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日常エッセイ  作者: 佐藤秋子
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優れた文章ってなんだろう。万人受けがいい?賛否両論ある方がいい?

川辺を歩いていると、突然河童に川に引きずり込まれた。

なんだこれは?右も左もごみ。こんなことになっているなんて知らなかった。

次の瞬間、また川辺に立っていた。

これは夢?



あれは中学生のときにだったか。とある課題を出されたことがある。

課題:原稿用紙半分で環境問題(川)について書け。

すごい文字数が少なかった。でも、それでも物語が書きたかった。


同じテーマについての文章を複数人が書き、それを次の授業でクラス全員に配られる。それを読んで生徒は誰の文章が一番良かったかを投票し、そのまた次の授業で発表される。

それを聞いたA子は目を輝かせた。クラス全員の目に触れ、評価される。しかも指定されているのは文字数だけで小論文と指定されているわけではない。自分の作った物語を評価してもらいたいと日頃から思っていた中でのこの課題。腕が鳴った。


原稿用紙に向き合い、鉛筆を取る。そして問題に気付く。

「あれ…?思ったより文字数少ない?」

原稿用紙半分とはすなわち文庫本1ページにも満たない量。ここにタイトルと名前を記入するのだから、文庫本半ページ分と言っても過言ではない。

「まあ、とりあえず書いてみるか。キーワードは…河童とごみってところかな」

まず背景を書いてみる。紙面に収まらない。背景全カットにすることにする。

ひとまず書くだけ書いてガンガン消してくスタイルにする。

「主人公の名前…どころか一人称入れる余裕もないな。削除。」

「ですます調を『だ』にして1文字削減。」

「きれいにしようと思った…これも消す。ごみ見ればある程度察しつくでしょ。」

書いては消して書いては消して。そして物語は完成し、先生に提出した。


そして投票結果…同率1位。

ここでもう一人の1位をB子とする。先生が生徒を一人一人指していく。

「あなたは誰に入れた?A子?理由は?」

「あなたはB子?それはどうして?」

この授業の目的は文章を書くこと、そして議論すること。

B子の文章は優秀な小論文で無難。一方私の文章は物語で異質。議論の焦点は私の文章となる。

…とはいっても議論にはならないのだが。


B派「B子のは起承転結に従って書いているし文体も揃っているし読みやすいからいい作品だと思う。」

A派「全面的に同意」

B派「A子のはこんなに短いのに物語を作るなんておかしい。それに作文なのにですます調じゃない。主語もない。」

A派「え、そこがよかったんだけど?」

B派「え?」

A派「え?」

両派「……」

議論終了。

小論文の技法について授業で習ったことはあっても物語の技法について習ったことはない。

個々人の好き嫌いしか話すことがないのだから当然である。


B子は万人受け。一方で私は評価が真っ二つ。

よい文章とはどちらを指すのだろうか。

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