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第二十一話 ダンジョン発見

新章突入です!

「ねぇコルネくん、ダンジョンって知ってる?」


 ある日、食事中に師匠がなにげない調子で訊いてきた。


「あの……地下に出来るあれですよね」

「そう、あれだよ」


 ダンジョンは地下に巨大な洞窟のようなものが出来てモンスターが湧く場所だと以前聞いたことがある。中は入り組んでいて迷路のようになっていて階層がいくつもあるらしい。


 村の外から来た冒険者に一度そう聞いたことがあるだけなので、本当かは分からないがそういうものがあるらしいという程度だ。


「じゃあダンジョンがどうやって作られるかは知ってるかい?」

「知らないです」

「ダンジョンは土が魔力を吸収して発生するんだ。例えば百年ほど前の隣国との戦争が行われた跡地のトレトには、今では巨大なダンジョンが広がっているね」

「そのトレトに行く用事が出来たんですか?」


 ヘルガさんの作ってくれた料理を味わいながらそう返す。師匠は王国に三人しかいないSランク冒険者だ。会議の他に、緊急事態で呼び出されることもあるらしいとヘルガさんから聞いた。


 しかし緊急の呼び出しならこうしてのんびりと夕食を食べている場合ではないはずだから、今回は違うのかもしれない。


「いや、そうじゃなくてね。もっと近くにダンジョンが出来たらしいんだ」

「へぇ、そうなんですね。どこですか?」

「ここ、ラムハだよ」

「えっ……」


 ラムハの街は安全な街として有名だ。師匠の話から察するに、戦いで発生した魔力が土に吸収されてダンジョンになるということだろう。


モンスターの出ないこの街で最近魔法が使われた戦いなんてあるはず……あるはず──あったな。俺がドラゴンと戦ったじゃんか……戦ったのは俺だけじゃないけども。これしか要因が見当たらない。


 でも一体のモンスターと戦ったくらいでダンジョンが発生するわけないか。それだったら今頃そこかしこがダンジョンだらけだ。


「この街はモンスターが滅多に出ないけど完全に出ないわけじゃない。それに生活の中でだって魔法は使う。少しずつ魔力は溜まっていたんだよ。そこにドラゴン討伐のときの魔力が合わさってダンジョンが生まれたと僕は考えている」


 なるほど……ラムハには少しずつ魔力が溜まっていたが、ある程度の量の魔力がなかったためにダンジョン化はしなかったのか。そこに討伐での魔力がきっかけとなって、溜まっていた魔力も使われてダンジョンが出来た、と。


「このダンジョンは今日見つかったんだ。ちょっと不謹慎だけど、今ちょうどこの街には冒険者がいないだろう? だから噂を聞きつけて他の冒険者が来る前に僕らが狩り尽くしちゃおうと思ってね」


 師匠によると普通のダンジョンは誰かが最奥に到達するか、溜め込んでいた魔力がなくなるかすると、消滅するらしい。


 俺が聞いたトレトのダンジョンは魔力が莫大だったために、巨大になりすぎてまだ誰も最奥に行ったことがないらしい。だから百年近く存在し続けているが、通常は二、三日で踏破されて消滅するとのことだ。


 ダンジョンは大量の魔力を土が吸収する必要があるので、滅多に発生しない。だから発生したと聞けば、近くの冒険者はダンジョンで手に入るあるものを求めてやってくるはずだ──それこそ目の色を変えて。


 それを聞いたとき、俺はトレトのダンジョンで手に入れればいいではないかと思ったが、トレトのダンジョンは中のモンスターが尋常じゃなく強いらしい。一体一体がAランクに相当するらしく、実質的に無理だそうだ。奥に誰も到達しないわけだ。


「じゃあ、明日からダンジョンに行こう! コルネくん、寝坊しちゃだめだよ」


 明日は遠足だよ、みたいなことを言ってるけど、同じところで暮らしてるんだから寝坊してたら叩き起こせばいいじゃないですか……


読んでいただきありがとうございます。

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