地図なしでは地上に出られないんじゃないかと感じた。


 昨日師匠が買っておいた水草から作られた紙に、最初は師匠と二人で地図に書き込んでいこうという話だった。


 ところがいざ地図に書こうとすると、師匠が紙を回したり頭を左に倒したりして悩み始めた。


 これはもしやと思い、よく道に迷うことがあるか訊くと肯定が返ってきて、師匠がいわゆる方向音痴というやつだということが判明した。そうして俺が一人で地図を作ることになったのだった。


「疲れていないかい? コルネくん」

「大丈夫です。そういえばこのダンジョンは階層がいくつくらいあるんですかね?」

「そうだなぁ……僕の見立てだと五階層くらいだと思うんだけど」


 このペースで五つくらいなら夕方にはダンジョンを出て帰れるかな。今がどのくらいの時間なのか分からないからだいたいだけど。


「やっぱりここはモンスターが弱いね。もっと先に行こう!」


 師匠が肩に担ぐほどの大きな袋を揺すると、魔力結晶がカランカランと小さな軽い音をたてる。


 よっぽど魔力結晶が好きなんだなあ──そんなことをぼんやりと思いながら階段を下る師匠についていった。




「そういえばトレトのダンジョンに行ったことがあるって言ってましたよね?」


 少し気になったことがあったので訊いてみる。


「うん、あるよ」

「ちゃんと出口から出られました?」


 師匠は無自覚の方向音痴らしいので遠回しに大丈夫だったのかと訊く。


「それが『入り口が見えるところまでしか入っちゃ駄目!』って周りに止められて……だからダンジョンに奥まで入るのはこれが初めてなんだ。わくわくするね」


 なるほど……周りの人ナイス! いくら師匠でもダンジョンから出られなくなってしまったら餓死してしまうだろう、と思っていたら衝撃の言葉が師匠の口から出てきた。


「みんな心配しすぎだよね。いざとなったらちょっと壁を壊して出ればいいし」


 この石のように硬い壁をどうやって壊せるんだろう。硬いものを加熱して素早く冷やすと脆くなると聞いたことがあるが、そういった方法だろうか。あるいは単純な力押し……? 俺も師匠くらい強くなったらダンジョンの壁を壊せるようになるんだろうか。


「いつかコルネくんと一緒にトレトのダンジョンにも行きたいね。二人でならきっとレオンさんやサラさんにも止められないだろうし。いや、いっそ二人も誘って懐柔してしまうのもありかも……」


 サラさんには会ったけどレオンさんはどんな人なんだろう。冒険者として剣の頂点まで登り詰めた王国最強の剣士。やはり筋骨隆々で見た目も強そうなんだろうか。


 いいなぁ、みんなで一緒にダンジョン潜りか……アドレアたちとも一緒にダンジョンに行ってみたかったなぁ。


読んでいただきありがとうございます。

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