第2話 商店で準備しよう
緋色の工匠から居住区を挟んで反対側にある
カーライルの市場まで買出しに出かけた。
工匠や薬品ギルドは事故が起きたときに備えて、
国の外れににまとめて作られてるから、
市場まで行くのが大変だ。
乗り合い鳥車に乗ればいいんだろうけど、
駆け出し工員の私だと、ちょっと躊躇う金額がするし・・・。
早くいっぱしのマイスターになって、
個人用の鳥車が欲しいなぁ。
~ 商店(買ってけドロボウ!)に到着 ~
店主:「やぁ、フィー。今日は買出しかい?
冷やかしならお断りだよ。」
今日は買出し。狩に行きたいから、
新鮮な痺れ茸4本とワイヤーを1つ貰える?
店主:「新鮮な痺れ茸って・・・食料品のノリで言わないで欲しいなぁ。」
店主:「そもそも、何を狩るんだい?下水道によく出るビックラットン?
まさかと思うけどホーンラビットじゃないよね?」
え、ホーンラビットだけど。
うちの工匠が今回のパレードで使う
旗手用の旗を作るの知ってるでしょう?
店主:「おいおい。前も子供のホーンラビットを一人で狩ろうとして
ギルドマスターから怒られたでしょう。また怒られると思うよ?」
マイスターから取って来いって言われたから大丈夫じゃないかな。
なんでかギルドマスターとうちのマイスターって仲が悪いけど、
なんだかんだで、話つけてくれるし。
………………
店主:(そりゃ、ギルドマスターとマイスターは腕っ節が強く
実力がほぼ同じでどっちが強いか終始争った仲だしなぁ。。。)
………………
店主:「ま、まぁ。そういう事ならいいけど、
無理して怪我しないようにするんだよ?」
はーい。気をつけて狩りに行って来ますー!
じゃ、御代の3200コルね!
店主:「まいどー」
やっと準備が整った。
早速、木漏れ日の森に向かって罠を仕掛けに行こう。
今度こそホーンラビットを狩って、
マイスターに認めてもらわなくちゃね。